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映画マレフィセントはダークで楽しい!ネタバレと感想

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『眠れる森の美女』の悪役マレフィセントを主人公にしたファンタジードラマ。旧作の登場人物のサイドストーリーを膨らませていき、新作映画にしてしまうといういわばリサイクル映画だけれど、ブラックな要素あり、意外性ありでそこそこ楽しめる一本。64点(100点満点)

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マレフィセントのあらすじ

とある王国のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセント (アンジェリーナ・ジョリー)が出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィ セントの過去にあった。

シネマトゥディより

マレフィセントの感想

ロバート・ストロンバーグ監督によるファンタジードラマ。ディズニー映画にしては面白かったです。

アナと雪の女王」が大ヒットしたのをきっかけに、なんでディズニー映画はいつもヒットを飛ばすのかに興味を抱き、ディズニーの旧作を見直すようにしていました。

映画そのものを見るというより、マーケ―ティングの観点で、彼らは一体どんなスパイスを物語に含め、どうやって締めくくるのか。そしてなにを視聴者に提供するのか、というのを観察すると、それはもうジブリのレベルとは雲泥の差があることに気づきます。

まずディズニーは圧倒的な映像をスクリーンに映し出し、インパクトを残します。これは「マレフィセント」の実写だけでなく、ハイテク技術を駆使したアニメがそもそもそれに当たりますね。

そして必ずといってほど迫力&スピーディーなアクションシーンがある。さらに一人や二人、お笑い要員のキャラがいて、ところどころにユーモアがある。途中覚えやすい歌なんかを織り交ぜながら、一気に視聴者を巻き込み、愛と友情ために戦い、最後は必ず善が悪を倒し、ハッピーエンディングを迎える。この一連のパターンは子供や癒しを必要としている大人には心地いいのです。

見終わった後に少なくともモヤモヤ感がなく、「ああ、面白かった。じゃあみんなでご飯でも食べに行こうか」となるのです。

僕はハッピーエンディングなんて求めていませんが、この映画は悪くなかったと思います。突っ込みどころがないわけではありません。

眠れる森の美女オーロラ姫を起こすには真実の愛のキスをしないといけないそうですが、そのキスが真実かどうか誰かジャッジしていたのか多少気になりました。

途中、王子様が妖精たちにせかされるようにオーロラ姫にキスをします。あれも未成年の少女が眠っている最中にキスするわけだから、性的虐待にならないのかとハラハラしました。もっとも原作では王子様がオーロラ姫が寝ている間に悪戯しちゃうらしいです。ああ、怖い。

恐ろしすぎるディズニー映画の原作トップ5

面白かったあ、というより、「上手いなあ、売れる映画だなあ」と感心させられる作品ですね。この映画を気に入った人の大半が「眠れる森の美女」のDVDを買って見直すんじゃないでしょうか。

その時点でディズニーからしたら「シメシメ」なんです。発展途上国とかだったら、映画館の前にDVDを持った売り子たちが待ち構えてそうな気配すらあります。

見る前は アンジェリーナ・ジョリーが妖精ってどうなの?と思っていましたが、結構はまっていましたね。敵役の王様をブラッド・ピットにしてもよかったかもしれませんね。

それで夫婦で喧嘩させるみたいなね。あまりにも役作りに本気になったばかりに映画公開後本当に離婚したりなんかして。映画は成功だったけど、結婚は失敗しましたみたいな。

ディズニーは予告編で、アンジェリーナ・ジョリー扮するマレフィセントがさもゴリゴリの悪役のような印象を植え付けていました。あれも戦略だったんですね。

ストーリーの中で登場人物の善悪がスイッチしたり、こいつ案外いい奴じゃん、と思わせるような下りは、ドラゴンボールみたいですね。そういえばマレフィセントが怒っているときは回りの岩とかが吹き飛んで、フリーザみたいになってませんでしたか?

