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【動画】ゲット・アウトは笑えるホラー映画!ラストのネタバレと感想

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黒人ばかりを狙う白人一家の狂気の誘拐劇。頭のおかしい医者家族の企んでることが異次元すぎて予測不能です。65点(100点満点)

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ゲット・アウトのあらすじ

ある晩、夜道で恋人と携帯で話しながら歩いていた黒人男性が何者かに襲われ、誘拐される。それは明らかに彼を狙った犯行だった。

数ヶ月後、黒人の写真家クリスは恋人のローズとローズの実家を訪れようとしていた。ローズの実家は田舎にあり、そこは黒人が少ない地域だった。

二人はまだ付き合いだして数ヶ月。クリスは自分が黒人であることを相手の家族が知っているのかどうかを気にしていたが、ローズは両親は人種差別主義者ではないから全く問題ないとクリスを安心させるのだった。

ところがいざ家に着くと、ローズの両親の使用人は二人とも黒人で、まるで奴隷時代のような異様な風景があった。

クリスはローズの実家に着いたその晩にローズの母親から催眠術をかけられ、地面の奥底に沈むような感覚を覚え、悪夢と共に目を覚ます。

やがて裕福そうな来客たちが大勢やってきて、貴族の集いがスタートする。来客のほとんどが高齢の白人ばかりで、彼らはどこか差別的でクリスを品定めするように見つめるのだった。

居心地の悪さを感じたクリスは、その晩にローズに都心に帰ることを提案する。ところクリスが家を出て行こうとすると、ローズの家族が彼を取り囲み、、、、。

ゲット・アウトのキャスト

  • ダニエル・カルーヤ
  • ザイランド・アダムス
  • アリソン・ウィリアムズ
  • キャサリン・キーナー
  • ラッドリー・ウィットフォード
  • ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

ゲット・アウトは怖くて笑える!感想と評価

アス」のジョーダン・ピール監督によるアメリカで大ヒットした低予算ホラー映画。白人女性と付き合う黒人男性が初めて彼女の両親に会いに行くという設定が、アメリカ社会のあるあるエピソードで、そこから不気味な展開を見せていく、アイデアで勝負している作品です。

一見、多くの人種が入り乱れて生活しているアメリカ社会でも地域によっては、いまだに別の人種と恋愛することは珍しかったりします。

特に田舎になればなるほど人種差別がひどく、白人ばかりの地域に黒人が入っていくことは彼らにとって居心地が悪いだけでなく、ときにはものすごく勇気がいることなのです。

それでも愛する自分の彼女のために主人公のクリスは両親に会いに行くことを決心します。彼女の家に着くと、両親が笑顔で出迎えてくれて、一見普通のフレンドリーな家族のようでクリスは安心します。

しかしローズの母親は眼つきが鋭く、父親も何か隠しているような感じがぬぐえません。使用人として雇われている黒人の男女はうつろな目をしていて何かと奇妙な行動を繰り返します。

何だか分からないけど、何かがおかしい。住人たちがクリスを見る目がまるで獲物を狙っているようで、そんな危険な雰囲気の中で真相が見えてこない時間が長らく続き、後半で一気にストーリーが動く構成になっていました。

アメリカのホラー映画は無名俳優を起用することが当たり前で、それが先入観なく見れるための演出にもなっています。

しかし起用する俳優によっては無名だけに演技がダメダメだったりすることも少なくないので、キャスティングでほとんど作品の良し悪しが分かれるように気もします。

本作のカップル役を演じた二人は全くの新人じゃないけど、名前までは知らないといった絶妙な路線の二人だったと思います。

特にクリス役のダニエル・カルーヤははまり役だったと思います。白人女性と付き合っていそうなインテリ風黒人男性の感じがよく出ていました。

一方でクリスの友人ロッドは、ホラー映画には似つかわしくない可笑しなキャラで、彼のせいで不必要なコメディーの要素が混入してしまった気配がありました。ロッドはもっとマジなキャラのほうが恐怖が増してたんですけどね。

