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映画哀しみのトリスターナはつまらない!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

tristana

ルイス・ブニュエル監督による、こだわりの感じないつまらないドラマ。23点(100点満点)

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哀しみのトリスターナのあらすじ

16歳で親を失ったトリスターナは、老貴族のドン・ロペの養女となる。若いトリスターナを、娘ではなく女としてみるようになるドン・ロペ。二人は事実上の夫婦となる。最初はドン・ロペの言うことを何でも聞いていたトリスターナだが、次第に自我に目覚めはじめる、そんなある日、トリスターナは若い画家と出会 い、恋に落ちる。

wikipediaより

読者のインコさんのリクエストです。ありがとうございます。インコさんからは好きな女優は誰かという質問までいただきました。でも実は特に好きな女優っていないんです。強いて言うなら、色っぽい女優ですかね。脱がない女優は嫌いです。

哀しみのトリスターナの感想

1970年公開のスペイン、フランス、イタリア合作映画で当時のアカデミー賞ノミネート作品。時代性のせいか、それとも監督のスタイルなのか、理解するのに一苦労するうえ、それぞれのシーンのつながりが薄く、起承転結があまり感じられない不可解な一本。

物語はスペインのトレドが舞台で、話はスペイン語で進んでいきます。しかしよく見るとわかるのが、主役のトリスターナを演じた女優がフランス人、彼女の画家の恋人オラシオ役を演じた俳優がイタリア人で二人の部分だけスペイン語吹き替えになっています。

この時点で映画好きからしたら「ふざけんな」なわけで、それでよしとしている監督の甘さに腹が立ってきます。もしかしたら当時はそんなことも問題にはならなかったのかもしれませんね。

話は両親を失ったトリスターナが金持ち貴族のドン・ロペの家に引き取られるところから始まり、養女だと思っていたのがいつの間にやらドン・ロペと関係を持ってしまい、やがてドン・ロペに嫌気がさし、若い画家の男に恋をして駆け落ちします。

ある日、トリスターナは足に腫瘍ができたといって、またドン・ロペの家で治療がしたいといって戻ってくると、病状は悪く足を切断しなくてはならなくなり、その後、結局ドン・ロペと結婚し、再び生活を共にすることになる。

しかしその頃、トリスターナはすっかり優しさや感情を失ってドン・ロペに対する憎しみに満ちた冷酷な女になっていた、というのがだいたいのあらすじです。

物語の鍵となってくるのはドン・ロペのトリスターナに対する執着と、トリスターナのわがままさや気まぐれな性格でしょうか。

ただ全体的に登場人物の演技が古臭く、枠にとらわれすぎて、下手なためか、だれが何を考えてるのかが伝わってきません。メイドのサトゥルナの息子サトゥルノの手話なんて適当だし爆笑ものです。

スペイン映画に結構多いのが「オチをつけない、あるいはオチが薄い」、「伏線は張るけど後々のシーンにあまり関係ない」、「ありそうな話なのにリアリティーが感じられない」というパターンです。

一方で最近日本で上映されているスペイン映画はアメリカナイズされたスペイン映画ばかりなので、スペイン映画の不可解さを伝えるのには向いていませんね。また、スペイン映画が不可解なだけであって、スペイン人が不可解というとそうではなく、典型的な単純なラテン系で、彼らはただ映画を使って芸術家ぶってるだけなのです。

僕的にはトリスターナはそれほど悪女に感じられませんでした。わがまま度だけで言えばあのぐらいの女はスペインを始め、世の中にはごろごろいます。

自分から誘ってきたのに約束の場所に現れない女とか、恋人でもないのに定期的に電話してあげないとキレる女とかね。そういうタイプに倫理とかモラルとかを押し付けてもしょうがないわけで、もとはといえばバカな男たちが甘やかしたのがいけないのです。

コメント

  1. インコ より:

    レビュー嬉しいです。
    性悪女を作ったのはばかな男だったのですね。(笑)

    この監督私は結構好きで「昼顔」と、この作品がお気に入りです。

    私は自分が真面目で面白くない女なのでこういう壊れかけで男を翻弄する
    女性像に一種憧れがあるようです。

    「ベティ・ブルー」のベティなんかほんとにサイコーですね!
    こちらのレビューもいつか読んでみたいです。

    • 映画男 より:

      インコさん
      コメントありがとうございます。真面目な女性のほうが頭のおかしい悪女よりよっぽど素敵ですよ。