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映画ビリギャルの結末はバレバレ!感想と評価

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biri

成績ビリの女子高生が周囲を見返してやるために慶応大学合格を目指す受験ドラマ。前向きでいい話ではあるものの、受験の合格不合格ぐらいしか見せ場がないため、エピソード不足が否めない作品。33点(100点満点)

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映画ビリギャルのあらすじ

名古屋の女子高に通うお気楽女子高生のさやか(有村架純)は全く勉強せず、毎日友人たちと遊んで暮らしていた。今の状態では大学への内部進学すらままならないと案じた母は、さやかに塾に通うよう言いつける。彼女は金髪パーマにピアス、厚化粧にミニスカートのへそ出しルックで渋々入塾面接に行き、教師の坪田と出会う。

シネマトゥディより

映画ビリギャルの感想

「いま会いに行きます」、「涙そうそう」などで知られる土井裕泰監督によるサクセスストーリー。

演技や演出も悪くないし、ストーリーもポジティブです。特にさやかの塾講師の人柄がすばらしすぎて、こんな人に学生時代に会いたかったなあと思いました。タメ口を利くバカな高校生たちを相手にまずは友達になって、彼らの悩みを親身に聞き、それぞれの興味を拾いつつ、共通の話題で勉強に意識向けさせるあの戦略は素敵ですね。

なんだったら金八先生風の物語にしてあの塾講師を主人公にしてもぜんぜん良かったんじゃないかと思います。それぐらいビリギャルのさやかのキャラが普通すぎて、彼女が主人公であることの違和感といったらなかったです。

ギャルっていってもただタバコを吸って、髪の毛を染めてるぐらいなもので、そんなにどうしもない落ちこぼれでもないのが期待外れでした。もっとイケナイことしてもらわないとサクセスストーリーとしては物足りないです。仲間をかばったり、家族思いだったり、ただのいい子じゃねえかよって思いましたね。

前半は結構楽しめましたが、中盤から後半にかけてダレました。弟の野球のエピソード、あれ必要ですか? それに対して妹のエピソードは何もないっていうね。そもそもこの映画を見ている9割以上の人がさやかが慶応に合格することは初めから分かっているはずです。それなのに試験の結果を物語のメインに持ってきているところが悲しいですね。

僕が知りたいのはむしろ大学に入学してからさやかがどういう人物になっていくのかというところなんですが、試験さえ受かればいいというのがなんとも日本的でしたね。あれで1年で退学とかしてたら面白いんですけどね。やっぱ勉強つまらないわ、とか言って。

キャバクラでバイトとか始めちゃって、就職するよりこっちのほうが全然稼げるもん、とか言い出してもリアリティーが出ます。日常生活で「慶応」を全面に出しすぎて、友達が次々と去っていくというのでもいいと思います。

逆にいうと、あくまでも大学試験に合格することが「成功」で、その後のことは関係ないっていう日本社会の風潮がそのまま映画にも表れていますよね。アメリカだったらこのストーリーではまず映画にならないでしょう。

コメント

  1. きょーこ(’-’*)♪ より:

    「勉強が苦手だ」と懇願され(善意で)人に勉強を教えた経験がありますが、いつも結果を出す教えかたに感謝されました。
    そんな体験を思い出させる映画でした。
    「仕事」にしたら良かったかも?…複雑。

  2. 優郎 より:

    映画ビリギャル。全然いいと思わない。現実は素晴らしいと思いますが、映画は何かね。