トム・クルーズとズブズブの関係にあるクリストファー・マッカリー監督による人気シリーズの第5弾。ジャッキー・チェンアクションと「オーシャンズ・イレブン」をミックスしような代物で、オリジナリティーが果てしなくゼロに近い駄作。23点(100点満点)
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションのあらすじ
正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。
シネマトゥディより
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションの感想
そもそも「不可能なミッション」もシリーズになって4回も5回も続くなら全然可能じゃねえかよって話しなんですよ。
クリストファー・マッカリー監督は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「アウトロー」、「ワルキューレ」でトム・クルーズを起用していますが、その全てでコケているという特殊なコケ力を持っています。この作品も例外ではなく、コケる要素満載でした。
まず展開や雰囲気が「オーシャンズ・イレブン」と激似で、メンバーを11人から3、4人に減らしただけです。
アクションはジャッキー・チェン風で、トム・クルーズが棒に紐で縛り付けられているのをアクロバティックな動きでほどいたり、ビルからロープで飛び降りたりと、昔ジャッキーの映画でよく見た風景をそのままパクっていました。
スタントマンを使わずにトム・クルーズを飛行機にぶら下げたりしたそうですが、いつからトムはジャッキー・チェンの役を担うようになったんでしょうか。
50過ぎの演技派俳優にそんなものを要求する馬鹿はどこのどいつなんだ一体? そもそも凄腕のスパイが飛行機にぶら下がったりしないよね。その時点で頭悪いからね。
いやあ、それにしても突っ込みどころが多かったですね。トム・クルーズ扮するイーサン・ハントはなにかとハイテクなアイテムを使ってミッションをこなしていく割りには、肝心なところが抜けていて笑えます。
3Dプリンターで作る超ハイクオリティーのマスクを被ると、誰にでも変装できるそうです。水中にもぐるときには防水機能搭載のハイテク腕時計を付けます。これには残りの酸素量まで表示されます。こんなにハイテクに優れた集団のくせに水に潜るミッションでは素潜りっていうがいいですね。コンパクトな酸素ボンベの一つでも持っていけよって。
時代は現在なのでネットやらを携帯やらを駆使して情報合戦を行います。ただ、肝心な機密情報を盗むときはみんなペンドライブにセーブするそうです。ペンドライブって意外と普通じゃん。フロッピーディスクにしろよ、どうせなら。
ロケーションはロケーションでモロッコに行ったり、ウィーンに行ったり、バブリーな臭いがする映画でしたね。昔日本がバブルの時代はTV番組や雑誌の取材とかで意味もなく海外ロケに行っていたそうですが、それに近いものがあります。
トム・クルーズとの契約書に「モロッコ、3泊4日豪華クルージングの旅」、「オーストリア、ウィーンにてSMパーティー」とかいうのが含まれているのかもしれませんね。そういえばIMFって国際通貨基金のことじゃないんですね。僕はずっとそのことだと思って見てましたよ。へえイーサン・ハントって金融機関に勤めてるんだぁって。
コメント
映画が始まってすぐ、飛行機にしがみつくシーン・・・。ここで?一番の見せ場?この映画は駄目だなと直感しました。確かに小さな酸素ボンベを持参してもいいですよね。金属探知機でボンベが駄目だってなってたけど、ハイテクを駆使できるんだからビニール製だって良いものね。アナログすぎて気づかなかったのかなぁ?残念だったな~。
toboさん
コメントありがとうございます。確かにバカな映画でしたね。飛行機にしがみついてどうするんだって話ですよね。しがみついたり、水中で息を止めたり、スパイなのに根性ばっかりで勝負してましたね。
トムクルーズってなぜか危険を求めちゃう人なんですよね。性格診断でクリントイーストウッドも危険を求めちゃう人でした。こういうことですね!