「ザ・マペッツ」のジェームズ・ボビン監督によるディズニーのアリス・イン・ワンダーランドの続編で、タイムスリップを題材にした子供向け映画。
ストーリーがトントン拍子で深みがなく、ささっと簡単に作った感じが出ている平凡な作品。家族で見に行ったら子供しか楽しめないでしょう。40点(100点満点)
アリス・イン・ワンダーランド/時間の度のあらすじ
ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。
マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王(アン・ハサウェイ)たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようとする。時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間をさかのぼったアリスだったが……。
シネマトゥディより
アリス・イン・ワンダーランド/時間の度の感想
映像が綺麗で、小学生ぐらいまでの女の子が見たら喜ぶでしょう。ただ、それ以上の年齢にはストーリーが穴だらけということがバレてしまう内容です。
物語は、冒険の旅から帰国したばかりのアリスがひょんなことから鏡を通じて不思議の国に行くところからスタートします。アリスはそこでかつての親友マッドハッターと再会。ところがマッドハッターが元気をなくし、今にも死にそうな精神状態にあることを知ります。
マッドハッターは死んだ家族のことを急に思い出しては悲しみに暮れ、アリスに家族を元に戻してくれと頼みます。
マッドハッターの家族を助ける手段はただ一つ、過去に戻って彼らが命を落とす前に救出すること。そのためにアリスは過去に戻ることができるタイムマシーン、クロノスフィアを探しに行く、、、、というのがあらすじです。
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テンポの良いファンタジックなアドベンチャーなんですが、アリスがあまりにも間髪いれずに次から次へと場所を移動するので、「いいから一旦座って落ち着こうよ」って言いたくなりましたね。
マッドハッターを助けよう、それにはクロノスフィア(タイムマシン)が必要だ、じゃあそれを探しに行こう、みたいな感じで事情も飲み込んでないうちから、迷うことなく前に突き進むアリスのノリの軽さはアホな女子高生みたいでした。
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>>アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅は面白くない?海外の評価
なにより最大のミスはストーリーに「タイムスリップ」をねじ込んできたことですね。もうそれをやったらなんでもありじゃん、という気がするんですよ。
だって過去に戻って全部なかったことにすればいいんだから。「バック・トー・ザ・フューチャー」はタイムスリップそのものがテーマだからまだ楽しめるんですよ。
でももともとそんな話じゃなかったのに「タイムスリップ」を持ち出したらおかしくなりますよね。
いちおう過去は変えられない、変えてしまうと時間軸が破壊されて世界が止まるみたいなストーリー上の制御はかけていたけれど、それを言い出したら、アリスのこのアドベンチャーそのものが意味がなかったってことになるからね。
登場キャラたちも前作からほとんど変わってないし、みんなどこか役不足でした。時間を操るタイムが最強の敵かと思いきや実は一番まともな奴で、結局はまた赤の女王が悪さをする話に成り下がっています。でも一番の悪党は白の女王ですけどね。
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褒めるとしたら、ピンクの主題歌が映画の内容とマッチしてることでしょうか。ラストまで流れないのが残念でしたが。
それにしてもこれなんでわざわざ続編作ったんでしょうか。そもそも前作が面白くないのに続編作ったってそりゃあ面白くなるわけないでしょ。ディズニーもネタ切れしてるよなぁ。
コメント
はじめまして。私も観に行きましたが、前作に劣ると感じました。
・前作で語られなかったことを無理やり詰め込んでいる
・タイムトラベルのせいでアリスの世界観を壊している
・散々アンダーランドを騒がせた赤の女王が、白の女王の謝罪であっさり許してしまう
やはりティム・バートンの作品に続編は必要ない、と改めて感じました。しかし、エンディングだけは気に入ってます。
評価さん
コメントありがとうございます。確かにムリ詰め込んだ感が強かったですよね。特にタイムトラベルは絶対にやってはいけない設定だったと思います。
前作から間空いてみたのであまり記憶にありませんが自分は今作、とても感動しましたね。しかしビジュアル的な面白さとはかけはなれたものだったかもしれません。私が感じたものはとにかく言葉の強さです!
マッドハッターはアリスの「信じる」という言葉に救われ後に父親からの「お前は自慢の息子だ」という言葉に救われました。赤の女王は白の女王の「ごめんなさい」という言葉に救われました。
そしてアリスは言葉によってタイムを騙し、白の女王は母親に嘘をつき赤の女王を傷付けました。
たった一言で赤の女王は白の女王を許しましたがそれで良いのだと思います!それほどに言葉というものは強く重いものなのです!
私の日ごろの生活を思い返すと言葉というものをおろそかに使ってきたのだろうと考えさせられましたね。言葉というものは、その一言で相手を傷つけたり救えたりするものなのだと。
他にも様々な教訓などが織り交ぜられてますね!
先ほど見てこの感動をどこかに共有できないかとここに来た所為です!
最近は、続編もののガッカリ作品ばかりで気がメィッテいます。
前作を超えなければ続編と言えないのに・・映画は興行だ!ヒットする内容で無ければ無駄な金は掛けなければいいのにと思います。
その点007シリーズは1作ごとにエンタメ性があり単純に楽しめますね!
最近見た「スターウォーズ・ローグワン」も感動感が薄いですね~
機会があったら「文句言ってください~」