粋がった大学生たちのくだらないキャンパス生活を延々と見せられるダメ映画で、ふたを開けてみれば中途半端な同性愛の話だったという救いようのない作品。10点(100点満点)
キル・ユア・ダーリンのあらすじ
第二次世界大戦中の1944年、コロンビア大学に入学したアレン・ギンズバーグは、文学の授業内容をはじめ、旧態依然とした大学の有り様に幻滅し、自由奔放な学生ルシアン・カーに強く惹かれるようになる。
そしてルシアンの仲間であるウィリアム・S・バロウズやジャック・ケルアックとも交流を持つようになると、彼らの生き方や「文学革命」の思想に感化されていく。
そのような中、アレンはルシアンに対して友情以上の感情を抱くようになると、ルシアンもそれに応え、2人はキスを交わす。しかし、実はルシアンにはデヴィッド・カマラーという年上で同性の元恋人との間に切っても切れない「腐れ縁」があり、失意のアレンは行きずりの男と肉体関係を結んでしまう。
シネマトゥディより
読者のあかねさんのリクエストです。ありがとうございます。
キル・ユア・ダーリンの感想
ジョン・クロキダス監督による美少年同士の恋愛ドラマ。同性愛が悪い、と言うつもりは毛頭ありません。ただ、同性愛映画にはひどい映画が多いですね。これもそのひとつ。
特に男同士の愛を描いた映画は、性別を越えた愛を上手く表現できていないものが多く、ただ男同士のイチャイチャにばかり焦点を当てているような代物がほとんどです。
「シングルマン」でもそうでしたが、同性愛映画はちゃんと同性愛として宣伝してもらいたいです。
じゃないと、事情も知らずに新宿二丁目のバーにふらっと入ってしまった、みたいな気持ちにさせられます。できればタイトルをもっとわかりやすく「キル・ユア・ダーリン」じゃなくて、「キル・ユア・ジーメン(ゲイ雑誌のタイトル)」とかにしてくれたらピンと来るかも知れません。
さて、この映画の肝心な内容ですが、調子に乗った大学生たちがわいせつな本を展示したり、ボートを盗んだり、といったいたずらレベルのことをキャンパス内で繰り広げるだけの幼稚なもので、世界中のどこのバカな大学生の生活をピックアップしても、こいつらの生活よりも面白い学生生活が描けるはずです。これで実話を基にした話らしいから笑えてきます。もっと面白いネタあっただろ。
「革命」とか口にする奴に限って、くだらないことやって軽犯罪犯したぐらいで体制に楯突いた気になるから嫌です。文学がどうとか言う前に、さむいナンセンスな会話と詩人ごっこから卒業して、もっと人を楽しませることしろよ、と思います。
大学生でゲイで自由な思想の持ち主だったら、片っ端からキャンパス中の男と寝ればいいじゃないですか。それがなんだよ、あのざまは。好きな男の肩に少しだけもたれかかったり、手にちょこっと触れたり、見つめあったり、お前ら中学生かよ。
一番理解に苦しんだのは、みんながルシアン・カーの周囲に集まって、なぜか彼をアイドル視している点です。登場人物の中で一番寒い男になぜみんな惚れるのか。彼の魅力がぜんぜん伝わってきませんでした。
それと主人公を演じたダニエル・ラドクリフがハリー・ポッターのイメージからまだ脱皮することに成功していないためか、そのうち箒にまたがって空を飛んでいってしまいそうな雰囲気がありますね。いっそのこと「ゲイになあれ!」とかいって魔法でも使いながら、どこかへ飛んでいったほうがよっぽど面白かったと思います。
コメント
こんにちは。
ダニエルラドクリフもこう言ってはなんですが、変わった志向の映画に出るんですね。
偏見では無いつもりですが、ぶっちゃけハリポタの腐女子ファン向けに出たんじゃないかと邪推してしまいました。よく見たら眼鏡掛けてるし。
ユニバーサルスタジオの大人気アトラクションがある限り、彼がハリポタの呪縛から逃れるのはかなり難しいように思えますね。
アリアさん
もしかしたら俳優にとっては同性愛者を演じることはひとつのチャレンジであって、ステップアップへの糸口なのかもしれませんね。それにしてもハリーポッターの魔法がいつ解けるのか楽しみですね。
リクエストをきいていただきありがとうございます!
私はDane dehaan が好きで彼が出ている映画は全て傑作に思えてしまいます。
なので他の人が見たらどう思うのかに興味があったのですが案の定で面白かったです。
ですが映画男さんには無駄な時間を過ごさせてしまったようですね。
そんな訳で私の中ではクロニクルもPlace beyond 〜もスパイダーマン2も傑作です
あかねさん
リクエスト&コメントありがとうございます。確かに映画は俳優で選んでしまうと、ひいき目で見てしまうかもしれませんね。リクエスト企画はそもそも読者さんとの交流が目的なので、こういう映画を見るのも決して無駄な時間じゃないですよ。これに懲りずにまたリクエストしてくださいね。
ひどい感想文でガッカリしました。ブログ主さん自身がこの映画を理解しようとする努力がないように思えます。批判するのは個人の自由なので何とも思いませんが、批判するならするで、もっと確信的な部分までつきつつして欲しいものでした。
これからキルユアダーリンを見たいと思っている人の可能性を奪うような低クオリティな感想文でした。
でも、この感想ブログを読んでみて、主さんはもっと分かりやすいアクションとかの方が向いてそうですね。
アレン・ギンズバーグもジャック・ケルアックもウィリアム・バロウズも、実際に革命を起こしていますよ。彼らがいなければ生まれなかった文学が確かにあります。そしてルシアン・カーはじめ、ニール・キャサディやハーバート・ハンクなど、直接文学に携わることなくともその存在だけで周囲に影響を与えた人物というのはとても重要で、彼らの存在もビート・ジェネレーションの誕生に欠かせない要素です。映画批評には長けていないので映画自体の評価はできませんが、ただのバカな大学生の生活と言われると、ビートを研究している者からすれば少しカチンと来てしまいます。数多くの有名なエピソードを映像で見られたときは、感動しましたよ。とはいえビート・ジェネレーション自体を知らない人からすればなんてことはない大学生のお話なんですね。私はこの映画が大好きです。俳優のイメージもピッタリで。
他の方も言われていたように非常に低クオリティな感想ですね。正直映画を見る前にここにたどり着かなくて良かったです。
おかげで映画を楽しめました。私はこの映画がすごく好きです。
レビューのはずが頭から批判ばかり、その内容もふわっとしたもので救いようがないです。映画の感想といいつつ文中に凝り固まった思想が滲み出ているのがとても不愉快です。確かに話の構成等分かりづらかった部分もありますが、「伝わってこなかった」というあたり自分の理解が及ばなかったのだと考えたことはないのでしょうね。