最初の5分で物語の全貌が見えてしまう、どうでもいい話で、涙がたまっていて今にも泣き出しそうだという人しか、とても感動できない偽善映画。14点(100点満点)
モリー先生との火曜日のあらすじ
誰もが羨む、華やかな生活を送るスポーツライターのミッチはある日偶然大学時代の恩師モリー教授が不治の病に冒されていることを知って16年ぶりにコンタクトを取る。ミッチはさっそく自宅療養をしているモリー教授を訪ね、生きるは何か、死ぬとは何かについてのレクチャーを受ける。
読者のSazuさんのリクエストです。ありがとうございます。
モリー先生との火曜日の感想
同名のノンフィクション小説を映画化した「実際にあった話」だそうです。これを見て感動したという人は、自分が死ぬ間際になって16年間も連絡を取っていない奴がふらっとやってきて、いきなり話が聞きたいと言ってきたらどう思うのかもう一度想像してみてください。
僕だったら気持ち悪く感じます。胡散臭さとお金の臭いしかしません。まずそいつが百田尚樹かどうか確認を取ります。
実際にモリー教授とのやり取りを基に小説を書いてるぐらいだから、ミッチには相当な下心があったはずで、本当にモリー教授のことを恩師と慕っていたのかも分かったもんじゃありません。
劇中ではミッチはスポーツの仕事も恋人もほったらかして、モリー教授に夢中になっていましたが、そもそもそれはジャーナリズム精神(好奇心?)に彼が身を任せただけです。
こんな内容で感動する人は一連の行動を彼の優しさだと勘違いしてるんじゃないでしょうか。ぜんぜん優しくないからね、あんな男。本当に優しかったらまずは恋人ともっと時間を過ごせって話なんですよ。
恋人もないがしろにして、新しいネタに吸い付かれていって、彼女との関係を破綻させそうになったりして最低じゃないですか。16年も会ってない老人より、何年も一緒に過ごした恋人のほうが大事でしょうよ。
こういう闘病映画がつまらないのは、だいたいどれも展開が同じで、必ず「死」をクライマックスに持ってきて、視聴者をとにかく泣かせようとする演出です。「死」とか「不治の病」とか誰にもどうにもならない、せつない問題をテーマにしている時点でずるいんですよ。悲しい話を2時間も狭い部屋で見せられたら、誰かしら必ず泣くだろって話なんですよ。
コメント
映画男さんの切れ味鋭い評価に毎回頭が下がる思いです。
百田の下りは、大・大・大爆笑でした!!
まさかブラジルまで届いているなんて,,,驚きです!
実話に基づく~的な胡散臭い映画は「エリン・ブロコビッチ」辺りから、おかしいな?と思い始めました(遅い)。
この映画も観てないですが、この評価を見る限り胡散臭さデカ盛りですね?
まず、自分を華やかなスポーツライターとして描くところから、もう怪しい。。。
映画男さんのおっしゃるように、16年間音信不通なのに連絡しますかね?
大学時代の教授なんて、私は名前すら記憶に無いですけど。。。
いきなり電話したら「かあさん助けて詐欺」だと思われかねないですよ。
思うのですが、きっと本当に(自覚無く)良い行いをされてらっしゃる方々は、そもそも本やメディアに出て来ないかと思います。
周りに煽られてもきっと「いやいやいや」と断るような人ではないかと思う(願望)なのです。。。
Tommyさん
コメントありがとうございます。確かに実話に基づく話は胡散臭さ満載ですよね。
僕は映画を評論することはしないようにしてますが、それでもここの批評は共感する所が多く、楽しく見させてもらってます。百田尚樹とかね。
もし、気が乗ったときに観てもらえればと思う、オススメがあるので勝手にすすめさせていただきます。
灼熱の魂
ゆきゆきて神軍
鬼が来た!
ある過去の行方
オールイズロスト
すでに観ているのがあったらすいませんが、勝手にオススメさせてただきました。
kさん
コメントありがとうございます。お勧め映画も機会があれば見てみます。ちなみに「ある過去の行方」と「オールイズロスト」はすでにここで紹介しています。
感想ありがとうございます!!!
冷静にストーリーだけ読むと私もタイプじゃない映画ですが、モリー先生の言葉が当時の私の心に響いて、感動して泣くというよりも、心が納得して晴れ晴れしたので記憶に残ってる映画なんだと思います!
高評価だった作品を何本か観ました!映画男さんのタイプがなんとなくわかった気がします!愛人ラマンはストーリーも映像もサントラもバランスよく上質で私も名作だと思いました。この感じだとたしかにつまらない映画ですよね!ごめんなさい??オテサーネクの感想をもらいたいですが、ストーリーには自信ないのでつまんなそうだったら見なくてもけっこうです!!私は衝撃的すぎてトラウマになりましたが。。。
Sazuさん
リクエスト&コメントありがとうございます。ラマンは名作ですよね。オテサーネクも機会があれば見てみます。
モリー先生と「博士と彼女のセオリー」の博士は同じ病気でALSのようです。
同じ病気だったんですね。