現実的な設定が一つもない恋愛ドラマで、豊川悦司が好きで好きでしょうがないというおばさんたちにしか到底うけないアホ映画。10点(100点満点)
娚の一生のあらすじ
キャリアウーマンとして仕事に忙殺されながら、心が締め付けられるような恋愛をしていた堂薗つぐみ(榮倉奈々)は、祖母が亡くなった後に東京から田舎の一軒家に引っ越してくる。
そこへ彼女の祖母を慕っていたという大学教授・海江田醇(豊川悦司)が現れ、強引につぐみの家に住み込むようになる。当初は親子ほども年の離れた海江田のアプローチに困惑するつぐみだったが、少しずつ距離が近くなっていく。
シネマトゥディより
娚の一生の感想
「100回泣くこと」、「きいろいゾウ」、「さよなら歌舞伎町」、「彼女の人生は間違いじゃない」でお馴染みの廣木隆一監督による超駄作。
ファンタジックすぎて、ストーリーはベッドシーンのないAVそのものです。現実では到底ありえないことしか起こらないので、見ていて失笑しかできませんでした。
ざっと物語を説明すると、祖母が亡くなったのをきっかけに祖母の家に引っ越した若い女(つぐみ)が祖母の昔の愛人である年増の大学教授と恋に落ちていくという話です。
男は生前、つぐみの祖母にいつでも家を使っていいからと言われたので、勝手にその家の離れに住み始め、その図々しさにつぐみは唖然とするものの嫌々付き合っているうちに心を奪われていくという終始ぶっ飛んだ展開でラストまで突き進みます。
最近の日本映画の恋愛もので、「ひょんなことから共同生活をすることになる」っていうのが多くないですか? だいたいひょんなことから知らない人と住むことなんてないから。お金がなくてシェアハウスで住むとかなら分かるけど、大学教授がそんなことしないし。
設定にムリがありすぎて、こんなひどいことになっているんですよ。
- 孫が祖母の元愛人と恋に落ちる
- 死んだ人の家に男が鍵をもらってるから住む権利があると言って勝手に住みだす。それもそんな無茶苦茶なこという奴が大学教授
- なぜか女が手ブラしたまま、窓を開けて外の様子を見たりする
- 豊川悦司に下手すぎる関西弁を喋らせている
- 田んぼだらけのド田舎なのに移住手段は自転車
- ド田舎の大学の教授の助手がセクシー美人
- 警察に届けたはずの迷子の子供の面倒を赤の他人の男と女で見ることになる。警察もなぜかそれで了承する
- キスもしていないのにいきなり男が女の足の指を舐め出す
まだまだ挙げればキリがないんですが、どんな生活を送っていたらこんな世界が描けるのかちょっと想像に絶するものがあります。
そういえば昔、中学生のときに新宿のとある劇場の前を通ったら豊川悦司が突然出てきたことがありました。そのとき劇場の前には出待ちしていた汚いおばちゃんたちが大勢いて、彼女たちはまだ少年だった僕のことを吹っ飛ばして豊川悦司に猛突進していきました。
果たしてあのイノシシたちは今でも豊川悦司のことを同じように思い続けているのでしょうか。この映画を好きだという女子は自分の身体からイノシシのような臭いがしていないか、今一度クンクンしてみてください。
コメント
すごい(笑)イノシシ的には、豊悦びしょ濡れのシーンがクライマックスでしたが。クンクン(笑)確かにあり得ないことだらけ。漫画ですから。
ラリッサさん
そういえば雨でびしょ濡れになるっていう演出も多いですよね。あれがセクシーだと思ってるのかなあ。
こんにちわ、私もこの映画を見ましたが謎設定が多くてただ単に豊川悦司さんのファンしか見ないんじゃないか(笑)って感じでした
見てるのはファンだけでしょうね。