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ゴッドファーザーは元祖マフィア映画!ネタバレと感想

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この記事は 約5 分で読めます。

世界中の映画ファンから愛されるマフィアシリーズ。今見るとテンポは悪いものの、濃いキャラと優れた脚本に支えられた良作です。59点(100点満点)

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ゴッドファーザーのあらすじ

第二次世界大戦が終わった1945年。イタリア系アメリカ人のコルレオーネ家はニューヨーク市郊外の高級住宅街の一角を占める。

屋敷では主人であるドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の娘コニー(タリア・シャイア)の結婚祝賀宴が豪勢にとり行われていた。ガソリン配給優遇措置を受けるためのステッカーが貼られた高級車が敷地外に並び、太陽の下では故郷を同じくするイタリア人が老いも若きも陽気に歌い踊っている。

(中略)

宴の中、海兵隊大尉の制服に身を包んだ三男のマイケル(アル・パチーノ)が、恋人のケイ(ダイアン・キートン)を伴い久しぶりに帰宅する。

初めてマイケルの家を訪れたケイは彼の兄弟たち、大柄で快濶な長兄ソニー(ジェームズ・カーン)、大人しい次兄のフレド(ジョン・カザール)、それに血は繋がらないが兄弟同然に育った弁護士のトムを紹介される。突如現れた人気歌手ジョニー・フォンテーン(アル・マルティーノ)に目を丸くしてマイケルに種明かしをせがむ。

マイケルはドンが非合法な手段によりこの歌手を救った過去を明かした。ドン・コルレオーネ、即ち彼の父が組織暴力のトップ「ゴッドファーザー」であることを率直に伝える。ソニーもフレドも組織の幹部であり、トムはコンシリエーレ(顧問、相談役)として官房に携わっていたのだ。

wikipediaより

ゴッドファーザーはスローだけど面白い

ランブルフィッシュ」や「地獄の黙示録」でお馴染みのフランシス・フォード・コッポラ監督によるマフィアドラマ。「ゴッドファーザー2」の前編です。マリオ・プーゾの同名小説を基にした、マフィアファミリー同士の復讐劇です。

元祖マフィア映画ともいえる大人気シリーズで、現在に至っても根強いファンが多い作品ですね。

ただ、今見直してみると、テンポはかなり遅いです。時代性もあるんでしょう。約3時間という長尺のせいで途中かなりダレるし、見ていて結構疲れます。エンジンがかかるまでに時間がかかるので特に前半は退屈ですね。

一方でゴッドファーザーことドン・コルレオーネが銃撃され、マフィア同士の抗争が始まってからはドロドロの報復合戦となり、残虐性が増していくにつれてエキサイティングになっていきます。

同シリーズのマフィアの殺しの手口は現在も多くのギャング&マフィア映画に多大な影響を与えているほどで、恐ろしい脅しや殺しのエピソードの数々は背筋が凍ります。

全体的に裏切り、暴力、義理人情、家族愛に満ちた男臭い映画です。いわゆる犯罪組織で生きる男の世界を描いているので男性向けの映画といえるでしょう。女性でゴッドファーザーシリーズが大好きっていう人いるのかな?

ゴッドファーザーのキャスト

キャスティングはマーロン・ブランド、アル・パチーノ、ダイアン・キートンなどの有名どころはもちろんのこと、強面のマフィア役を演じた脇役たちがいい味出しています。

マーロン・ブランド扮するシャクレ顔にシャガレ声のドン・コルレオーネとか最高ですね。マフィアのボス=ハスキーボイスという設定は他の作品でもよく見られますが、彼が基になっているのはいうまでもないでしょう。

あと、フランシス・フォード・コッポラ監督の妹で「ロッキー」のエイドリアン役でお馴染みのタリア・シャイアはファミリーの末っ子の妹役で、監督の娘で「ロスト・イン・トランスレーション」、「ブリングリング」などを監督したソフィア・コッポラも赤ん坊役で登場しています。音楽を担当しているのはフランシスの父カーマイン・コッポラだし、コッポラファミリーすごいな。

