むちゃくちゃな理論で話が進んでいく韓国の復讐劇。無駄なエピソードが多すぎて、遠回りばかりする割にはクライマックスが大したことのない駄作。25点(100点満点)
あらすじ
児誘拐・殺人の罪で13年間服役していた主人公クムジャ。その罪は濡れ衣だった。自分の子供の命を盾に取られ、彼女は真犯人の罪をかぶったのだ。いつもにこやかに服役仲間や支援者たちに接して「親切なクムジャさん」と呼ばれる模範囚の彼女だったが、娘との暮らしを自分から奪った真犯人への復讐を決意していた。出所した彼女はパティシエの職に就く。そして密かに、服役中に知り合った仲間、また彼女の無実を直感していた当時の捜査関係者と手を組み、真犯人を追い詰めついに捕らえる。しかし真犯人の犠牲になった子供が一人だけではないことが判明。そして、犯人によって殺された子供たちの遺族による復讐が始まる。
wikipediaより
文句
「オールド・ボーイ」、「復讐者に憐れみを」と並ぶパク・チャヌク監督による復讐三部作のひとつで、完成度の低いスリラーです。登場人物が多すぎて、誰が誰だがはっきりせず、復讐までの長いふりが延々に続いていく作品です。
特に序盤の受刑者のイントロシーンの連続はうざいですね。大して出番もない登場人物たちにあそこまで無駄な時間を割く意味がないです。
後半は説明に次ぐ説明で、主人公の複雑な経緯を全てセリフで解説するという一番やっちゃいけない手段でストーリーを伝えていました。
物語は、少年を誘拐して殺した罪で13年間服役した女クムジャが、自分に罪をきせた主犯格の男を捜し出し復讐する、という韓国映画ならではの深き怨恨のストーリーに仕上がっています。
復讐、復讐っていうけれど、そもそもクムジャが誘拐に手を染めたのが悪いんであって、遺族からしたらクムジャだって共犯者なんですよ。殺人は犯していないだけで、さも無実かのような顔をして、責任転嫁して復讐を誓うあ馬鹿女の態度と発想が理解できませんでした。
主犯格の男は、クムジャ率いる元受刑者たちの協力を得て、拉致され、拷問を受けることになります。その際、クムジャは、主犯格の男が関わった全ての誘拐殺人事件の被害者遺族たちを集めて、彼らに復讐させるように仕向けます。
あそこで最後にクムジャも拷問を受けるんだったら納得ができるんですけど、なんであいつが被害者面してあの場にいられるんだよって話ですよね。
全て自分で招いた種のくせに男に利用された、というその被害者意識が気持ち悪すぎます。韓国ではあんな理論がまかり通るんでしょうか?
やたらと子供の気持ちを大切にしてるみたいなことを言うくせに、拷問の場に自分の娘を連れていったり、ただの頭のおかしい奴じゃないですか。
それにしても拉致した男の頭に銃を突きつけて娘のために通訳させるシーンは爆笑でしたね。ヒロインの娘がオーストラリア人夫婦に養子に出されたなんていう設定にしたばかりに娘と話すときはいつも英語を話さないといけないことになってしまい、連続殺人の犯人が劇中に通訳を担うという前代未聞の事故が起こっていました。
両手両足を縛られ、身動きも取れず、銃を頭に突きつけられた緊張状態で、あれだけ完璧に英語・韓国語の同時通訳ができるなら、誘拐ビジネスなんてしなくても普通にお金稼げるから。
コメント
先程、「お伝えしたいのですが」の名前でコメントした者です。
最後の一文(表現するかは個人の~の辺りです)大変失礼しました。
丁度その映画を見終わった所で、その余韻と勢いで書いてしまいました。
皮肉めいたことを言ってしまい、御気分を害されたかと思います…。本当に申し訳ありません。
映画の内容についても「自分はこういった解釈をしました」という意味で仰られていたのなら、重ねて申し訳ありません。
その他の記事も読ませて頂き、自分がその場の勢いで大変失礼な事を書いてしまったと思い、再度コメントさせて頂きました。
本当に、申し訳ありませんでした。
映画男様の評論で何本か興味湧いた映画が出てきたので見たいと思います。
これからも頑張ってください、また閲覧しに来ます。
※通常の連絡と迷ったのですが、分かりにくくなってしまうかも、と思い再度コメントの形にさせて頂きました。ご覧になられましたら、お手数ですが削除をお願いします。
気にしないでください
なんともシュールな場面が多々あり、結構笑わせてもらいましたね。特に神父の髪型が変わったのと、最後のケーキにバフッと行くシーン(あれは冒頭の豆腐を食べなかったのとつながっているのかな)w
クムジャが物凄い美貌と言われ実際綺麗なんですが、娘が全く似てなくて、わざわざそんな整形大国を彷彿させなくても、とツッコミ入れたくなりました。