英雄大好きアメリカ人が作った、英雄スナイパーの英雄物語。ありきたりなエピソードで持ち上げすぎていてサブサブです。38点(100点満点)
アメリカン・スナイパーのあらすじ
イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。
人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまう。
シネマトゥディより
クリス・カイル
アメリカン・スナイパーの感想
「運び屋」、「ジャージー・ボーイズ」、「ハドソン川の奇跡」、「15時17分、パリ行き」などでお馴染みのクリント・イーストウッド監督による戦争映画。名射撃手クリス・カイルの自伝を基にした軍隊もので、とんとん拍子に話が進んでいくだけの子供向けアクション。
いわゆるアメリカのヒーローを扱ったもので、もともとカウボーイだったクリス・カイルが入隊し、射撃の才能を買われ、スナイパーになり、イラク戦争に借り出され、大活躍していく、という分かりやすい話で、今年のアカデミー賞にもノミネートされている一本です。
毎年アカデミー賞にはB級映画枠があるのか、必ずこういうとんでもないひどい作品がノミネート作品に一本か二本は混じっています。
なにがひどいって主人公クリス・カイルの人生を点でしか捉えておらず、入隊、結婚、子供の誕生、イラク戦争に参加、アメリカに帰国と全部ぶつ切りで話が進んでいくのです。
射撃の名手だけに女を射止めるのも百発百中なのか、ふらっと寄ったバーにたまたま居た女を落としたかと思うと、次の瞬間にはその女と結婚してるのです。
軍隊に入隊しても訓練のシーンはごくわずかでどのように名射撃に育っていったのかが描かれておらず、子供のときからお父さんに射撃を習っていた、というシーンだけが言い訳のように使われています。
戦闘シーンも迫力に欠けますね。アメリカとイラクのスナイパー同士を対決させるようなストーリーに仕立てていたものの、緊張感が全くありませんでした。
一つ気になったのはダメな戦争映画でよくあるシーンで、戦場にいる男が携帯で家族に何度も電話をかける下りです。今まさに撃ち合いを繰り広げてる最中に平然と電話をかけるなんてこと実際にあるんですかね。
映画館でも「携帯の電源はお切りください」って言われるのに軍隊では言われないんでしょうか。銃撃戦がひと段落してから基地で落ち着いてかけろよって思うんですけどね。
さて、実在するクリス・カイルは自分で「アメリカン・スナイパー」というノンフィクションを書いて、それがベストセラーになり、今回の映画化につながったわけですが、本では自分のことをどんなふうに描いていたのか気になりますね。
「アメリカで、いや世界で最も優れたスナイパー、それがこの俺だ」みたいな書き方してたら笑えますね。でもちょっと読んでみたい気もします。
イラク戦争を生き延びて、アメリカに帰国し、その後軍を名誉除隊となったクリス・カイルはアメリカで自分が助けようとしていた元軍人に射撃場で撃たれて殺害されたそうです。
バリバリの戦場を生き延びた男が、平和な母国でそれもアメリカ軍にいた男に命を奪われるなんて、なんて皮肉なことでしょうか。物語はラストに実際の映像が出てきて幕を閉じます。
彼の葬儀に参列した人たちの数を見ればどれだけクリス・カイルが尊敬されていたかが分かります。アメリカの戦争映画や警察の葬儀シーンは「英雄の名誉の死」を強調した国のプロパガンダのようで僕はいつも抵抗を覚えてしまいます。
それにしてもラストに実際のシーンをちょこっと入れる、「ノンフィクション」映画が増えましたね。最後に数秒実在した人物の映像を入れるだけでリアリティーを倍増させる、という手法は子供たちを騙すにはもってこいのかなりズルい手法なので、いい加減もうやめてください。
コメント
ワロタww
レベルの低い文句ですね
馬鹿は何を見ても何を体験させても何の身にもならず、何も理解できず、それでいて馬鹿ゆえに人間のいろんなニュアンスが理解できずに不平不満は多く、馬鹿のまま死んでいくという事がよくわかるブログ。
馬鹿の人生を記録する事に何の意味があるのかわからないけど、映画見ても意味ないから、もうお金の無駄遣いはしない方がいいよ。
アクション映画という分類では無い気がしたので、緊迫した戦闘シーンが無いということに、そんなに気になりませんでした。
寧ろ人間描写という点ではさすがイーストウッドといった印象です。
要はこの映画に何を求めるかだと思います。
たろうさん
コメントありがとうございます。人間ドラマというふうにみても、僕にはちょっと物足りなかったです。
この程度にしか見えないとは!昆虫並み脳しかないんだね。
絶賛するにせよ酷評するにせよ、せめて原作ぐらい読んでみてはどうでしょうか?
