宇宙飛行士が宇宙から地球に帰ってくるまでのサバイバル劇で、誰もがきっとどこかで一度は見たことあるようなワンパターンなSF映画。35点(100点満点)
オデッセイのあらすじ
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。
空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。
シネマトゥディより
オデッセイの感想
「エイリアン」、「エイリアン: コヴェナント 」、「ブラックレイン」、「悪の法則 」、「ブレードランナー」でお馴染みのリドリー・スコット監督によるアカデミー賞ノミネート作品。
宇宙飛行の話なんですけど、「アポロ13」しかり、「アルマゲドン」しかり、「ゼロ・グラビティ」しかり、宇宙を題材にするとなぜ内容がかぶりますね。結局、宇宙で何かしらのトラブルがあって地球に帰ってこれるかどうかわからないんですけど、みたいな話になるじゃないですか。
何のトラブルもなく、意外とスムーズで、宇宙の旅は快適でしたよ、っていう話でもいいと思うんですよ。それで宇宙船の中の飛行士たちの日常のやり取りとか、NASAの実験とかを見せるだけでもいいじゃないですか。
宇宙船の中で船員たちはどんなふうに寝てるとか、無重力でトイレはどうしてるのかとか、宇宙船あるあるをもっとやって欲しいのに、いつも宇宙服が故障して酸素が少なくなるとか、宇宙船や基地が爆発するとかでしょ。
本作も火星で生き延びたワトニーが知恵を振り絞って、基地内でじゃがいもを育てながらなんとか生き延びようとする、というところまではよかったです。
ただ、そこから全部話がうまく行き過ぎて、ひびの割れた宇宙服から酸素がもれてもガムテープで簡単に張っただけで命拾いしたり、「こいつ絶対に生きて帰ってくるな」というのがわかってしまうのが残念です。むしろこういう映画こそ途中で主人公が死ぬぐらいじゃないとね。
いつも思うんですが、アメリカ映画ってなんで物語の中で「世界中の人々が固唾を呑んで見守っている」みたいな設定にするんですかね。世界中の人々そんなに暇じゃねえよって話なんですよ。
ニューヨークのタイムズスクエアで市民がみんな集まって救出の行方を大画面で見入る、っていう演出とかいい加減にしてもらいたいです。ニューヨーカーだってあんなに暇じゃないからね。
コメント
ゼログラビティを皮切りに
インターステラー、オデッセイと宇宙物が続いている気がします。正直もういいよって感じです(´ . .̫ . `)
瑞希さん
コメントありがとうございます。そういえばインターステラーなんてのもありましたね。全部内容かぶってますよね。
こんにちは。
“世界中の人々が固唾を呑んで見守っている”という演出には僕も疑問を覚えます。
こういう演出をなさる方は、観客は僕の映画を固唾を呑んで見守っているはずだ と思っているんじゃないかと勘ぐってしまいます。
子供あるある「なんで勉強しなきゃいけないの?」に対する最終回答のような作品に感じました!
火星で遭難するかはともかく(笑)、為すべき事を為すにも知識無くしてはどうにもならないっていうのがよくわかる良い作品ですよね。
映画男さんやコメントされてる方が言及されてる「世界中の人々が固唾を呑んで見守っている」シーンも、主人公にしてみれば「世界中の人々が固唾を呑んで見守って」いたところで、それがクソの役にも立たないという事がこの作品では際立っていて、すごくクールですよね!
それにしても映画男さん、「アポロ13」「アルマゲドン」「ゼロ・グラビティ」「インター・ステラー」の内容が被って見えるのですか??
いずれも全く内容・内包するメッセージの異なる作品だと思うのですが‥‥。
もし映画男さんがDVDのパッケージを見ただけでこのブログを書かれているのなら話は別ですが、上記の作品を鑑賞されたうえで内容の区別がつかないのであれば、相当時間を無駄にされているのでは!?
と老婆心ながらコメントしてみました。
これは小説を読んで実に面白く、火星に住むってのは大変だなあ、と思って、映画化されたのを観たのだか、なかなか面白かったですよー。ジェシカチャスティンとマットデイモンがなんか被りましたが。
マットデイモンが痩せ痩せになって、大したもんだと思いましたねえ。失敗に失敗が追い討ちをかけて、それでも負けずに頑張って、最後に皆で成功を勝ち取ると言った王道映画でしたが、スイングバイが成功したんだから本当によかった!