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「ワンダーランド駅で」はサントラが素敵!感想とネタバレ

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wonderland

皮肉がきいてて、ちょっぴり笑える、大人の恋愛ドラマ。ふんわりしたエピソードと会話で勝負しているミニシアター系の映画です。55点(100点満点)

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「ワンダーランド駅で」のあらすじ

同じルートの電車で通勤している男女の2人が出逢えそうでなかなか出逢えないというシチュエーションが繰り返される斬新なラブ・ストーリー。ボストンの街を走る地下鉄ブルーライン。ワンダーランド駅を終着駅とするこの路線はいつも多くの人で混雑している。夜勤看護婦のエリンと配管工のアランもこのルートを使って通勤していた。二人の唯一の接点はこれだけ。二人は駅で、水族館で、カフェですれ違うのだが、互いの存在には気づかず……。

シネマトゥディより

読者の花太郎さんのリクエストです。ありがとうございます。

「ワンダーランド駅で」の感想

「ザ・コール [緊急通報指令室]」のブラッド・アンダーソン監督によるラブコメディー。

「ザ・コール [緊急通報指令室]」はゴリゴリのスリラーでしたが、これは全く作風の違うほのぼの映画で、同じ監督が撮ったとは思えないです。

系統としては、「ハピネス」、「フランシス・ハ」、「家族の庭」、といったような皮肉と笑いを混ぜた群像劇で、登場人物の嫌味な会話と間抜けな行動を楽しむタイプの作品です。脚本と構成が上手く、複数の登場人物を上手い具合に結び付けていましたね。

物語は、看護婦のエリンが彼氏に振られるところからスタートし、心にぽっかり空いた穴を埋めようと、新しい恋人を見つけるまでの過程を面白おかしく描いています。

エリンの母親が勝手に新聞に恋人募集の広告を載せてしまったことから、エリンは何人もの男とブラインドデートをするようになり、そのうち病院の患者だったブラジル人の男といいところまでいきます。

監督がブラジルのファンなのか、登場人物のブラジル人がストーリー上でかなり重要な鍵を握るだけでなく、BGMにはボサノバが有効に使われていました。サントラはかなり素敵です。

ブラジル人の描き方は、アメリカ人がラテン系の男に対して持っているステレオタイプそのもので、女に惚れやすく、すぐに口説き始め、振られても切り替えが早い、という描写が笑えました。ほぼほぼ正しいので否定のしようがありません。

どちらかというと、女性目線の映画かなあとも思えました。特にヒロインのエリンの傲慢な態度と振る舞いは「ザ・アメリカ女」という感じがして、男が見たらちょっとむかつきます。

ブラインドデートに行っても、基本当然男が自分を楽しませてくれるものだという姿勢で、終始つまらなそうにしている、あの感じなんなんですかね。不満があると、すぐに表情に出してしまって、優しさがちっとも感じられません。

舞台はボストンでしたが、もしかしたらボストンの女があんな感じなのかもしれませんね。僕も昔、ボストンに友達のアメリカ人の女を訪ねに行ったら、そういえばホスピタリティーのかけらもないあんな感じでした。

わざわざ遠方から訪ねて久々に会ったというのに、知りもしないゲイの友達を連れてきていて、その男がお喋りで永遠に自分の話ばかりするもんだから、ろくに彼女と話もできずに終わった記憶があります。

挙句の果てにそのお喋りゲイが、運転中にほかのドライバーと喧嘩になって、そのせいであわや僕は飛行機に乗り遅れるところでした。それでも僕の友達のアメリカ女は別れ際こう言っていましたよ。

「久しぶりに会えて本当によかったわ」。

嘘つけって。今後、ボストンには二度と行くことはないでしょう。現実社会でもエリンのような女がいっぱいいるに違いないです。ああ、この映画のせいで思い出したくもない変な記憶がよみがえってきた。

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