そうすれば、こんな低レベルな批評…批評なのか、これ。
原作未読で拝見しましたが、このような感想は全く抱きませんでした。
ブログ主は反米をこじらせて、鹿が馬に見えてるのではないかな♪
おそらくそのようですなw
全く映画の意図を取らえられてない。
もう一回映画の見方を勉強しましょう
実際の映像入れるのはリアリティー倍増というか、リアルにあったことですからねえ・・
いろいろ気になる点がありますが、、、
激しい戦闘系の映画を見たいのならネイビーシールズ関係の映画を見ないことをお勧めします
ちなみに電話するシーンについては、実際にあります。地上兵でないスナイパー達の多くは自分達から敵を優先して撃つことはなく、あくまで味方の防衛のために配置されているので地上兵に比べ余裕があり、あの様なシーンが見受けられるのです。
このブログ結構見てて気に入ってるし共感もできるのですが…
今回はあなた言ってることめちゃくちゃ笑
批判するのはいい
でも理由があほすぎますね
要約すると「僕にはちょっと難しすぎる映画だった」ですかね?
はっきり言って結婚までの経緯なんて「蛇足」
カットをしっかりしてて見ている人をイライラさせない
実話を元にしてるんだからそんな昔のことを具体的に描ける?
どうせ具体的に描いたら「嘘っぽい」「実話とか言ってるけどほとんど付け足しの子供騙しの映画だと思う」とか言うんでしょ?
だいたい最後に実際の映像を流して何が悪い
あなたがこのブログをかくきっかけになった映画はなんでしたっけ?
あーそうだ「イン トゥ ザ ワイルド」だ
たしかあの映画も最後に実際の写真がありましたよね
もしかして一度見た表現は受け付けられない人ですか?
あなた5年くらい経ったら「この映画の銃を撃つシーンはよくある手法でマンネリ化している。10点減点」とか言い出すんじゃないですかね?
もっと映画の伝えたいこととか考えて鑑賞してください
視野が狭すぎます
あと原作すら読んでないのによくこんなこと言えますね
ほんとうにつまらなそうな大人
このような文句を受け付けられないなら映画批評をブログじゃなくて百円ショップの日記帳にでも書いとけばいいじゃないでしょうか
みなさんすごい批判の仕方ですね…
映画男さんのことをバカだのつまらなさそうな人だの…
このブログは’文句’が主体のはずなのに何故そんなに真に受けて怒り出すんでしょうか
批評に対する反論ならまだしも、見知らぬ人を卑下するなんてスルースキルはゼロなんでしょうか
私は例え自分の好きな映画が酷評されててもこのブログのファンです。
映画男さん、応援してます。
shumilaさん
暖かい言葉ありがとうございます。みなさん日々ストレスの溜まる生活を送っているんだと思います。ここで発散してくれたら嬉しいです。
最近になって映画男さんのブログを見始めました。
当初はこの「アメリカン・スナイパー」評の点数にアレッ?とはなったんですが、
その後遡ってエントリーを拝見していくうちに大好きになりました。
「こんな読者は俺のブログにはいらねえと思う読者ランキング」は最高ですね。
なんかめんどくさくなくていいんですよ。映画男さんの記事は。
正しい解釈とか、そんなのどうでもいい記事があってもいいと思います。
モチスイさん
コメントありがとうございます。面倒くさくないと言って頂けて嬉しいです。性格はかなり面倒くさい男ですが。
最近見ました。大抵映画男さんとは同じ文句を言う(感じる)私ですが、これだけは違った感想をもちました。