マレフィセントが数倍楽しくなるキャラクターの由来とこぼれ話

マレフィセントの予告動画で英語を勉強する

マレフィセントの名セリフ

コメント

  1. 名も無きクラシック期ディズニーファン より:

    映画男さん、こんにちは。初めてコメントさせていただきます。至らぬ所や文章のおかしな点がございましたら、申し訳ございません。

    映画男さんの視点はいつも独特の観点から入り、自分には想像もつかなかった細かい部分まで指摘されていて、映画というものを考える際によく参考にさせていただいています。
    少し前の記事ですが、コメントさせていただきます。

    私はアニメ時代の「眠れる森の美女」のマレフィセントのファンなので、残念ながらこの映画を「面白い、美しい」とは思えず、むしろ好きだった作品の、1番好きだったキャラクター(アニメ版マレフィセント)の設定を大幅に変更され、その新キャラクター(実写版マレフィセント)を無理やり善人に仕立てあげようとしていることに違和感を覚えました。
    また、アニメ版では3人の妖精が「マレフィセントは愛や優しさをしらないのよ」と発言するシーンがあり、それを踏まえるとこの実写化には「ええ??」と首を傾げてしまうことが多かったです。脚本も雑だし、あのラストだと私は逆にオーロラが人間の国も妖精の国も乗っ取るための装置として使われた感が否めないかな、と思いました。

    また、映画男さんの指摘されている通り、「真実の愛のキス」は誰が判定しているの??と私も疑問に思いました。アニメ版では2人が恋に落ちる描写がテンポが早すぎてついていけない所もあるのですが、やはりドラゴンと化したマレフィセントに対峙する王子の姿を見て、呪いの大本であるマレフィセントを退治する=呪いが解けた!の図式が完成しましたが、今作ではそれもないのでとにかく意味不明なところが多かったように感じました。

    映像美はさすがディズニーと言いたくなりましたが、この脚本とキャラクター設定は、アニメ版のマレフィセントファンとしては受け入れ難い内容でした。また、CMやナレーションで「これが眠れる森の美女の真実の物語」などと言われるのがさらに腹立たしさを煽りました。
    私は正直、アニメ版マレフィセントの背景を描いてくれるものと勝手に期待していた分、とても残念な映画に思えました。これだとマレフィセントである意味や必要性を感じませんので、新しいキャラクター作った方が良かったんじゃないかとさえ思ってしまいました。そういったアニメ版への敬意やリスペクトを感じなかったのも、ある意味アニメ版マレフィセントに拘りすぎている私がこの映画を好きになれない原因なのかもしれませんが、キャラクターのファンとしてはとても受け入れがたく、また理解に苦しい内容だった、と思いました。
    今後公開されるらしい「クルエラ」の実写化も、実はクルエラは保健所おくりにされそうになった犬を助けていた、みたいなラストにされたら私はディズニーヴィランズの実写化からは離れようと思っています。
    ディズニーにはもう少し、ヴィランズのファンのことを考えて制作して欲しいなと思いました。

    長々としたコメントで申し訳ございません。今後も映画男さん独特の視点から切り込まれる記事を楽しみにしております。
    また、機会がございましたら、アニメ版の「眠れる森の美女」も見ていただきたいです。
    これからも辛口で独特な映画レビューを楽しみにしております。

    • 映画男 より:

      興味深い感想ありがとうございます。アニメ版のヴィランのファンっていう人もいるんですねぇ。確かにアニメと実写を比べちゃうと、バランスを保つのが難しくなりますね。ムーランとかもひどかったし。

  2. 名も無きクラシック期ディズニーファン より:

    まさか返信をいただけるなんて思っていませんでした。光栄です。とても嬉しいです。

    私もよく覚えてはいないのですが、小さい頃に「眠れる森の美女」を見た時からマレフィセントが出ると大喜びしており、ハウスオブマウスなどでカメオ出演するだけでも「マレフィセントいる!」と叫んでいた、と親が言っていたので、子供心にあの謎のカリスマ性に惹かれてしまったのかもしれません。

    大人になった今見返すとマレフィセントが呪いをかける理由が魔力の大きさと恐ろしさの割に「子供だなぁ」と感じる部分もあり、そのギャップもあって今でも私はディズニーヴィランズ、特にマレフィセントのファンです。

    おっしゃる通り、アニメと実写では比べる土俵が異なるのでバランスが難しく、どうしても改造しなければならないのかもしれませんが、せめて昔ながらのファンも喜ぶ改造にして欲しいなぁと願うばかりです。

    稚拙な文章になりましたが、ご返信頂きありがとうございました。ムーランはまだ観ていないので、機会があれば見てみようと思います。
    ありがとうございました。