未来なのか過去なのか分からない統一感のない時代設定と、ナンセンスな哲学トークが2時間以上ダラダラ続くだけの作品。33点(100点満点)
ゼロの未来のあらすじ
近未来の管理社会、孤独な天才コンピューター技師のコーへン(クリストフ・ヴァルツ)は解明されていない数式「ゼロの定理」に挑み、人生の目的とは何かを知るため、ある人物から電話がかかってくるのを待っていた。ある日、パーティーで出会った魅力的な女性ベインスリー(メラニー・ティエリー)との恋、そして会社の社長の息子で自分と同じく天才的なコンピューターの使い手であるボブ(ルーカス・ヘッジズ)との交流を通じて、コーヘンは生きる意味について知っていく。
シネマトゥディより
ゼロの未来の感想
「未来世紀ブラジル」や「12モンキーズ」でお馴染みのテリー・ギリアム監督による近未来SFドラマ。
「未来世紀ブラジル」も「12モンキーズ」も僕には全然面白くなかったですが、この映画はさらにひどい作品といえますね。
テーマやストーリーは思わせぶりなだけで大した意味があるわけではありません。あるいはそれが全然伝わってきませんでした。
おそらくなんとなく「オシャレ」を演出して、一部のファンの受けを狙っているのだと想像できます。衣装、セット、登場人物にダサ格好良さを出そうとしてダサいままで終わってしまったような印象でした。
最近の近未来映画はどれも同じで、こんな未来が来るかもしれないなあ、という期待を寄せるものがありません。
昔は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界で、空を飛ぶスケボーが出てきたり、3Dのジョーズの映像が出てきたり、TV電話が出てきたりして胸がときめきました。
そして今では1980年代に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中の出来事が現実となっているのにはさすがだなあ、という気がします。
それが最近の近未来映画といったらなんでしょうか。この映画にしても人々がパーティーでタブレットを持ちながら踊ってたり、コントローラーを使ってコンピューターを操作していたり、すでに存在するものにアイデアを借りているのに過ぎません。
未来のツールというと、どういうわけかやたらと「光る」らしく、とにかくなんでもかんでも青い光を当てているのが馬鹿ですね。
ちょっといいなあ、と思ったのは歩く人に合わせて付いてくる電光掲示板の広告ぐらいですかね。斬新なアイデアはあれぐらいでしたね。
もしストーリーの中に主人公コーへンの恋人ベインスリーの意味のないお色気シーンがなければ最後まで到底見れなかったと思います。
つまりベインスリーを演じたメラニー・ティエリーの胸がなければ見る価値はないということになります。そう考えると胸ってやっぱりすごいですね。
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