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映画ハピネスは不幸な人々の爆笑コメディー!感想とネタバレ

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happiness

トッド・ソロンズ監督による心に病を負った男女をコミカルに描いていく群像劇。1998年に公開された映画ではあるものの、脚本と演技がしっかりしているから今でも楽しめる作品。60点(100点満点)

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映画ハピネスのあらすじ

アメリカのニュージャージー州郊外で、ごく普通の中流家庭に育った三姉妹。だが町の住人たちの心の闇が露呈しはじめた時、彼女たちが信じて疑わなかった“幸福な日常”は少しずつ崩れてゆく。

シネマトゥディより


読者のTommyさんのリクエストです。ありがとうございます。

映画ハピネスの感想

もう10何年も前に一度見たことがある映画ですが、再び見てもそれなりに楽しめました。たくさんの登場人物が色々やらかす話なんですが、それぞれのキャラが面白いです。若干、「ショート・カッツ」に内容と雰囲気が似てますね。

離婚を考えている夫婦、幸せを装う女、成功者をきどる女、女とやりたくて仕方ない男、少年が好きな精神科医、盗み癖のあるロシア人など、アメリカにいそうだなあという男女をちょっと大げさに滑稽に表現していて、彼らの間抜けな会話を堪能する映画です。

「ハピネス」なんてタイトルの割には登場人物が誰も幸せじゃない、という皮肉がいいですね。みんな自分なりの幸せのイメージがあって、それを追いかけているんですが、それぞれが理想に苦しめられているという印象があります。

おそらく登場人物の中で一番幸せなのはあのロシア人じゃないでしょうか。100%自分が悪くても、決してブレないあの自信に満ちた堂々とした態度。この映画は約2時20分に及ぶ長編なのですが、僕の中ではあのロシア人のベッドシーンが物語のオチでしたね。あれ以降は話がダレてどうでも良くなりました。

ロシア人は情緒不安定に陥っていた学校の女教師が道端で泣き崩れていたのを助け、家まで車で送っていってあげると、そのチャンスをものにしてうまいことベッドインするのですが、事が終わると「OK」とひとこと言ってさっさと帰ってしまう、という華麗な芸を見せていました。

あのシーンは映画史上に残る笑えるベッドシーンで、僕は10年以上も前に見たあのシーンのことだけは鮮明に覚えていました。それもロシア人は帰るときにちゃっかりギターとオーディオコンポを盗んでいく、というおまけまで付いていて、あの非情さには恐れ入ります。ゲスもあそこまでどっしり構えていれば大したものですね。

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コメント

  1. Tommy より:

    映画男さん、リクエストにお応え下さって有り難う御座いました。
    好評価だったので、嬉しいです。
    やはりご覧になられてたんですね?
    しかも、好きなキャラがアイツ、、、ウケました!
    アイツ本当にゲスキャラですよね、確か奥さん居て、奥さんも一緒に女教師にお金セビるんじゃなかったでしたっけ?
    私は、あの(小児性愛者の)お父さんがやはり強烈な印象でしたね。
    アメリカという国は、そこはもの凄くナーバスで触れてはいけない部分なところですが、この映画はそれを結構生々しく描いてて最初見た時ビックリしました。
    トッド・ソロンズってすごい人〜!って思ったのを強烈に憶えております。
    本当に誰一人ハッピーじゃない、ハピネス。
    それを追い求める人達??何でしょうかね??
    どの映画より、私はこの映画のフィリップが好きでした。
    何度見ても飽きない映画の一つです、また見たくなったので見てみます。
    有り難う御座いました!

    • 映画男 より:

      Tommyさん

      リクエスト&コメントありがとうございます。あのロシア人は奥さんに暴力ふるい、女教師にはATMに行かせてお金を降ろさせる、といった極悪な男で、着ているTシャツは「I Love New New Jersey」だったりして、面白すぎました。