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映画ライフ(2017)はおすすめの宇宙SF!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

火星の謎の生命体VS宇宙飛行士たちによるサバイバル劇。シナリオ、演出、オチが上手くまとまっている作品で、久々に見た宇宙を舞台にしたまともなSF映画です。68点(100点満点)

あらすじ

世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。

シネマトゥデイより

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映画ライフ(2017)は面白い!

ダニエル・エスピノーサ監督による宇宙SFスリラー。クラゲのようなエイリアンと宇宙飛行士たちがスペースシップの中で繰り広げるバトルを斬新なアイデアと緊張感のある演出で描く優れた作品です。

オデッセイ」、「パッセンジャー」、「メッセージ」などを見ても分かるとおり、宇宙映画は外れが多いので基本的に僕はあまり好きじゃないです。

しかしこの映画に関しては予想に反して結構楽しめました。無理な専門用語と説明を加えて、視聴者を無理やり納得させるようなストーリーではなく、火星から採取した未知の生命体と人類の命を賭けた戦いという構図が大変分かりやすくてよかったです。

宇宙飛行士たちが火星の土を採取し、顕微鏡で調べたところ微生物を発見するところから話はスタートします。微生物は最初こそ顕微鏡で見るのがやっとのミクロなサイズですが、日に日に成長を遂げていき、目視でも確認できるまでに成長します。

その生物は指を差し出すと反応し、まるで好奇心を持った動物のようです。初めて地球外生命体を発見したとして世界中でこのことがニュースとなり、その生物にはカーヴィンという名前が付けられます。

カーヴィンの研究を担当する生物学者のヒューは次第にカーヴィンに特別な思い入れを抱いていきます。あるときカーヴィンが身動きをしなくなったのを心配したヒューは、ショックを与えてカーヴィンを蘇生させることを試みます。

ところが急に起き上がったカーヴィンはヒューの手に絡みつき、骨折させてしまうのでした。それを機にカーヴィンは恐るべき知能を発揮しながら、次々と宇宙飛行士に襲いかかっていく、というのがあらすじです。

ハリウッド映画が描くエイリアンは何かと被ることが多いですが、本作ではブランクトンのような微生物から始まり、徐々にクラゲのような浮遊生物、そして軟体動物、最後にとんでもない最終形態へと進化していくといったプロセスが斬新でした。

映画ライフ(2017)には真田広之が出演!

キャスティングにはジェイク・ジレンホール、レベッカ・ファーガソン、 ライアン・レイノルズなどと共に日本から真田広之が出演しています。

それも真田広之はハリウッド映画でありがちなアジア系のチョイ役ではなく、かなり重要な役回りを演じていました。

セリフは少しの日本語を除いて全て英語。役名はムラカミ・ショウで、ほかの登場人物たちからは親しみを込めて「ショウ」と呼ばれています。

役どころはメカに強い、冷静沈着な日本人宇宙飛行士といったところでしょうか。あのメンバーの中よく重要な役を勝ち取りましたね。

映画ライフ(2017)のラストのオチがいい

カーヴィンは叩こうと、火で燃やそうと、宇宙空間に放り投げようと、決して死ないほどの生命力があり、また、人間を食して成長を遂げていきます。

最初こそカーヴィンをなんとか殺すことを目論んでいた宇宙飛行士たちは、そのあまりの知能と生命力の強さを前にして、自分たちの命はおろか人類を守ることすら危うい状況であることを肌で感じ取ります。カーヴィンがもし地球に降り立ってしまったら最後、それこそ人類滅亡の危機に陥るからです。

そこで最後の賭けとして生存した二人の宇宙飛行士のうち一人は脱出ポッドにカーヴィンを閉じ込め自分と道連れに宇宙の彼方へと連れていこうと考えます。

そしてもう一人の宇宙飛行士が別の脱出ポッドで地球に戻れば少なくとも宇宙飛行士一人だけではなく人類は助かります。

ラストの自己犠牲はなんだかアルマゲドンのような展開だったけれど、しっかりオチをつけてくれたので満足できました。なかなか最後まで抜かりのない仕上がりでした。

コメント

  1. こっこ より:

    個人的には15~25/100点くらいでした。お金払って映画館に見に行かなくって本当に良かったです。イントロは素晴らしかったですが、超生物が目視できるようになったくらいからオチまで、すべてが残念でした(映画として)。

    そもそも、アメリカ人はアタマが悪いのか、地球外生命体であれば、どんな非科学的なスペックがあっても疑問に思わない傾向にある気がします。そんな超生物(SFを超えてオカルトレベル)の登場するこの映画で、最も変なことの一つは、世界最高クラスの頭脳が集まるこの宇宙ステーションのメンバーで、ほぼ誰もカルヴィンの生物学的な構造や生態、行動原理などを分析してなかったこと。『専門用語などで逃げてない』といいますが、「人間は食料」「酸素が必要」「低温になると活動できない」など、犬であっても何となく分かるレベルの分析じゃないですか?

    とにかく超生物が超生物過ぎて最後までコメディでした。どうせだったらゴジラにでもなれば良かったのに。結局のところ第二形態くらいからほぼ姿が変わらないので、そーゆー所でも面白くないんですよねぇ。

    正直僕にはオデッセイのが3倍くらいはマシでした。あの映画の場合、理論的にはどれも可能ではありそうでしたしね。ワンパターンというのも分かりますが、展開が同じようなもんでも、設定や雰囲気が変わると楽しめるものだし(でも最後の方、マークが仲間達に回収されてからあたりの話はイマイチ覚えてないな。重力ワープや屋根なしロケットのあたりから話が怪しくなってきたから真面目に観てなかった…)。

  2. trin より:

    こんにちは。
    このタイプの映画は一件落着と見せかけて実は・・という思わせぶりはエンディングがくることが多いですが、今回のはそれどころじゃなかったです。ヒューがややメソメソ気味なのを除けば、皆勇敢に戦ったのに、文字通り命がけの奮闘は結局無駄になってしまったという空しさ。
    ここまで後味の悪い映画(映画自体の出来は良いと思いますが)も久しぶりです。お口直しが必要な感じです。

  3. ちー より:

    見たのは少し前ですが、分かりやすくちゃんとハラハラして楽しかった!
    カルヴィンが怖くて背後にいそうで振り返ったりしてましたw
    舞台がどこであれシンプルって大事ですね。

    真田広之が出ているのを知らないで見たのでびっくりしました。
    孤独を好むあの感じは日本人のイメージなのかなあ。

    • 映画男 より:

      最近、複雑にしがちな映画が多い中、こういう分かりやすいのはいいですね。