「エリジウム」、「チャッピー」などでお馴染みの南アフリカを舞台にしたニール・ブロムカンプ監督による、ヘボヘボ宇宙人映画。見る価値なしです。6点(100点満点)
第9地区のあらすじ
南アフリカに突如現れたエイリアン。彼らはスラム街に“難民”として住み付いたものの、あまりにも規模が拡大したため政府も対応に手を焼くようになる。
政府は解決策として民間企業MNUに事態の収拾を依頼。MNUはしかし秘密裏でエイリアンに効く強力な武器の開発に力を注いでいた。
第9地区の感想
南アフリカのお馬鹿映画。コメディーとして見れば最初の10分はまだ笑えても、そこから段々くだらなくて我慢できなくなってくる駄作です。
エイリアンVS政府の対決を描いたSFドラマです。南アフリカといえばアパルトヘイト、アパルトヘイトといえば人種差別、人種差別といえばエイリアン(異邦人)といった連想ゲームでできたような話で、なにもかもが幼稚です。
だいたい、映画監督のイメージする宇宙人(エイリアン)がどの映画でも姿形が似通っているのが面白くないです。
この映画では宇宙人が洋服を着て、家の中で普通に生活し、言葉を話すといった設定になっていて、アイデアの一切が人間の習性に基づいているところがなんとも乏しいです。
一番うけたのがブラジャーを付けているエイリアンで、胸を隠すという羞恥心まで供えているなんて普通のおばさんじゃねえかよって思いましたね。
人間だってブラジャーなんかしないで上半身裸で生活している部族とかたくさんいるのに、エイリアンのほうがよっぽどデリケートだったりして。
それならそれで力とかもすごく弱くて、人間にちょっと叱られただけでシュンとなってそのまま死んじゃうとかにしてくれれば良かったのに。
こういう映画ってとにかく暇な人が見るべき映画だと思います。馬鹿馬鹿しい状況にも付き合える余裕のある人が見たらなんてことのない普通のSFだな、という感想を持つでしょう。
ただ、月曜から土曜日まで週6で働いているような忙しい人がわざわざ時間を作って見る映画ではないです。それより2時間多く睡眠を取ったほうが絶対自分のためになります。
一番腹立つのがこんなしょもないストーリーにしたくせにやれこの映画はアパルトヘイトが反映されているとか言うところです。
じゃあ普通に白人と黒人を取り上げてアパルトヘイトの映画を作れよって。当たり障りのない宇宙人を使って差別問題語るなって。
コメント
『第9地区』お薦め映画
★★★★★独創的なストーリーと、リアリティのある映像。ワクワクする展開でアクションシーンも見ごたえあり。風刺は利いているが笑いに嫌みがないスマートな社会派SFドラマ。
私もこの映画、大っ嫌いなんですが、周りは絶賛の人が多くて理解に苦しみます(笑)
設定からしておちゃらけてますよねえ。
おらんじぇさん
コメントありがとうございます。この映画を絶賛する人がいるなんて信じられないですね。
こんにちわ
>月曜から土曜日まで週6で働いているような忙しい人が
>わざわざ時間を作って見る映画ではないです。
>それより2時間多く睡眠を取ったほうが絶対自分のためになります。
名言ですね。
でもつまんない映画っていい睡眠導入剤になったりw
確かにこの映画は一般教養の足りない方だとなかなか楽しめないかもしれませんね
南アフリカのアパルトヘイトの知識があってこそ名作と感じられる作品なので
歴史に疎い方や宇宙人=黒人、人間=白人というメタファーに気付かれない短格的な思考の持ち主だと駄作と感じてしまうかもしれません
とてもメッセージ性の強く、深い作品なのでそれが全く理解できてない所を見ると残念でなりません
エイジさんに概ね同意。
ただ人によって感性や好み、気付きのポイントは違うので映画男さんは良さに「気付かなかった」だけなのかな?
と思います。
観客の100%では無いにしろ、少なくとも私やエイジさんの様に高く評価する人間の居る、価値のある作品であると考えます。
そもそもSF鑑賞に向かない人って、結構居ますしねw
多分ピータージャクソンが絡んでるから。
発想とエビ星人でフロムガンプの勝ち。別に盗作でもないようだし。
あとはグダグダだけど、地球に難民のエビ星人で受け、がっぽり稼いだ、やるもんです。
鑑賞に2時間近く時間を割いたうえで頭に浮かんだ感想が「ブラジャー着けた宇宙人だって!プププー!」なんて
そりゃ、あなたはその2時間睡眠に回した方が絶対自分のためになるでしょうね。
「当たり障りのない宇宙人を使って差別問題を語る」事の何がいけないのか。
それこそフィクションの役割だと思うのですが。。。
オマージュ、オマージュって褒める人がいるけれど、この映画って「差別者=現地人(地球人)」「非差別者(宇宙人)なんだから、現実のアパルトヘイト下のアフリカとは構図が真逆(差別者=外来者たる白人、非差別者=現地人たるアフリカ人)で、オマージュとして成立しとらんのでは?
確かに立場が逆になってる
映画男さんの批評は笑わずにいられない切り込み方に楽しませてもらうことが多いのですが、第9地区の酷評に関しては共感しかねました。