あれでコルレオーネファミリーのメンバーだけでも全員本当にイタリア系アメリカ人ならもっと良かったんですけどね。せめて肝心のボス役のマーロン・ブランドがイタリア系だったらもう言うことないんですが。

ちなみに武闘派ピーター・クレメンザを演じたリチャード・S・カステラーノは叔父が本物のニューヨークマフィア、ガンビーノ一家のボスだそうです。言われてみると、すごい風格してますね。

ゴッドファーザーの突っ込みどころ

突っ込みどころも多々ありますね。ダラダラ進むところとすっ飛ばすところの差がありすぎて、時間の進み具合にムラがあるのが気になりました。

娘の結婚式のシーンだけで数十分費やしたかと思えば、息子の場合は知り合ってから結婚するまでがわずか数分の出来事になっていたり、強引な展開が目立ちます。

暴力シーンも首絞めのシーンはリアルでしたが、殴る蹴るのシーンでは普通に空振りとかしてます。昔のアクションってあんな感じでしたね、そういえば。

なにより最大の突っ込みどころはマイケルが警官に殴られたことによってできた顔の痣でしょう。あの痣がイタリアにいる間ずっと消えないんですよ。回復力遅すぎだから。

コメント

  1. 逢沢りく より:

    テンポ悪かったでしょうか?
    ゴッドファーザー(特にPART1)は重みのある格調高い作品であり、そこが良さなので、テンポ上げてもマイナスにしかならないのでは…
    あと、シチリアでの結婚に至る過程が短すぎるとのことですが、アポロニアとの恋愛を掘り下げたところで蛇足であり、それこそ間延びして作品のテンポが悪くなると思います。シークエンスという概念がないのでしょうか。

    ユーモラスにという注意書きにも関わらず思い切りマジレスですいません。
    理解した上でつまらないという感想なら良いのですが、今回は少し的外れだったかなと思うので。ぜひもう一度見返してみてほしいです。

    • ちー より:

      20年以上ぶりに見直しましたー。
      当時も面白かったという感想ですが、それは今見ても変わりませんねー。
      重厚感があり、ストーリーもキャラも良くゾクゾクする面白さがありますね。
      確かに削れるな、と思うとこも多々ありましたねw
      冠婚葬祭を全部見られる映画も珍しいですよねw

      今、U-NEXTでThe Offerという、ゴッドファーザーが作られるまでの波瀾万丈を描いた連続ドラマがやっていて、それを見たら本作を当然見直したくなったのですが、ぜひこのドラマ、映画男さんにも見ていただきたいです^ ^

  2. 匿名 より:

    午前10時の映画祭ファイナルで、映画館で見ました。途中で(長いな)と思いましたが、人間関係が濃すぎて、世界観に入り込めて、楽しい時間でした。

  3. クラッカーのウッディ より:

    この人の感想やっぱ好きだな~

    • 映画男 より:

      ありがとうございます。うれしいです。

      • ゆい より:

        こんにちは!
        私は女性ですが、大学生のとき見た以来この映画のファンです!
        クレメンザの親戚がガチのマフィアだったとか面白いトリビアありがとうございます。

  4. 通りすがり より:

    今じゃこの手のギャング映画は山ほどあるが、「ゴッドファーザー」が持つ「男のエロさ」みたいな味わいは他の作品にはない。

  5. 映画女 より:

    今日「オファーなんちゃらゴッドファーザー」という”制作秘話”みたいなドラマを観ました。プーゾとコッポラがキッチンでステーキ焼いたりしてとても面白かったです。
    振り返れば52年前、行きずりのデートで見た本編を思い出しますし、
    更に18年前、NYの地下鉄ホームで路上ライブのテーマ曲を聴き今でも旅情に浸る事があります。映画評からは離れますが、この様に社会現象ともなった映画の力や制作に至るストーリーには感激せざるを得ません。因みに、映画男さんの評点をいつも楽しんでおります。時折、「なんで!?」という事も有りますが別の視点として面白いです。今後のご活躍をお祈り致します。