ハリーポッターのスピンオフシリーズ。ストーリーもキャラクターも魔法動物たちも全然ファンタスティックじゃなく、大人になりきれないおっさんおばさんとアホな子供たちが見ればいい作品。34点(100点満点)
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のあらすじ
魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始するが……。
シネマトゥディより
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅はストーリーがしょぼい
「ターザン:REBORN」で知られるデヴィッド・イェーツ監督によるファンタジードラマ。「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」と続いていくシリーズ1作品目です。
期待している人には申し訳ありませんが、この映画には”魔法”はありません。あるのは使いまわしの設定と、どこかで見たことのあるキャラクターたちと、ちょっとした愛情の物語ぐらいです。
物語は、ニュート・スキャマンダーがトランクか片手にニューヨークを訪れるところからスタートします。ニュートがふと銀行の前を通ると、そこではカルト集団が集会を開いています。
ちょうどそのとき銀行にお金を借りに来た男ジェイコブがニュートのトランクにぶつかってしまい、トランクから魔法動物が逃げ出してしまいます。
魔法動物を追いかけて銀行の金庫室まで入っていったニュートは、銀行強盗と間違えられて警備員に包囲されます。危機一髪の中、ニュートは魔法を使ってなんとかその場を切り抜けますが、大事なトランクをジェイコブのトランクと取り違えてしまい、多くの魔法動物がニューヨークの街に逃げ出してしまいます。
このままでは街中がパニックになることを恐れて、ニュートはジェイコブと一緒に魔法動物を一匹ずつ探しにいく、というのがあらすじです。
予告動画では、人間VS魔法使いといった描き方をしていますが、あれは完全に視聴者を騙していますね。色々複雑にしているようで、冷静に見ると魔法使い同士が内輪でいざこざを起しているだけで、ほとんど人間は無関係でした。
>>ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のあらすじと解説
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅はキャラがいまいち
子供たちが主人公のハリー・ポッターシリーズと違って、同シリーズは大人が主役です。おそらく市場拡大のためにもっと多くの大人たちを取り囲もうという戦略でしょうが、あまり成功したとは言えないでしょう。
その理由の一つにそれぞれのキャラが薄いことが挙げられます。主人公にイギリスを代表する演技派俳優エディ・レッドメインを起用した割りには彼の良さを全然引き出せていませんでした。何か癖があるわけでもないし、普通の人なんですよ。
ヒロインのティナ役のキャサリン・ウォーターストンは演技が人並みだし、特別美人でもないから存在感が薄いです。ジェイコブも彼の恋人役クイーニーも特徴がほとんどなく、観客が感情移入するほどのパフォーマンスではなかったです。
>>ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のキャスト一覧
それ以上にキャラが薄かったのが魔法動物たちです。デザインも甘いし、それぞれの能力が物語の中で表現しきれていなかったです。あれじゃあグッズ売れませんよ。
可愛い魔法動物がもっといれば子供たちに受けるんでしょうが、かわいい路線で行ってたのは金目のものに目がない動物ニフラーぐらいでしょうか。
基本魔法動物たちは、実在する動物や伝説の動物にちょっとアレンジを加えただけの手抜きキャラなので、オリジナリティーに欠けます。ハリー・ポッターもそうでしたが、J・K・ローリングのアイデアってほぼほぼパクリですよね。箒にまたがって空を飛ぶとかまじかよって。いまさら魔法ってね。
>>ファンタスティック・ビーストに登場する魔法動物の名前と詳細
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のネタバレ全部教えちゃうよ
ジョニー・デップがサプライズ出演している
そうなんです。実は子供たちの憧れであり、女性たちの黄色い声援の的であるジョニー・デップが出演しているんです。別にわざわざ出なくてもいいのに、というレベルのチョイ役ですが、ラストのオチに使われています。
ジョニー・デップの役どころは、魔法界で最も危険な魔法使いの一人、ゲラート・グリンデルバルド。コリン・ファレル扮するパーシバル・グレイブスの正体がこのゲラート・グリンデルバルドだった、というのがラストに明らかにされます。
ラスボスはクリーデンス
魔女狩りを企むカルト集団、新セーレム慈善会の教祖メアリー・ルーの養子であるクリーデンスにオブスキュリアルと呼ばれるダークフォークがとりつき、街中を破壊していきます。そのうちクリーデンスはコントロールを失い、オブスキュリアルが暴走していきます。
この映画を一番つまらなくてしているのがほかでもない、この意味不明なキャラ、オブスキュリアルとやらです。その戦闘能力が高すぎて人類が滅亡するぐらいの勢いで、最近のSFヒーローの展開と一緒でしたね。とにかく最後は街を壊せばいいって思ってるでしょ?
