フィクションとドキュメンタリーを融合させたモキュメンタリーお馬鹿コメディー。映画というよりバラエティー番組感覚で気楽に見られる、ちょっと笑えて時間つぶしにはいい作品。50点(100点満点)
上島ジェーンのあらすじ
日本でも有数のサーフスポットとして知られる千葉県志田下にやって来た上島竜兵は、後輩芸人である有吉弘行とともにサーフィンに挑戦する。二人は無謀にも手探りでサーフィンを始め、厳しい志田下の波にもまれながらも、地元サーファーとの触れ合いを通じて友情を育んでいく。そんな上島に人生を変える出来事が起きる。
シネマトゥディより
上島ジェーンの感想
バラエティーの企画を膨らませた感じの作品で、従来のいわゆる映画とは違いますが、これも立派な一つの作品です。上島竜兵と有吉がサーファーの聖地である千葉の志田下に行き、地元のサーファーたちに教わりながら、サーフィンを覚えていく。そこで上島竜兵が若い女の子に恋をしたり、地元のサーファーたちに迷惑をかけたり、といったことを笑いを交えながらドキュメンタリータッチで描いています。
素人と思われる地元の人たちやサーファーたちにも演技をさせたりして、やらせ感は出ていますが、少なくとも上島竜兵と有吉の演技は普通に上手く、メジャーな邦画で主演を演じてるトレンディー俳優たちの演技なんかより数段上です。
喧嘩のシーンとか特にいいですよね。演技しながら本人たちも熱くなってきてるのが伝わってきて余計に笑えます。上島竜兵は口を切って血が出たりしてましたが、本人からしたらしてやったりでしょう。
「火花」を見ても思いますが、やっぱり芸人は演技が本当に上手いですよね。お笑い自体が一つの演技だとも考えられるので、あの世界で鍛えられている人たちは、普通の演技をしても難なくできますからね。
この映画は上島竜兵のお約束のオチが続くだけなので、そこそこ笑えるけれどお馴染みの笑いのパターンにはめこんでいるだけで爆笑するほどではありません。
それでもこういうモキュメンタリー映画も精度を上げていけば立派なコメディー映画になるし、低予算でも作れるだろうし、アイデアとしては面白いですよね。海外の「ボラット」や「ブルーノ」はこれのもっと精度を上げたバージョンといった感じですよね。
しかし間違っても映画館で見る映画ではないです。自宅で友達数人で見るべきですね。みんなで笑って、こいつら馬鹿だなあって言い合ってたら雰囲気が和みますね。
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