大衆受けするコメディドラマ。青春と恋愛とサクセスストーリーを織り交ぜた、シンプルで楽しい映画です。68点(100点満点)
映画ビッグのあらすじ
12歳のジョッシュ少年は年に一度地元の街にやってくる移動遊園地に足を運ぶが、身長が低くてジェットコースターに乗れず落胆した夜。願いを叶えるという不思議でレトロなコインゲーム機「ゾルダー」を見つけ、大きくなりたいと願う。奇妙なことに「ゾルダー」は電源も入っていないのに稼働していた。
翌朝目が覚めるとジョッシュは望み通りに大人の姿になっていた。すっかり変わったジョッシュに親は不審者と勘違いをして家を追出してしまう。なんとか親友のビリーにジョッシュであることを認識させて、すでにどこかに移転してしまった移動遊園地=「ゾルダー」を探すため二人でニューヨークに向かう。
wikipediaより
映画ビッグの感想
「プリティ・リーグ」や「レナードの朝」で知られるペニー・マーシャル監督による青春コメディドラマ。13歳の少年が大人の体を手に入れたことがきっかけで巻き起こるファンタジックなドタバタ劇で、子供から大人まで気軽に楽しめる作品です。
1988年公開の映画ですが、今見ても十分に楽しめました。子供の頃、それこそ10回ぐらい見たんじゃないかなぁ。当時はTVで何度も何度も繰り返し放映されていたので、TVで見たという人も多いかと思います。
主人公のジョッシュは、遊園地のジェットコースターに乗れなかった悔しさから、大きくなりたいとゲーム機に願い事をします。すると次の日、朝起きると、ジョッシュは大人の体になっていて、母親にびっくりされ、家を出て行くはめに。
子供の体に戻るには同じゲーム機を探さなければならず、そのためにジョッシュはニューヨークに向かう、、という筋書きになっています。
人々の服装、自動車、振る舞いなどが時代を感じさせてくれますね。当時のニューヨークのマンハッタンはネオンこそ多かったけど、どこかまだ発展途上のような雰囲気すらあります。
人々は建物の中で普通にタバコを吸ったりしているし、OLが着るスーツの肩パッドはとんがりようはすごいですね。
そうそう、当時のニューヨークは治安が悪かったから、ホテルの部屋から銃声が聞こえるなんていうエピソードもあります。
そんな中に体だけ大きくなったジョッシュは一人で放り込まれ、友達の力を借りながら、まず職探しをし、最初に面接を受けた玩具メーカーに就職したら、社長にものすごく気に入られて、あれよあれよという間に昇進していく、というとんとん拍子のサクセスストーリーになっています。
ジョッシュと社長が巨大なピアノを足で踏んで演奏するシーンは映画史に残る有名なシーンのひとつで、二人が弾いた曲「チョップスティックスThe Celebrated Chop Waltz」をピアノで練習した人も少なくないはずです。
僕も子供ながらに練習しましたもん。指二本で簡単に弾けるからいまだにあの曲だけは覚えています。
主人公の体が入れ替わる、という設定は現在までずっと使いまわされている設定です。要するにかなりベタな話なんだけど、とにかくストーリーが分かりやすく作られています。
捻りもないし、サプライズもない。深い意味もないし、考えさせられるわけでもない。でも子供から大人まで楽しめるって簡単なようですごい作品だと思います。
トム・ハンクスのキャラと演技が大衆受けしやすいというのもあるんでしょうね。トム・ハンクスだったら胸を触ったりしても、なぜか性的にならないんですよ。
雄としてはどうなのって話だけど、子供が見れるラブコメ映画には下品にならない、性的にならないあの雰囲気が強い武器になります。ほんと一時期ラブコメっていったらトム・ハンクスばっかりでしたもんね。
ジョッシュの恋人役のスーザンがまた笑えるキャラで、トランポリンのシーンとか爆笑です。今夜は抱かれてもいいと思って男の家に行ったらトランポリンに乗せられて、二段ベッドで別々に寝ることになるっていうね。
それでも帰らずにちゃんと泊まっていくんだから、スーザンってなかなか優しい子ですよ。ジョッシュはもったいないことしたなぁ。
コメント
「ビッグ」は、ゾルターが怖くて突然ホラーでした。コンセントはずれてるしぃ~(T-T)
映画男さんの『トム・ハンクスだったらおっぱいを触ったりしても、なぜか性的にならないんですよ。』には笑えました。あー、確かに♪(^-^)