漫画「北斗の拳」を始め、世界中の様々な作品に影響を及ぼした伝説のシリーズ最新作。映画館で3Dで見ないと全く意味がないぐらい、迫力の映像とカーアクションのみで勝負している一本。58点(100点満点)
マッドマックス・怒りのデス・ロード
資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。
そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。
シネマトゥディより
マッドマックス・怒りのデス・ロードの主なキャスト
- トム・ハーディ
- シャーリーズ・セロン
- ニコラス・ホルト
- ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
- ゾーイ・クラヴィッツ
- ライリー・キーオ
- アビー・リー・カーショウ
- コートニー・イートン
マッドマックス・怒りのデス・ロードの感想
ストーリーはないに等しいです。女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)がトラックに乗って、砂漠のボスであるイモータン・ジョーの元から逃亡する。それをイモータン・ジョーを始め、一味がバイクやトラックで大群で追いかける。ただそれだけのことに2時間を費やす、というあまり頭のいい映画ではありません。
登場人物たちが散々車で砂漠を走り回ったのに最後は元の場所に戻るという、なんだそりゃ的な展開もありました。
カーチェイス映画といえば、「ワイルド・スピード」シリーズもそうだけれど、アメリカの中でも最もアホな部類の人たちがウホウホ言いながら見る映画で、もしあなたが知的なイメージを守りたいなら、あんまり人に見たとは言わないほうがいいかもしれません。
それでもまだマッドマックスは昔懐かしのシリーズのため、昔からの根強いファンが自分の幼年期、思春期を振り返る意味も含めて見るはずなので、「ワイルド・スピード」とは視聴者層もちょっと違うはずです。それはスターウォーズの最新シリーズを見る人もまた同じでしょう。
このマッドマックス最新作が偉いのはちゃんと元祖シリーズと同じジョージ・ミラー監督を起用している点ですね。スター・ウォーズなんて今度の最新作は監督がジョージ・ルーカスですらないからね。もうその時点でファンを舐めきってますね。
さて、肝心なアクションですが、トラックやバイクの構造、登場人物たちによる攻撃の種類、しかけなどアイデアが満載で、最後まで飽きずに見られました。次々と砂漠で起こるハプニングも面白いし、男の娯楽映画としては合格点を行っていると思います。
最近のリメークものやシリーズものの中では大分まともな方でしょう。ただしもう一度言いますが、それも映画館で見た場合に限ります。これを家でDVDで見てもなぁ、というレベルです。
個人的には主役をメル・ギブソンにやってもらいたかったですね。主演のトム・ハーディも悪くないんですが、やっぱりメル・ギブソンじゃないとなあ。
それに対し、フュリオサを演じたシャーリーズ・セロンは髪型を坊主にして格好良かったです。シャーリーズ・セロンも色んな役ができるんですねぇ。それにしてもイモータン・ジョーの妻たちの脇役キャストの中に超大物二世、三世タレントがいてびっくりしました。
「マッドマックス 怒りのデス・ロードのキャスト登場人物一覧」
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旧作を見ていないという人はぜひ見てから映画館に足を運びましょう。
コメント
映画男さん
T-G-Mです、またお邪魔します。
つい先日、通常の2Dで観ました。
結構面白かったです、楽しめましたよ。
トム・ハーディーの鉄仮面姿、「ダークナイトライジング」のベインを思い出しましたね。
キャストの中で唸ってしまったのは、
ロージー・ハンティントン・ホワイトリーとネイサン・ジョーンズでした(笑)。
ロージーさんは「トランスフォーマー3」以来でしたし、ネイサン氏はタイ映画の悪役俳優でお馴染みだったので、意外性がありました。
オーストラリア製作と云う事らしいので、ハリウッドとは少しテイストの違いを感じたのは自分だけでしょうか?
また来ます、
ありがとうございました。
T-G-Mさん
アクションすごかったですよね。トム・ハーディーはいい味だしてたと思います。
でも、やっぱりメルギブソンの、何考えてるかわからない演技のほうが、ヤバそうで好きですね。
ペイバックの演技はサイコーでした。
こちらのマックスもカッコいいんですが、なんかチョットどんくさい感じがしました。
今回のコノ映画もポップコーンばりばり食べながら、声出してリアクションできる楽しいエンターテーメントで好きです。
「フューリー ・ロード」最高でしたね!!
血が沸騰するような興奮でした。
映画の誕生以来、「追いかけっこ」は作劇の基本中の基本ですので今作の「行って帰って来る」だけの無駄のないプロットの中でセリフに頼る事なく、アクション・ディテール・キャラクターのみで狂った世界が描かれていて何度観てもクラクラしますよね!
私は、他人から「どう思われるか」で観る映画を決める事はしないので、カーチェイス映画大好きです!
「マッド・マックス」シリーズは言わずもがな、「ダーティー・メリー・クレイジー・ラリー」「バニシング・ポイント」「デスプルーフ」「バッド・ボーイズ2」の高速道路シーン、「6アンダーグラウンド」の冒頭、「ベイビー・ドライバー」「フレンチ・コネクション」「RONIN」「ドライブ」等々、もちろん「ワイルド・スピード」シリーズも大好きです!!アホな部類の人たちみたいにウホウホ言いながら観てます笑
余談ですが、映画男さんはスター・ウォーズはプリクエル派なのですか?
「帝国の逆襲」も「ジェダイの復讐」も監督はルーカスと別の人ですので。
もしくは原理主義的にEP4 「新たなる希望」以外は認めないぜ!って感じですかね。
だとしたらカッコいいですねぇ。
あと、もしよろしければ人に「最近これ観たんだよねー」って言うと知的に思われそうな映画があったら教えて下さいー。
気が向いたらで結構ですので。。。