自分の映画を自らパクッたセルフリメイク映画。これどこかで見たことあるな、というシーンしか出てこないホラー映画です。22点(100点満点)
アナベル 死霊人形の誕生のあらすじ
1945年。人形職人のサミュエルとその妻エッシャーは5歳の娘、アナベルが事故死した悲しみを乗り越えられずにいた。
そんな夫妻の家に、突如として霊体が出現する。その霊体をアナベルの霊魂だと信じ込んだ夫妻は、霊体の声の指示通りに、サミュエルが作った人形に霊体を憑依させた。
夫妻はアナベルがこの世に蘇ったと歓喜したが、実はその霊体は悪魔だったのである。悪魔の降臨に手を貸してしまったことを知った夫妻は心を痛めたが、悪魔を消滅させる方法なぞ知っているはずもなかった。
途方に暮れた2人は人形をアナベルの部屋のクローゼットに入れ、その扉を聖書の頁で封印した。その後、神父を呼んでアナベルの部屋と家全体を清める儀式を行った。
1957年。夫妻の家はシャーロットが経営する孤児院になっていた。ある夜、ポリオと闘病する生活を送っているジャニスが目を覚ましてしまった。
自分の部屋をこっそり抜け出したジャニスはアナベルの部屋だった場所に忍び込み、クローゼットの封印を解放してしまった。
wikipediaより
アナベル 死霊人形の誕生はうるさい!
ヴィッド・F・サンドバーグ監督による死霊館シリーズの一編で、「死霊館エンフィールド事件」や「ライト/オフ」と内容が全く同じホラー。演出がワンパターンで、登場人物が甲高い声で叫ぶだけの怖がらせ映画です。
「ライト/オフ」を撮ったのもヴィッド・F・サンドバーグ監督ですが、よくもまあここまで同じ映画を撮れますね。タイトル変えただけじゃん。これならあと10作品ぐらい似たようなの撮れるね。
舞台は孤児院である古い屋敷で、悪魔に取り付かれた人形がそこに引っ越してきた子供たちに悪さをする話です。本当にストーリーはそれ以下でもそれ以上でもないです。
屋敷では突然足音が聞こえたり、人形が現れたり、幽霊が迫ってきたり、子供たちが部屋に閉じ込められたりと何十回も見たことのある展開が約2時間続きます。
なぜか子供たちは散々「入っちゃダメ!」といわれている不気味な部屋に入り、自ら怖い目に遭いに行くドMの子達ばかりで、それぞれの子供たちの背景を紹介するエピソードはほとんどありません。
子供たちの中には大分年齢の行っている「孤児」が紛れていて、なんでそこにいるのかも謎です。そんな孤児院での日常生活が見えてこないまま怪奇現象が連発するだけの無責任な状況が続くので、怖がりようがないんですよ。その前にお前ら誰だよって話だから。あの砂漠地帯のど真ん中で孤児院が成り立つのかも疑問だし。
いつも言ってるけど、ホラー映画こそストーリーがしっかりしていないとダメなんですよ。細かい状況が想像できて初めて登場人物の恐怖が伝わってくるわけで、お化けや悪魔が出てくる下りなんてほんの一部分でいいんです。
なのになんで大部分の時間を追いかけるお化けと逃げ惑う女みたいなシーンに費やすのかなぁ。あっちでキャーキャー、こっちでキャーキャーうるせえなぁ。
ちなみに僕の住むブラジルではアナベルのドッキリが話題を呼んでいます。素人のおばちゃんたちを出演させたほうがよっぽど面白いんじゃないかな。
アナベル死霊人形の誕生しょうもないラストのネタバレ
アナベル人形に乗り移っていた悪魔はやがてポリオを患っている少女ジャニスに憑依します。ジャニスは次々と仲間たちに襲い掛かりますが、シスター・シャーロットとリンダが力を合わせてジャニスをアナベル人形ごとクローゼットの中に閉じ込めてしまいます。
警察が現場に到着すると、ジャニスの姿はそこにはなく、人形だけがぽつんと置かれていました。その後、ジャニスは別の孤児院で発見され、里親に自分のことをアナベルと名乗ります。そう、悪魔はジャニスに完全に乗り移ったのです。
12年後、アナベルことジャニスは夫と共に自分の里親を殺害するのでした。続いて叫び声を聞いた隣人が目を覚ましますが、彼らは「アナベル 死霊館の人形」の冒頭で登場したジョンとミア夫婦です。そのようにして序章へと結びついていくのでした。
ちなみにエンドロール後におまけシーンがあるので、暇な人は見ていったらいいと思います。もちろんたとえ見なくても何も失うものはないのでご心配なく。
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