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コメント
観に出かけようかと期待してました。残念。でも私はアホなおばちゃんなので観に出かけるかもしれません。(笑)
最近わたし的に受けたのは叶姉妹とジョニーディップが3人で写ってる写真かな叶姉妹のHPで見ました。凄くお似合いなんですよ。www
年末から正月は映画もテレビも退屈なんですけどね。
ママりんさん
スターウォーズが好きならこれを見にいくより、来月まで待って「ローグ・ワン」を見たほうがいいかもしれませんね。
はじめまして、もち子と申します。
最近、こちらのブログを読ませて頂いております。
STAR WARSは、主人が大好きなので、フォースの覚醒の裏ネタを読んで、彼を驚かせています( ´∀`)ありがとうございます!
ファンタスティック・ビースト。
こちらのブログを読んだ後、日本での前宣伝映画でも、主人公がドジキャラだと紹介され始めました。
それまでの前宣では、カッコいいクールキャラ演出に感じていたのに(笑)
ハリーポッターの主人公は、不幸な生い立ちですが、どちらかというと勝ち気で仲間思いのキャラクターの印象が強いので、今回のビーストには、ちょっと残念です(・∀・)
魔法のお話も世間には沢山有りますから、演出の仕方や登場人物の行動が賛否を分けるような気もします( ´∀`)
腐りかけていた魔法世界の映画を回復→飛躍させたハリポタは良かったのですが-。2代目はだいたいコケますよねー。
ブログを読んでみたら、怖い物見たさ半分で、ますます観に行きたくなりました。
映画男さんのブログは、気持ちが良いくらい叩き切ってくれるので、楽しませて貰っています(・∀・)♪
それでは☆
もち子さん
コメントありがとうございます。主人公は魔法動物を逃がしたという点においてはドジなのかもしれませんが、特にドジキャラといった印象を僕は受けませんでしたね。魔法使いのお話は最近行き詰ってますね。
昨日見に行ってきました。
私自身見てすごく楽しかったのでこちらのブログを読んでうーん、という感じです。それよりも見に行く人間はアホのような書き方がすごく不愉快です。
前情報仕入れすぎてそれを鵜呑みにして素直に楽しめてない感じ?
タイトルだって日本独自の邦題だし。原文のタイトルを考えればファンタスティックという言い回を気にしなければいいのでは?
ジョニー・デップは確かにチョイ役だったけど映画自体が3(5?)部作ならば続編に繋がっていくので不自然でもないはず。
まあ映画の感想なんてほんとに人それぞれなので映画男さんが楽しめなかった事に関しては特になんともありませんが、バカにしたような書き方にカチンときたのでコメントさせていただきました。失礼致します。
私的にもものすごく期待外れで、映画男さんのおっしゃる通り、全てがぱっとせず退屈でした。
しかし例え大好きな作品でも、”大人になりきれない…”の下りでふふっと笑う程度です。
”前情報仕入れすぎてそれを鵜呑みにして素直に楽しめてない感じ?”とか大きなお世話じゃないですか。
不愉快なら途中で読むのを止めればいいし、誰もお前の話なんかしてないのに真に受ける…ほんとにめんどくさいですね~。笑
これからも変わらず辛口な批評を楽しみにしています!
