「ローガン」のジェームズ・マンゴールド監督による日本を侮辱したヒーロー映画。日本人は見ちゃダメなやつです。10点(100点満点)
ウルヴァリン:SAMURAIのあらすじ
カナダで人目を避けるように暮らすウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)は、以前命を救ったことのある日本人実業家・矢志田からの願いで、彼 の部下ユキオ(福島リラ)と共に日本へと向かう。
不敵なまなざしを向ける矢志田の息子シンゲン(真田広之)に迎えられ、病身の矢志田と再会したローガンは 彼から謎めいた言葉を告げられる。ほどなくして亡くなった矢志田の葬儀が執り行われるが、そこをギャングたちが襲撃。ローガンは矢志田の孫娘・マリコ (TAO)を連れ、その混乱から逃げ出すが……。
シネマトゥディより
ウルヴァリン:SAMURAIの感想
なんのこだわりもないアホ監督が作った子供向けアクション。「ラストサムライ」の続編かと思ったぐらい馬鹿げた日本が出てくる映画で、暇でしょうがない長時間の飛行機の中でしか到底見られない代物。
大抵の人はコミック映画やSFにはそもそもリアリティーなんか求めていないのかもしれません。こんなの日本じゃないとか言いだすこと自体が幼稚だという考えもあるでしょう。
それも踏まえてこの際、日本のハチャメチャな設定は置いておきましょう。日本の法務大臣が30代ぐらいのイケメンの若者で、イケイケの女をフィアンセとして持ち、ホテルで金髪の女2人と3Pしたり、というのも大目に見ます。
長崎でモロに被爆したのにマンホールの中に入っていたから大丈夫だったっというのもこの際無視します。重要や役割を担う日本人の登場人物が韓国人だったりというのもまあいいでしょう。
一つ許せなかったのは真田広之を始めとする、日本人俳優たちまでもが変な日本語を喋らされていたことです。そこは止めないと。そこは口出せるでしょ。
英語から直訳したんだろうけど、日本じゃ、こんなふうには言わないよって。これまでも日本を舞台にしているけど、日本人向けに作ってるわけじゃなく、アメリカ人が楽しめればいいという姿勢の映画は多々ありました。
それはそれで作り手のマーケティングだからいいんですが、ひとつ嫌なのはそういう映画の監督に限って現地でのインタビューのときにさも分かったようなことを言いやがるのです。
中華料理屋でドヤ顔で箸を使って焼きそばを食べている外人とかと所詮同じレベルなのです。ジェームズ・マンゴールド監督は日本でのインタビューで小津安二郎監督のファンで、この映画では母国語である日本語で俳優たちに演技させることにこだわった、などとほざいています。
小津監督か黒沢明監督の名前を出せば日本人は納得する、自分に親近感を抱くと思っている辺りがまず薄っぺらいし、そう言われてもインタビュアーや読者は決して騙されてはいけないのです。
小津のところに「ピー」入れるぐらいじゃないと。「小津も黒沢も見たけど、どっちも退屈きわまりないね」などと言う外人監督がいたら、むしろ凄い奴が出てきたぞと思ったほうがいいです。
「ラストサムライ」を彷彿させるシーンが多々あるんですが、中でもTAO扮するマリコが着物を着せているときにローガンとキスしちゃうシーンなんかは極似でしたね。
マリコは法務大臣のフィアンセなのになんであんなに軽いノリで外人と恋愛しちゃってるのか理解できません。
福島リラ扮するユキオもまた自分を育ててくれた家族より、最近知り合ったばかりのローガンのほうをより信用し、より大切にするという馬鹿げた展開が笑えます。
日本人の女はアメリカ人に優しいなぁ、というあのイメージはきっと六本木のネエちゃんたちから取ったんでしょう。一体アメリカ人はどんだけ世界中の人から自分たちは愛されてるって勘違いすれば気が済むのでしょうか。恥を知れ、恥を。
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