ジョーダン・ピール監督は実はもともとアメリカのコント番組「マッドTV!」の出演者だったそうです。「マッドTV!」は僕がアメリカに住んでいたときに好きでよく見ていた番組です。まさかあのメンバーの中からホラー映画の監督が生まれるとは。

コメディアンとして活躍してきただけにジョーダン・ピール監督にユーモアを含めるなというのが無理な話なのかもしれません。怖さを取るか、笑いを取るかで、両方取った結果がまさにこの映画の完成形なのでしょう。

ジョーダン・ピール監督自身が黒人であることもポイントです。白人がこの映画を作ったら人種差別だと批判を受けていたでしょう。そういう意味では黒人の強みを出した作品と言えるかもしれません。

ゲット・アウトのネタバレ!ラストがえげつない!

ローズの実家で嫌な思いをしたクリスは都会に戻ることに決めますが、帰る支度をしていると、たまたまローズの昔の写真を見つけます。

そこにはローズの元彼の写真が山のようにあり、その全員がなんと黒人だったのです。黒人と付き合うのは初めてだと言っていた彼女が実は黒人ばかりと付き合っていた過去を知り、クリスは気が気ではなくなってしまいます。

怖くなって急いで家を出ようとしたら、クリスはローズの両親と弟に囲まれてしまい、催眠術の合図によって身動きが取れなくなってしまうのでした。実はローズもグルで全てはクリスを捕まえるための罠だったのです。

一家の目的は黒人の頭に白人の脳を丸ごと移植させ、体を乗っ取ること。クリスは盲目の老人にオークションで落札され、老人の目が見えるようになるために体ごと捧げる生け贄だったのです。

それだったら目の移植だけしたらいいじゃんと突っ込みたくなりますが、脳を移植して体ごと乗っ取る、というのがこの映画のユニークなところでしょう。

最後にローズが黒人の使用人の二人のことを「お婆ちゃん」、「お爺ちゃん」と呼ぶんですが、彼らもまた黒人の体を借りた、ローズの祖父母だったんですね。

ただ、手術のレベルが低いからか、お爺ちゃんとお婆ちゃんは結構なポンコツでしたね。あんな形で延命させて嬉しいかぁ?

コメント

  1. きのこ食べすぎ より:

    アルツハイマやらレビー小体型やらといった所謂「認知症」の知識があれば、肉体が若者でも脳が老人のままなら入れ替えてもあんま意味がない(若者の肉体のまま認知症になるから)という事ぐらい分かりそうなもんだと思うんですが。
    監督にあんまそういう知識が無いんでしょうか?

  2. より:

    国籍柄この映画を明らかに最大限楽しみ切れてない自分が悔しいというか、この作品を向こうの人の感性で見られたらどれだけよかったことか、と思う日があります。
    あからさまに白人らしい仕草を黒人がしてるところが向こうでは爆笑必至(ちょっと言葉選び違うかもしれませんが)だという話を聞いたことがある気がします。

    終盤にかけての主人公の無双っぷりを見ると、その屈強な身体を、変態的な手術を敢行してまで欲したことにも説得力があります。
    これは、無理矢理にでもポリコレを遵守するムーブに対する風刺を切り込む意図があった、というような批評も見ます。
    育ってきた環境で解釈が変わるであろうところが興味深く面白いです。色んな人のレビューを見たくさせる。

    謎の回収も明快でわかりやすくて、かつ見ている時には伏線の意味を簡単には推測させない。個人的に人に勧めやすいと思ってる作品。
    あの多少グロテスクな描写を差し引いても。

    一つ気になるところがあるとすれば綿を耳に詰めてたから催眠から逃れられたってのと、彼女が写真を主人公に見つかるようなところに放置してたのはちょっと彼女が冒険的すぎないか?と思ったぐらい。
    綿はプランテーションで栽培を強要された黒人奴隷の象徴らしいですが
    見てる時には言ってしまえば「そんなん知らんこっちゃ」ではありますよね。