「ヒート」でお馴染みのマイケル・マン監督の超ショボショボ糞アクション。18点(100点満点)
映画ブラック・ハットのあらすじ
ネットワークに不法侵入されたことで香港の原子炉が破壊されてしまい、さらにアメリカの金融市場も被害を受ける。アメリカと中国の合同捜査チームは事件解決のため、現在獄中生活を送るすご腕ハッカーで天才プログラマーのニコラス(クリス・ヘムズワース)に協力を要請。
犯人は以前彼が開発したプログラムを応用しており、正体・目的共に不明の犯人のしっぽをつかむべくニコラスは捜査チームと一緒に世界中を駆け巡るが……。
シネマトゥディより
映画ブラック・ハットの感想
刑務所に服役中の天才ハッカーがFBIと中国警察と協力し、世界を股にかける暗黒組織に立ち向かう、という筋書きを聞くと、まだ見る価値はありそうな感じもしますが、蓋を開けると辻褄もへったくれもないただの馬鹿映画です。
まず主人公の天才ハッカーのニコラスのキャラ設定がアホすぎます。イケメン、長身、金髪、青目、筋肉ムキムキでプログラミングとハッキングが天才的で、格闘技もめちゃめちゃ強く、銃やナイフの腕前もプロ並というおよそ現実社会ではありえない人物となっています。
天才的な特技なんてどれか一つにしておけばいいのに、3つも4つも混ぜるから、一体なんの人なのかが分からなくて笑えてきます。
そもそもハッカーとしてFBIから協力を依頼されている外部の人間がなんで犯人逮捕の現場にまで同行しないといけないのか分かりませんでした。
それは主人公だけではなく、捜査チームのほとんどのメンバーがそんな調子で、パソコンでハッキングやら追跡やらをしている頭脳チームかと思ったら、「犯人が分かったそ! 今から捕まえに行こう」みたいな感じで、そこにいるみんなが現場に向かうというアホらしさでした。人件費節約かって。
また、捜査に関わっている頭脳チームのみんなが外見重視でキャスティングされているというのがバレバレで、肝心な頭がよろしくなさそうなのが可哀想でした。
そのためハッキングどころかパソコンの基本操作も危ういような人たちが知らない単語を言わされる感が出ていて恥ずかしくなります。
それよりなによりこの映画の最大の欠点は、物語が進むと共に主旨が犯罪組織の壊滅よりも、天才ハッカーのニコラスと捜査チームの中国人美女リエンの恋愛に成り下がる点です。中盤から後半にかけてはただ二人のデートみたいになって、なんのこっちゃいです。
キャストもみんなB級俳優感の漂う人たちばかりで、美女リエンを演じた女優が「ラスト、コーション」の主演を務めた女優とは最後まで気づきませんでした。それにしてもマイケル・マン監督は久しくまともな映画撮ってないですね。
得意の銃撃アクションシーンがすっかりしょぼく見えました。時代に取り残された感半端ないですね。
コメント
まさしくその通りだ感じました。
中国の素人監督が撮ったのかなと思いました。
見る価値ないです。
クリスヘムズワーズがハッカーってんで、ふざけんなよなあ、と思って観ませんでした、観なくて正解だったことを理解できました。観ません。