「白雪姫」をアレンジして、「アナと雪の女王」をパクった、できそこないファンタジー。ディズニーに喧嘩を売っておきながら、逆に格の違いを自ら世に知らしめた自爆映画。30点(100点満点)
スノーホワイト/氷の王国のあらすじ
邪悪な女王ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)の妹フレイヤ(エミリー・ブラント)は、ある悲しい事件をきっかけに心を閉ざし、氷を自在に操る魔力に目覚める。そして姉の元を離れ、北の大地で新たな氷の王国を築く。フレイヤは、さまざまな場所から集めてきた子供に対し、想像を絶する訓練を行い、自身の軍隊を作り上げていった。そこで育った戦士のエリック(クリス・ヘムズワース)とサラ(ジェシカ・チャステイン)は、互いに惹(ひ)かれ合っていたが……。
スノーホワイト/氷の王国の感想
ひどいですね。童話をネタにして、オリジナルストーリーを考案したフリをして、美しいCG映像を駆使したダークファンタジーに仕上げたかったんでしょうが、見事に失敗していますね。同じダークファンタジーなら「マレフィセント」のほうが全然いいです。
物語は、自分の子供を失くした氷の女王フレイヤが王国を築き、弱さの象徴だとして「愛」を禁止する、最強の軍隊を作り上げるところからスタートします。
そこで育った戦士エリックとサラは愛し合ってしまい、そのことが女王の耳に届きます。それにより二人は王国を追放させられることに。七年後、エリックは死んだと思っていたサラと再会し、二人は「鏡」を探す旅に出ます。
森を抜けて獣と戦い鏡を手にしたところでフレイアが軍隊を引き連れて現れ、鏡を横取りにされ、サラまで連れて行ってしまいます。エリックは危険を冒しながら愛するサラを救うため、少ない仲間と共に王国へと向かう、、、というがストーリーの全てです。
ユニバーサル・スタジオの映画ですが、あらゆる面でディズニーに負けた感が出てしまいましたね。まずCG技術が明らかに劣っていました。安っぽくで日本の製作会社が作ったみたいで、ファンタジー度がかなり低いです。
キャラクターデザインにおいても、一人一人の登場人物がインパクトに欠け、愛着が沸きません。特に敵キャラが甘いですね。デザイン自体もそうだし、攻撃がダサいです。強いて褒めるとすれば、シャーリーズ・セロンが美人で存在感があるぐらいですかね。
こんな獣とか、ほかにもファンタジックな動物がいくつか出てくるんですがどれも中途半端で、子供にも好かれないでしょう。
BGMも特に印象に残りませんでした。セリフもユーモアがあるわけでも、名言が出てくるわけでもなく、ただ普通の会話がずっと続きます。
そしてなにより肝心のストーリーラインがしょぼしょぼで、前半から後半にかけては夫婦のツンデレ物語で、終盤は姉妹の家族喧嘩を見せられるだけで、それぞれの心変わりの理由や動機が全く伝わってきませんでしたね。そんでもってラストは実は姉ラヴェンナが妹フレイアの子供を自分より美しくなることを恐れて殺害していたという予想通りのオチが待っています。あれでどうやって驚けって言うんだよ。
それにしてもフレイヤの氷の攻撃は、アナ雪のパクりにもほどがありますね。実はこの作品はユニバーサル・スタジオと中国の製作会社パーフェクト・ワールド・ピクチャーズが共同出資しているようなんですが、中国からの圧力で「パクれ、パクれ、どんどんパクれ、さもなければお金出さないぞ。この次は『ズートピア』パクるぞ」とか言われてそうで怖いです。
あれを実写で先にやられてしまうと、ディズニーは今後アナ雪の実写版を作るときにやりづらくなるでしょうね。あるいは先に失敗してくれたから、むしろ楽なのでしょうか。いずれにしろパクるんならもっとちゃんとパクろうよ。
関連記事
コメント
アナ雪と白雪姫は違う作品なのでパクり出はない
点数高いですね・・。覚悟して行きましたが(セロンが好きなので)想像以上にひどくて悲しかったです。話の軸がブレてるし、愛についての語りが寒い。童話の世界をしょったラヴェンナなら許容範囲ギリギリでも
中途半端にリアルなエリックだと、正気を疑うレベルでした。
セロンの豪華な美貌と存在感を楽しめただけでよしとします。
trinさん
本当にセロンだけが見所の映画でしたね。ストーリーはおっしゃる通りひどいもんでした。
別に普通に楽しめたけど。
でもパシフィックリム2が見たいわって思う映画だった
スノーホワイトのが先でパクリってならむしろアナ雪のがパクリなんだよなぁ…
シャーリーズ・セロンとエミリー・ブラントとクリス・ヘムズワースとジェシカ・チャステインが一つの映画に出てたのにすごくびっくりしたのを思い出しました。