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さよなら歌舞伎町は面白い映画!感想とネタバレ

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歌舞伎町のラブホテルを舞台に、そこに出入りする訳ありの男女たちをつづった群像劇。リアリティーはそれほどないけれども、色っぽくて、笑えて、エキサイティングな娯楽映画に仕上がっています。75点(100点満点)

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さよなら歌舞伎町のあらすじ

一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹(染谷将太)は、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶(前田敦子)との関係が倦怠(けんたい)期になりかけていた。

歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し多忙な1日が始まるが、ホテルでは家出少女(我妻三輪子)と来店した風俗スカウトマン(忍成修吾)、時効を間近に控え男(松重豊)と潜伏生活を送るホテルの清掃人(南果歩)など、年齢も職業もさまざまな男女の人生が交錯し……。

シネマトゥディより

さよなら歌舞伎町の感想

きいろいゾウ」、「100回泣くこと」、「娚の一生」、「彼女の人生は間違いじゃない」の廣木隆一監督の作品です。駄作しか撮らない監督なのかと思っていたら、ひょんなところからお宝を見つけました。結構、良かったです。

特に手持ちのカメラワークがいい味を出していて、東京の風景をとても良く映し出していました。歌舞伎町というと、ネオン街が真っ先に浮かぶけれど、それをあえてネオン街から外れた裏道を取り上げているのが新鮮で、東京の中心地でありながら、どこか郊外のような雰囲気が出ているのがいいですね。

ラブホテルは確かに様々な背景を抱えた男女が出入りする映画の舞台には最高の場所ですね。そのラブホテルを訪れるのは韓国人の風俗嬢と客だったり、家出少女とスカウトマンだったり、不倫している刑事だったりします。

そんな客たちと毎日接しているのは、そこで働く個性豊かな従業員たちです。店長の徹(染谷将太)は一流ホテルに勤めていると周囲に偽り、自分がラブホテルで働いているのはあくまでも一時的な「つなぎ」だという負け犬の意識で毎日を過ごしています。

そんな彼が働くホテルに妹がAV女優として撮影のためにやって来たり、自分の恋人がほかの客と現れたり、といったハプニングが続きます。その辺のエピソードにリアリティーはほとんどないんですが、どの登場人物にも不幸や悲劇はあっても、深刻さがないだけに面白おかしくなってきます。

2時間を超える長編なのにところどころに見所のあるベッドシーンを用意していることもあって眠くなりません。韓国人風俗嬢の客との絡みもよかったし、なにより女刑事の風呂場のシーンがやばかったですね。女刑事を演じたのは河井青葉(写真左)という女優だそうです。素敵ですね。

akur

ほとんどの出演者たちがかなり体を張った演技をしていて、いい意味で日本映画らしくなかったです。それにつけて前田敦子はミュージシャン志望で、メジャーデビュー間近でいつもギターを抱えているくせに全然弾けないっていうね。

あの弾き語りのシーンいりますか? ばっさりカットしてくれればよかったのに。おそらく監督は客寄せのために彼女を起用したんでしょうが、一人だけちゃんとやらない奴がいると残念です。何度もいいますが、ああいう奴が日本映画のレベルを落とすんです。

それにしても、なんだかむしょうにラブホテルに行きたくなってくる映画でした。日本に住んでいる人たちは幸せですよ、そこら中にラブホテルがあって。

ラブホテルって本当に日本らしくて、海外に住んでいる僕からしたらなんかいいんですよね。あの背徳感というか、コソコソした感じが日本の文化の象徴という感じがして。客が恥ずかしがるのを配慮して、受付の店員の顔が見えないようにしている工夫とか外国人からしたら理解できないと思いますよ。

ホテルでもなければ、モーテルでもない、ホステルでもなければ旅館でもない、それがラブホテルなんですよ。あっ、これ以上話すと、ラブホテル論に火が付きそうなので、ここでやめておきます。

コメント

  1. ラリッサ より:

    ただ文句が言いたくてを読んで観た映画。泣けた泣けた、、、韓国人カップルのところ。そんなにみんなキレイには生きられないよね
    、そんな人魅力ないよね。ラブホテルの派手?なのに、こそこそした雰囲気。なんか、いーな笑

    • 映画男 より:

      ラリッサさん

      このブログがきっかけで見てくれたなんて嬉しいです。ラブホテルを舞台にしたセンスのいい人間ドラマでしたね。あの背徳感溢れるラブホの雰囲気がいいんですよね。

  2. ありのまま より:

    75点と高得点だったので鑑賞しました。以下は別のサイトに投稿した私のこの作品に対する評価です。

    まず初めに、2時間超えの上映時間にも関わらず、最後まで飽きさせることなく観せ続けたその手腕は素直に評価したい。その時点である程度は成功しているともいえよう。あとは好みの問題か。好みでいえばこういった群像劇は好きだし、歌舞伎町のラブホテルといういかにもな空間も、人間の本性を剥き出しにするには格好の舞台設定で良いと思う。だがしかし、JKで未成年の役は仕方ないとして、前田敦子のヒロインが、ヌードや濡れ場を見せないというのはどういうものかと。別にそれが見たくって視聴したわけではないが、他の女優さんたちが体当りの演技をしている中で、一人だけそれをしないというのは違和感しかない。特にこの映画は、身体を捧げることによって懸命に生きる女性の姿を赤裸々に描いているのだから、なおさらである。事務所NGや本人NGなら、なぜオファーしたのか?なぜ出演したのか?はなはだ疑問である。それと、全体的にどうしても一般人的なフィルターで物事を捉えてしまっているのも残念だ。ラブホテルの勤務者やAV女優やデリヘル嬢を、見下した表現をしている時点で感性の乏しさを感じてしまった。結局最後も主人公は、職場放棄して田舎へと逃げてしまう有様だ。それに、いかなる理由があるにせよ人を負傷させておいて、逃げ隠れを成功させてしまうのもどうかと思う。唯一この作品の救いは、家出少女との出会いで純愛に目覚めた青年の話だろう。なんの変化球もないが、だからこそ、ドロドロした世界に一筋の光を放っているようで尊く見えてしまう。

    ちょっと長文でしたね。すいません。まあこんな意見もあるということです。はい。

  3. もふすけ より:

    前田敦子だけは絶対に脱がないんだろうなあと思ったら案の定で笑いました。
    個人的にはホストと家出JKの歪なのに純粋な関係性が好きです。