そして、それでいいんです。それだけのことですよ。
気になったのは、コメントしている方々の映画男さんに向ける悪口です。
顔の見えないやり取りです。良識や節度をもって楽しめないのかな、と悲しくなります。
モモンガさん
ご理解ありがとうございます。おそらくネットでネガティブコメントをする人は寂しいんだと思います。
偉そうに批評とかしてるけど
なにも理解できてないじゃん
読んでてただ不愉快でした
僕はあのラストシーンをプロパガンダ的だとは欠片も思いませんでした。
むしろ、戦争に対する批判や皮肉に満ちたものだとしか捉えることができませんでしたけどね。
少なくても全体を通してしっかり観ていれば、これがアメリカや戦争を称賛するような話だと感じることは絶対無いと思いますが…。
映画の途中で寝てませんでした? 本当に観てましたか?
よくもまぁ…
コレだけ「うがった見方」が出来るモンだと、ある意味感心します。
そもそも自叙伝等のノンフィクション、ドキュメンタリーものに「盛り上がり」を求める事自体「酷」と言うものではないでしょうか?
まぁソレを言ったらブログという「個人の感想」を発表する場に罵詈雑言をまじえて文句を言うのもどうかと思いますがね。
確かに半生を描く件では多少の「雑感」はあるのかも知れませんが「映画」というジャンルは「一定の時間」に全てを納める必要があるので、ある程度の「割愛」は仕方ないでしょう、だって「スナイパーの映画」なんですから。
ワタクシとしてはある程度の割愛をしてまでスナイパーとして、米兵としての任務と父親であり、1人の人間としての「葛藤」が「狙撃の瞬間」にまで表現されて、シッカリと描きたいところに時間をかけている映画だなぁと感じました、無駄にカーチェイスに時間をかけるより余程良いかと思いますよ。
最後に「ズルい」と言ってのけたラストのシーンですが、アメリカは戦争を否定しない国であり、その戦争にも英雄を求めるお国柄です、そのアメリカでアメリカの英雄が不慮の死を遂げた場合、その死を「参列」で悼むのもまたアメリカだと勝手に思ってます。
ブログ主様も映画でよく御覧になっての「感想」だとは思うのですが、コレって映画のワンシーンとしてエキストラを使って撮影したら…他の方もおっしゃっましたが、主様ゼッタイ文句言うでしょ?
あのシーンは「皆が英雄の死を悼んだ」という「事実」を表す事が、映画では不可能だから実際の映像を用いたのであって、少なくとも「リアリティの表現」では無いと考えます、ナゼなら「ノンフィクション」だからです。
ブログという場であるとは言え、せっかく映画の評論なのに、映画として必要かどうかも論ぜず、アメリカという国のお国柄と戦争観、国民性を無視して「この表現は全てコレ!」と断じる事には慎んで不賛成を申し上げます。
長文読破、お疲れ様でした。
戦闘中にあんなに電話で家族と話してたらどっちらけだね。全く同感です。
戦闘中にあんなに電話で家族と話してたら、駄目だよイーストウッド。ダーティーハリーが人撃つとき家族に電話しないだろうバカだなあ、まだ携帯なかった?知らねえよ。
あほやこいつ爆笑
どっちらけてしまうのは個人の勝手ですが、実際の狙撃手の立ち回りを理解しないで製作陣に対して暴言を吐くのはどうかと、ちなみに作戦単に家族と電話するのは無くはないです。しっかりマウント取れる知識つけてから他人を口撃しましょうね
浅いですね。