スラム出身の男の子が持ち前の知恵と勇気を振り絞ってのし上がっていく、サクセス&ラブストーリーです。14点(100点満点)
スラムドッグミリオネアのあらすじ
スラム出身のジャマールはある日クイズ番組に出演し、出された問題を次々と正解する。番組の司会者は、無学の彼が答えを知っていることを不審に思い、彼を警察に突き出す。警察でジャマールは拷問や事情聴取を受け、今まで自分の身に起きた壮絶な出来事を語り始める。
スラムドッグミリオネアの感想
「トレインスポッティング」、「ミリオンズ」、「127時間」、「スティーブ・ジョブズ」、「T2 トレインスポッティング」でお馴染みのダニー・ボイル監督による、リアリティーに欠けるキラキラした話です。
96年に「トレインスポッティング」を作って以来ほとんど映画を撮ってこなかったせいか腕が落ちているし、周囲に完全に追い越されていますね。
今回ダニー・ボイルの手法が光ったのは選曲ぐらいで、映像も演出もたいしたことはなかったです。イギリス人が撮ったインド映画だけに、インドがかなりポップに、お洒落に映っていて気味が悪いです。
スラム出身のインド人同士が突然英語で話し出すところも気持ち悪い。だいたいインド人同士が「ヘイ、メン!」とか言うのかよって。
なぜかこの映画に出てくるインド人たちはどこもかしこも西洋人です。そうかと思えば、クイズ番組で正解しただけで、警察に拷問されるという発展途上国に対するお約束の偏見も登場します。とにかく最初から最後までめちゃくちゃなんですよね。
ラストシーンはジャマールとヒロインの駅のホームでのキスシーンだけど、インドって公衆の面前でキスとかしたら捕まるんじゃなかったっけ?
リチャード・ギアが女優にキスしたとき、大騒ぎしてなかった? インドなんだから、あそこのシーンはお互いが瞑想して、想像の中だけで、舌をからめたり、服を脱がしたりする、というので終れば、それはそれでさすがインドだな、と思えてすっきりしたのに残念でした。
この映画の唯一の面白いシーンは、本編が終った後に流れるおまけのダンスシーンです。このダンスがまさにインド風パラパラといった感じのリズムで、振り付けが古すぎて逆に新鮮。あの踊りは一体にどこに行けば習えるのでしょうか? パラパラのシーンだけは永久保存版です。
コメント
Slumdog Millionaire (2008)
邦題:スラムドッグ$ミリオネア
監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル、マドゥール・ミタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール、イルファン・カーン
この作品を嫌いって言ったら色んな人に睨まれるだろうなー。でも正直言わせてもらえるなら、この一般向けのハ…
私も苦手でした、この作品。それなのに絶賛されまくって、、、ますます嫌いになりました。笑
映画を良く見ない人にとっては「新鮮」とか「面白い」とか素直に思えるのかもしれませんが、、(大概のアカデミー賞候補ってそんな気もするけど、、、)
とにかく軽薄に見えたスラム生活。「辛さ」も重要ポイントではなく、恋愛の内容にメリハリをつけるためだけの理由で入っていたようにしかみえませんでした!
アヤさん
だいたいアカデミー賞自体がしょぼいんですよ。ベンジャミンは見ました? 今回もひどいのばかりですね。さらにひどいのが日本アカデミー賞。アメリカのひどい映画賞をそのままパクって、日本アカデミー賞ってね。
こんなつまらない映画が何故次々と賞を取るのか全く理解不可能です。単にインド市場へのリップサービスとしか思えない・・・。
テンポが悪くて、残念でした。いちいちクイズ⇔回想を繰り返して飽きてしまいました。またスラムを生き延びた知恵でクイズを切り抜けるという設定が、なんだか、あまり現実的でなくピンときませんでした。
ストーリーの中では結局お兄さんは最初から弟のために生き延びる方法を選び続けてきたのかもと思い、悲しくなりました。あと、恋人役の女性の美しさには釘付けでしたけど。