美男美女による格好つけただけのスパイごっこで、007を目指したけど無理だった映画。くだらなすぎて誰が二重スパイで、誰が犯人かなんてことは見ているうちにどうでもよくなってくる作品。26点(100点満点)。
コードネーム U.N.C.L.E.のあらすじ
東西冷戦の最中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は核兵器拡散をたくらむ謎多き国際犯罪組織を制圧するために、長年の政治的対立を超えて手を組むことに。
思考や方法論も真逆の二人は、組織につながる手掛かりである行方をくらました科学者の娘を守り、核兵器の大量生産を阻止すべく奔走する。
シネマトゥディより
コードネーム U.N.C.L.E.の感想
国際犯罪組織が核兵器を大量生産しようとしているらしく、CIAとKGBが手を組んで阻止するんだそうです。
ただ、よくよく見ていくとKGB役の俳優がなぜかアメリカ人で、CIA役の俳優がイギリス人というめちゃくちゃなキャスティングでした。その他イタリア人だとか色々出てくるんですが、実際の俳優たちの国籍はほとんどめちゃくちゃな可能性が高いです。
内容は典型的なバカスパイ映画でした。スタイリッシュにきめようとするイケメンスパイがワイヤーなんかにぶらさがって、スルスルとビルからビルを飛び回り、スパイ道具なんかを駆使しながらハイテクな金庫を開けたり、カーチェイスしたり、バイクに乗ったり、走ったり、泳いだりします。
CIAとKGBが協力することは実際にあるのかどうかは知りませんが、あったとしてもこの映画のナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンのように最初にまず銃の撃ち合いをしてから、殴り合って、その後突然友達にはならないでしょうね。
敵だったキャラが後々味方になる、あのドラゴンボール的な展開は果たして必要あるんでしょうか。最初から友達でもぜんぜんいいのにね。
さて、こんなアホな映画でも、ワンシーンだけ絶妙なシーンがありました。CIAのエージェントがKGBのエージェントの命を体を張って助ける大事な場面で、急に一発屋芸人ひろしのあのイタリア語のテーマソングが流れたのです。
ひろしを抜きにしても、あのシーンでこのラブソングを持ってくるとはなかなかのセンスじゃないですか。ついついちょっと笑っちゃいました。
コメント
こんにちわ
いつも楽しく拝見させていただいております。鋭い視点と言葉選びが気持ちよくて、それでいて映画への想いが伝わってくる最高のレビューサイトです。今後もニヤニヤさせていただきます。
あと、リクエストも受け付けていらっしゃるとのことでしたのでもしよければここ数年日本でヒットしている『テラスハウス』についてレビューしていただけますでしょうか。
もう、コレをレビューしていただければ思い残すことはありません。墓場まで持って行きます。印刷して。
Netflixで視聴可能ですのでお時間に余裕があれば是非よろしくお願いしまーす!
映画男さんこんにちは。
この映画の評価を見る限り,スパイコメディあるある満載ですね?
『Black & White/ブラック & ホワイト』(原題: This Means War)となんら変わりないんじゃないか?(イギリス版リメイク??)と思ってしまいます。
(イケメンはこっちの方が勝ってそうですね)
ひろしのアノ曲はイタリア人の歌手の曲だった事を教えて下さって有り難う御座います。
Tommyさん
コメントありがとうございます。スパイコメディって型にはまってますよね。
追伸:先程のコメの追伸なのですが、今ドバイでは一般人がワイヤーでビルからビルにぴゅーーーって出来るアトラクションがあるみたいですよ(by CNN News)