「人魚の眠る家」の堤幸彦監督による鑑賞後思わず、「しょうもねぇ」と叫びたくなる、くだらなすぎる恋愛ドラマ。ミステリーとかサスペンスとか言われている割には事件もなにも起こらないただの二股劇。25点(100点満点)
イニシエーション・ラブのあらすじ
バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木(松田翔太)は、そこで歯科助手として働くマユ(前田敦子)と出会う。
華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになる。
シネマトゥディより
イニシエーション・ラブの感想
てっきりドロドロの恋愛劇か復讐劇でも見せてもらえるのかと思ったら、なんてことのない、よくある恋愛ストーリーというオチしかありませんでしたね。だらだらと80年代のメロドラマを見せられるだけで、なんの面白味もありません。
この映画が最悪なのはそのキャッチコピーのせいでもあります。
「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る」。
これは言い換えると、最後の5分にしか見所がないという意味にもなります。だいいちラストにサプライズがあるというのを宣伝してしまったら、それはサプライズじゃなくなっちゃうからね。そのうえでやっているということは、やはりストーリー自体に自信がないからなのでしょう。
「最後に全てが覆る」もなにも女のほうが男よりうわてだったというだけの話です。なにも覆ってないじゃないですか。昔からそれってずっと変わってないじゃん、という気がします。
マユぐらい器用に二股かけられるなら、それは才能です。あれは許してあげていいでしょ。それにつけてイケメン鈴木のダメっぷりといったらなんでしょうか。二股してもどっちつかずで結局は両方とも傷つけるという器量の悪さ。どっちかに入れ込んだら、もう片方は冷たくするという器の小ささ。
いいですか。アラブの一夫多妻制だって複数の奥さん全員に同じものを与えることができて初めて成立するっていうじゃないですか。浮気したら、本命をないがしろにするような奴は浮気なんかする資格ないからね。日本の既婚男性もそうですよ。不倫するのもいいけど、家帰ったらちゃんと奥さんを抱いてあげないとダメですよ。
それをしないから文句言われるんだから。奥さんや旦那さんにもちゃんと優しくしてる人はちょっとぐらいはめ外しても、許してもらえるんですよ。それを分かってない人が多すぎる。
それについてはマユは完璧に近かったんじゃないですか。全然いいと思いますよ。二人の男を一度に幸せにできるなんて最高じゃないですか。それもイケメンだけじゃなく、ブーちゃんにまで夢を見せてあげるなんて、相当なやり手ですね。
ただ、マユの一連の言動を見たら、「こいつは悪い女だ」ってすぐにピンと来るはずなんですけどね。目の覗き込み具合半端ないじゃないですか。最初から「こいつが犯人だ」的な演出だったしね。それにも気づかず、ただただマユが可愛いって思ってしまった男性視聴者は悪い女に騙される素質がありますよ、きっと。
コメント
はっきり言うと!騙されました。
詳しくは、言えません、ネタバレになるから。
でも、マジで騙され!
恥ずかしいです(笑)アハハ
本当に騙された!
まあ、ネタバレ覚悟で言いますね。
主演が松田優作の息子、その同僚役の父親が三浦友和‼️
まさに、ラスト5分で、ひっくり返りましたね!(笑)アハハ