人気俳優たちばかりを集めた、日本が世界に恥じるべきナンセンス作品。こだわりが一つも感じられず、テーマもなくなんとなく格好いいとか、なんとなくシュールなものを撮ろうとしてできた一本。4点(100点満点)
アカルイミライのあらすじ
仁村雄二は、同じおしぼり工場で働く同僚・有田守と公私ともに淡々とした日常を過ごしている。雄二は他人と上手く渡り合えず無鉄砲な性格。そんな彼を見兼ねた守はある日、彼ら2人だけしか分からない2つのサインを提案し、それを徹底させようとする。
その頃から雄二は守が飼っている猛毒の“アカクラゲ”に興味を示すようになった。ある時、守はそのクラゲを雄二に託して突然姿を消す。守は工場の社長夫妻殺害の容疑者として収監されていた。以来、雄二は戸惑いながらも、何かに取り憑かれたようにクラゲの世話を始めるのだが…。
シネマトゥディより
アカルイミライの感想
「トウキョウソナ」の黒沢清監督による大いに外した駄作。
いやあ、ひどいです。こんなひどい作品は一刻も早くこの世の中から消し去るべきです。見た人には必ず暗い未来が待っています。少なくとも2時間先までは。
おそらく出演者たちにとってもこの作品に出たことで、なんのメリットもなかったんじゃないでしょうか。
そんなこと誰も言わねえよ、といいたくなるほどの血の通わないセリフ、無駄に埋め尽くされたシーン、人生経験のない学生が指導しているかのようなリアリティーのない演出、そして極めつけは演技がほとんどできないオダギリジョーと浅野忠信。まとな演技をしていたのはたった一人、笹野高史だけです。
なにより脚本、ストーリーが酷いですね。物語を追っていく限り、どこにも守(浅野忠信)が社長家族をあれだけ残虐に殺害理由も動機もないんですよ。それも守だけじゃなく、雄二(オダギリジョー)まで殺しに行ってたからね。殺人の前にもっとあの3人の衝突とかを描いたならまだしも社長はむしろいいおっちゃんでしかなかったですからね。
突っ込みどころ色々あるんですけど、一つ一つのシーンにこだわりがなさすぎてむかついてきますね。二人が住んでいる部屋の嘘っぽさ。刑務所の面会室の陳腐さ。守(浅野忠信)なんて刑務所にいるのにロン毛だし、もっとちゃんと作れよって思います。
なにより終始クラゲ、クラゲうるさいんですよ。クラゲにこだわるんだったら、もっとクラゲの面白いエピソードでも用意しておけよって。アカクラゲには猛毒があるとかそのぐらいの情報しかなくて、小学生でも図書館でもっと調べられそうですけどね。
なんでもいいけど、エンドクレジットに流れる「クラゲトレーナー」って一体なんなんだよ。こんなつまらない物語よりむしろそっちのほうが興味あるって。
コメント
はじめまして!
いつも楽しく拝見させていただいております。
よんてん。。
なにより終始クラゲ、クラゲうるさいんですよ
ここで麦茶を吹き出してしまいました。
自分はこの映画昔レンタルで見て、
なんとなくシュールでオシャレっぽいのはわかるのに何が言いたいのかさっぱりわからなかった記憶があります。
あきらめて途中から早送りで見たのでストーリーは記憶にないですが、大量のクラゲがドブを行進してるシーンだけ覚えています。
そうか、ダメ映画だったんですね。。
笹野さん、出てたんだ!
映画男さんの「文句」は映画ど素人にもわかりやすくて、ぜひぜひずっとずっと続けて欲しいなと思ってコメントさせていただきました。
初めはやれやれ系のクールな文面だったのに、途中からだんだん怒りだして最後は怒濤の罵詈雑言で投げやりに締めるとか、面白すぎです。
いいぞ、もっとやれー!!
ちえさん
コメントありがとうございます。この映画、本当ひどかったですよね。