オオカミに育てられた少年と動物たちの愛と友情の物語。ディズニーアニメ「ジャングルブック」の実写版で、子供たちが大喜びしそうな動物たちの超リアルな映像が見所のファンタジーアドベンチャー。ほぼ映像技術のみで楽しめる映画に仕上げているのはさすがです。55点(100点満点)
ジャングル・ブックのあらすじ
黒ヒョウのバギーラに拾われ、オオカミ一家に育てられた少年モーグリはオオカミの群れに馴染もうと、動物らしい生き方を模索していた。ある日、ジャングルの動物たちがピースロックに集まり、水を飲んでいると、そこに一匹のベンガルトラ、シア・カーンが現れる。
シア・カーンは多くの動物の群れの中から人間のモーグリの存在を嗅ぎ付け、人間はジャングルにいるべきではないと強くモーグリに敵意を燃やす。それもそのはずシア・カーンは人間の残酷さや自然破壊を自分の目で見てきたからだった。それからシア・カーンは執拗にモーグリを目の敵にし、彼の命を狙おうとする。
自分のせいでオオカミの家族たちにまで迷惑がかかると感じたモーグリは独り群れを離れることを決意し、黒ヒョウのバギーラに付き添われて人間の村へと帰ろうとするが、、、、
ジャングル・ブックの感想
ストーリーは今さら説明するまでもないほど、お馴染みの童話です。それをディズニーがどのように実写化するのかが注目されていましたが、さすがに映像技術は目を見張るものがありました。動物も可愛いし、ストーリーもシンプルだし、子供が見たら大満足じゃないでしょうか。
声優キャストもかなり豪華な俳優たちを起用しています。ディズニーってやっぱり豊富な資金があるんですね。
人間のキャストは主人公モーグリを演じたニール・セシ君の一人だけです(エキストラは除く)。彼がまた可愛くて愛嬌があって結構はまり役でしたね。ニューヨーク出身のインド系アメリカ人だそうです。
ディズニーがすごいのは、「シンデレラ」や「スターウォーズ/フォースの覚醒」でもそうでしたが、こういう全くの無名の新人をどこからか見つけてきては、しっかり主役をこなすまでに育て上げるところです。
これだけ巨額な資金を投じる映画となれば、普通なら有名子役なんかを使ってリスクの少ない道に進みそうなものですが、そんなことはせずにまさにいちかばちかの大勝負に出てるところが男前ですね。
これが日本だったら大型プロモーションの映画はジャニーズかトレンディー俳優が選ばれてるところです。逆にいうとだからつまらないんですよね。新しい映画なのにいつも知ってる人しか出てないから。
なにより白人でも黒人でもメキシコ人でもなく、インド人をキャスティングするところなんがセンスありますね。原作がインドを舞台にしているからということももちろんありますが、インドの子供たちが見たら大喜びするんじゃないでしょうか。
人口12億を超えるマーケットを見据えてのことなのか、たまたまなのかディズニーは全部計算づくでやってそうだから怖いです。おそらくディズニーランドのインド進出狙ってますよ。
正直ここまで動物のCG映像だけで物語を作り上げた作品は珍しいと思います。これは俳優とか声優とかじゃなくて、クリエイターたちがもっと表に出てきて賞賛されるべきですね。
動物同士の戦闘シーンは結構迫力があったし、動物ドキュメンタリーでは不可能なファンタジックな戦いが見られて面白かったです。特に猿山での大猿、キング・ルイの動きがやばかったです。
もちろん子供向け映画だけあって、ひねくれた大人が見てしまうと、突っ込みたくなるシーンもたくさんありました。
動物たちがあれだけ流暢に言葉を喋るのもなんか笑えてくるし、問答無用の弱肉強食の中で生きている彼らが以外と話し合いで論理的に物事を解決しようとするところなんかも気になりますね。もっと理由もなく急に噛み付いたりしてもよかったです。
中でも一番気になったのはやっぱり主人公のモーグリが終始赤いパンツを履いていたことですかね。あれはいつから履いているのか、たまにほかのパンツに履き替えたりするのか、その辺が気になってしょうがなかったです。
そもそもパンツを履いている時点で全然動物になりきれてないわけで、あれだけでオオカミたちから追放されてもいいはずです。
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コメント
赤いパンツは人間の親と死に別れた赤ちゃん?のときから既にはいてましたよ!バキーラに拾われるとき!