てるきさん
コメントありがとうございます。本当にぱっとしない映画でしたよね。自分の好きな作品を批判されると怒り出す人ってなんなんですかね。
ストーリーをあまり理解できていない感じがでています
主人公や登場人物に感情移入できない人だとも感じます
的外れな意見だとは思いませんが
コメントではあなたの読者も攻撃的な発言が目立ちます
自分と自分の信者だけでいい気になって反対の意見を持つ人に圧力をかけているのは気分が悪いです
ってコメントすることでその気分を晴らそうとしているんですよ。じゃあ読むなコメするなは都合のいい解釈です。
映画の感想は人それぞれで、なんのしがらみもなく発言されているのが面白いです。よくぞ言ってくれた!っていう感想があるからと言って全ての好みが合うとは限らないのも面白い。
私はファンタスティックビースト、娯楽映画として楽しめました。
ジェイコブのフォルムの可愛さ!
記憶操作の切なさはお約束ですが、雨の中のシーンではあっさり感動致しました。
残念なのは見ずに感想を聞いただけで駄作だと判断する読者の皆さんの行動です。
駄作を見るのも映画好きだと思います。
初めまして
こちらの映画を今日観て付けた点数が私とほぼ同じ点数(30点)だったので僭越ながら記念に援護コメントさせていただきます。
今作は美術目当てで行きましたがそれにしてもストーリー(というか場面)の無駄と説明の不足が目立ち凄まじくガッカリでした。
特殊な生まれで悲惨な生を受け、虐げられていた子が爆発し反逆する…というのはお決まりのパターンですがそれだけに安定のパターンでもあって。編集と見せ方次第では面白くなりそうなのに、そこを中途半端に描写しつつのほほんとした、まあ悪く言えば危機感のない主人公をひたすら主軸に持ってくるからストーリーのボヤけ方が半端ない。(描写が多すぎる)
音楽に至っては終始まとまりなく感動を煽るBGMが流れっぱなし。そのシーンで流す必要ないだろ!と言いたくなる程で場面ごとの効果を殺している気がしました。
こういう分かりやすい娯楽作品はよく観に行きますがその中でも特にひどくて思わず他の監督だったら、とか自分ならどこをどう切るかとか…そればかり心に残りました。
なのでここまでハッキリとした意見のブログに出会えて良かったです
K子さん
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、ひどい映画でしたね。煽る意味もないですよね。
私もこの映画を観に行ったあとあまりのしょうもなさにびっくりしました。
大学の友達が2回も観に行ったと言っていたのでそれなりに楽しみにしていたんですがショックです。
人それぞれ趣味は違うので仕方ないとは思いますが、これが最高と思えるならお前はきっと毎日楽しいんだろうな、と思ってしまいます…
たさん
コメントありがとうございます。本当にしょうもなかったですねえ。
私は意外と楽しめました。
ヒロインに魅力はないし、
主人公は何がしたいのかよくわからないし、
敵も何がしたいのかよくわからないし、
この人達、本当に魔法の存在を隠す気あります?というぐらい日常的に魔法を使っているし…
ツッコミながら鑑賞できて楽しかったです。
キャラクターはグリードの草バージョンみたいなのが可愛かったですね。
続編もツッコミながら見れるぐらいなのを期待してます。
初めまして。
映画男さんの感想にあまりにも共感してしまったのでコメントさせていただきます。
この映画を観た感想は「まんまポケモンじゃん」です。
野生の魔法動物を道具の中に保護(捕獲)して、懐かせて、戦いのサポートをさせる。
いつから魔法使いはポケモントレーナーにジョブチェンジしたんですか。
主人公がそんなんならせめて仲間たちは…と期待するも、出てくるのはなんの特徴もない魔女と人懐っこい普通のおっさん。
それなら敵は…ストーリーは…と期待するもどれもダメ。
いくらスピンオフ映画と言えども酷すぎですね。
これだけ酷いと逆に続編が気になりますね。まぁ観てないんですが(笑)
ただ魔法動物を増やせばいいって感じですもんね。続編はべつに見なくてもいいと思いますよ。
録画されていたので見ていますが、全く面白くありません。思わず「ファンタスティックビースト 面白くない」で検索して、こちらのページを見付けて映画男さんに激しく同意です。
有名な役者が無駄に使われ、ストーリーも展開も楽しく無く、見ていて苦痛です。
何が良いのか全く分からない久々に酷い映画を発見しました。
最近のシリーズものはどれもダメですね。