スコット・マクギーとデヴィッド・シーゲルの共同監督による冷酷な家族ドラマ。ただただ子供が可哀相な話です。29点(100点満点)
メイジーの瞳のあらすじ
母スザンナ(ジュリアン・ムーア)と父ビール(スティーヴ・クーガン)が離婚し、共同親権を持つ両親の家を行き来することになった6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)。
ロックスターであるスザンナは、再婚相手の青年リンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)に子育てを押し付けていた。メイジーは優しいリンカーンと心を通わせ始めるが、スザンナはそんな状況にいらついてしまい……。
シネマトゥディより
メイジーの瞳の感想
「キッズ・オールライト」の製作スタッフらによる愛情のかけらもないファミリードラマ。演技も演出も悪くないけれど、人物設定やストーリーがゆるゆるな話です。
6歳の少女に対する両親の冷たすぎる行動が不愉快で、アメリカなら逮捕されるレベルです。再三に渡って両親が親権放棄をしているのになにも起こらないのが意味不明でした。
父ビールは子供を残してイギリスに行き、母スザンナはコンサートツアーに出てしまい、お互いがお互いの愛人に子供の世話を任せ、学校への送り迎えをさせるなんていう、子煩悩のお父さんお母さんが見たら絶叫してしまいそうなキチガイ両親が出てきます。
一番ありえなかったのが、父と母が離婚後、お互いの愛人に子供の世話をやらせ、いつのまにかその愛人同士ができてしまい、最後は愛人同士が親代わりになって勝手に田舎の家で子供を育て始めちゃう、という下りです。それ誘拐だろ。
両親はネグリジョンスだし、愛人同士だって誘拐の罪にかけられそうな状況で警察にも相談せずにとりあえず子供を引き受けちゃう愛人たちの軽いノリがバカですね。
愛がありすぎる家族ドラマも嘘っぽいですが、愛がなさすぎるこういう映画も見ていてつらいです。自分の母親のことが頭に浮かぶので、胸が痛くなります。
僕の母親は僕がブラジルから約10年ぶりに日本に里帰りしたその日の夜にインスタントの味噌汁を平気な顔で出してくるような親なので、ここまではひどくないとしてもまあ似たようなところがあります。
10年ぶりの日本では滞在中の朝食は毎朝目玉焼きとベーコンでした。あれは自分の息子のことをアメリカ人かなんかと勘違いしてるんでしょうか。
そういえば子供の頃はよく夕食と称してマクドナルドのハンバーガーを食べさせられたっけ。
この映画の親も娘にろくな食事を与えていませんでしたね。いうまでもなく食事は大事ですよ。
あんなジャンクフードばかり食べて育った子供は大きくなったら海外に遊びに行ったきり帰ってこなくなりますよ。
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