マーベルによる複数ヒーロー系ハチャメチャSFアクション。ストーリーが決闘シーンのためだけのフリでしかなく、ミュータントたちの能力が高くなりすぎて、やりすぎ感が出まくっている作品。33点(100点満点)
X-MEN・アポカリプスのあらすじ
1983年。文明が誕生する前から神として君臨していた、ミュータントの始祖でもあるアポカリプス(オスカー・アイザック)が、突如として長い眠りから覚醒する。数千年ぶりに目にした人間とその文明が、誤った方向に進んでしまったと考えた彼は新しい秩序が必要だと判断。
マグニートー(マイケル・ファスベンダー)など、4人のミュータントを率いる。彼の存在と考えを知ったプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)は、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)らと共にその行動の阻止に挑むが……。
シネマトゥディより
X-MEN・アポカリプスの感想
「ボヘミアン・ラプソディ」、「ユージュアル・サスペクツ」などで知られるブライアン・シンガー監督によるごちゃごちゃ映画。
相変わらずの人数重視のヒーローアクションで、一人一人のエピソードが薄まり、ストーリー性に欠けますね。上映時間も長いし、3Dだし、爆発音がうるさいしで、ヘトヘトになりました。なぜかうるさい映画って逆に眠くなるんですよね。寝ないでいるのがやっとでした。
物語は、古代エジプトで誕生した、初代ミュータントのアポカリプスが現代で蘇るところからスタートし、人々が誤った神を信じ、誤った政治を行っている世界の現状を見て反感を抱き、それならいっそのこと人類を滅亡させて新しい世界を作ってしまおうという野望を抱きます。
アポカリプスは、自分の能力を武器に次々と才能のあるミュータントたちをスカウトしていき、悪の集団アポカリプス・ホースメンを結成。そのうちの一人がマグニートーです。
その動きに危機感を抱いたプロフェッサーXたちは、アポカリプスを阻止するために若きミュータントたちを引き連れてエジプトに戦いを挑みに行く、というのがおおよその流れです。
とにかく登場人物たちが多すぎて、それぞれの背景が分かりずらく、X-MENシリーズを知らない人からしたら、なんのこっちゃいだと思います。
前作からのエピソードなどがストーリー内に含まれているため、最低でも「X-MEN:フューチャー&パスト」は見ておいたほうがいいかもしれません。
さらにストーリーを難解にしているのは、舞台をドイツ、ポーランド、エジプト、アメリカといった具合にコロコロと変えていく点です。
世界の危機を演出するために、ヒーロー映画がよくやる手法ですが、今現在どこにいるのかが分かりにくくなることと、出演者に喋れもしないポーランド語とかドイツ語とかを喋らせることで、馬鹿っぽくなっているのがダメでしたね。
X-MENシリーズのストーリーの問題点は、結局なんだかんだいって、ミュータント同士が兄妹喧嘩してるだけなんですよね。人間界がどうとか、政治がどうとかほぼほぼ関係ないじゃないですか。
ミュータントがアホばっかりだから、どっち側に付くのか判断できない奴らばかりで、一つの作品の中だけで裏切ったり、やっぱり戻ったりを繰り返すあのワンパターンはどうにかなりませんかね。
特にマグニートーは散々怒り狂って人間に八つ当たりするくせに最後はいつもすんなり誰かに説得させられちゃうっていうのが間抜けすぎです。スーパーパワーよりもまずは道徳を磨けよって話ですね。「恵まれし子らの学園」では一体何を教えてるんですかね。
それと、ミュータントたちの能力が高すぎて、アポカリプスなんて一瞬で地球丸ごと破壊できそうなもんでしたけどね。それでも戦いには負けるっていう意味が分かりませんでした。ちなみにウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンは今回もサプライズで出演していますよ。
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コメント
プロフェッサーがスキンヘッドになった理由がこれを見てわかったよ
エピローグでのハゲの人の演技は旧三部作のハゲの人を意識しつつ新三部作のハゲる前ののハゲの人のキャラクターも殺してない(毛根は死滅)輝いた演技してた。ハゲだけに。