ハワイを舞台にしたユルユル家族映画。植物人間になった訳ありの妻と向き合っていく男とその家族をゆるいタッチで描いている少し違和感のあるコメディーです。55点(100点満点)
ファミリー・ツリーのあらすじ
マット(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘と共にハワイで暮らしていた。ところがある日、妻がボートの事故に遭い、そのまま昏睡状態となってしまう。それをきっかけに、妻が彼と離婚するつもりだったことや、そのことを長女(シャイリーン・ウッドリー)だけでなく友人たちも知っていたことが判明しショックを受ける。
(シネマトゥディより)
ファミリー・ツリーのキャスト
- ジョージ・クルーニー
- シェイリーン・ウッドリー
- アマラ・ミラー
- ニック・クロース
- ボー・ブリッジス
- ジュディ・グリア
ファミリー・ツリーの感想と評価
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」、「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」、「サイドウェイ」などで知られるアレクサンダー・ペイン監督によるコメディードラマ。
深刻な状況や緊張感を作り出せない監督がシリアスな方向性から逃げた感がどうしてもぬぐえない作品です。
その一方でハワイの人というのはもしかしたら常にこんなノリなのだろうか、と思わせる上手さもあり、退屈はしなかったし、笑える部分もちゃんとありました。
ハワイというか南国によくいそうなのが娘アレックスのボーイフレンドで、あの間抜けさとノリがとても自然でした。
素人俳優のような雰囲気があるし、それでいてどこか癒される懐かしいキャラクターで、ストーリー的にいなくてもいい存在である彼をあそこまで出演させているところにセンスを感じました。
一番いいシーンはジョージ・クルーニーことマットが妻の浮気相手のところに乗り込んでいって、帰り際に浮気相手の奥さんの口にキスをして帰るところです。
精一杯の仕返しを込めた痛恨の一撃。挨拶のキスのタイミングを見計らっての見事な一発でした。
僕も挨拶代わりに頬にキスをする習慣を持つ国で、何度もそれに便乗して口にキスをしようとしたことがありますが、たとえ奇襲攻撃的にいったとしても、相手にもともとそのつもりがない限り結構な確率でギリギリで避けられます。
そういう国の女たちはバカ男に対して強い免疫があるようで動体視力がかなり鍛えられているのです。向こうにその気もないのにあれほどブチューッとタイミング良く的中できるのは世界でもジョージ・クルーニーぐらいでしょう。
コメント
>僕も挨拶代わりに頬にキスをする習慣を持つ国で、何度もそれに便乗して口にキスをしようとしたことがありますが
強いんですね。(笑)ブラジルは美人が多いですからね。
強いというかバカなんです。
見に行こうかどうか悩んでいまして、こちらのブログを拝見しました。「向こうにその気もないのにあれほどブチューッとタイミング良く的中できるジョージ」を見に映画館に行こうと決心がつきました。ありがとうござました。
中谷さん
コメントありがとうございます。鑑賞後よければブチューの感想をご聞かせください。