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Flowはつまらない動物アニメーション!

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笑いなし、感動なし、可愛さなしの動物映画。ただただアニメーションで作られた動物たちの動きを観察するだけの作品で、ディスカバリーチャンネルを見たほうが10倍有意義な時間を過ごせること間違いなしです。6点

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Flowのあらすじ

黒猫が森をさまよっていると、犬の群れが川辺に現れ、魚を捕まえようとしていた。二匹の犬が一匹の魚をめぐって争い始めると、猫はその隙に魚を奪い、すぐに犬たちに追いかけられる。猫はなんとか犬たちをまくが、直後にシカの群れが暴走しているのを目にし、さらに押し寄せる洪水に飲み込まれてしまう。猫と犬たちは何とか洪水から生き延び、高台にたどり着く。

黄色いラブラドール・レトリバーは猫の後を追い、木彫りの猫の彫刻が飾られた廃墟の小屋へと向かう。だが、二匹はすぐに水位が急速に上昇していることに気づき、ラブラドールは他の犬たちとともにボートに乗る。洪水が小屋を飲み込むと、猫は巨大な猫の像の上に登る。しかし水位はさらに上がり、ついに像の頭まで沈んでしまう。その瞬間、猫は近づいてきた帆船に飛び移る。船にはカピバラが乗っていた。

翌朝、船は半ば水没した森を進んでいた。猫は白いヘビクイワシを避けようとして海に落ち、沈んでしまいそうになる。しかし、突然変異したクジラに助けられ、溺れずに済む。だが、もう一羽のヘビクイワシがすぐに猫を捕え、船の上を飛んでから放り投げる。その後、水位はさらに上昇し、カピバラはシマリングーを船に招き入れた。シマリングーは宝飾品の入ったカゴを抱えていた。

その日の午後、三匹は岸にたどり着き、ラブラドールも合流する。そこに現れたのは、一団のヘビクイワシたちだった。彼らは敵意をむき出しにし、猫を追い詰める。最初に猫と出会った若いヘビクイワシがリーダーに猫の命を助けるよう懇願するが、決闘に敗れ、翼を負傷してしまう。そして群れは彼を置き去りにした。飛ぶ力を失ったヘビクイワシは、猫たちの仲間に加わることとなる。

やがて一行は半ば水没した都市に到着する。そこは巨大な石柱の麓に広がっていた。カピバラから学んだ猫は泳ぎの腕を上げ、魚を捕まえて仲間たちに分け与えるようになる。その後、一行は鐘楼に取り残された犬たちを発見する。ヘビクイワシは最初、犬たちを助けることを拒むが、猫が助けるべきだと告げると、しぶしぶカピバラに舵を託し、救出を許可する。

激しい嵐の中、一行の船は石柱の間を進んでいく。すると、ヘビクイワシは完全に飛行能力を取り戻し、群れの元へと去っていった。しかし、その直後、猫は再び海に落ちてしまう。岸にたどり着いた猫は石柱の頂上に登り、そこで再びヘビクイワシと出会う。二匹はしばらく無重力状態になるが、猫は地上へとゆっくり降り、ヘビクイワシは光の中へと飛び去って消えていった。

猫は船に戻ろうと泳ぐが、距離が遠すぎる。しかし、ガラスの浮き玉を見つけ、それを使って浮かぶことに成功する。すると、水位が突然急激に下がり始めた。長い時間森をさまよった後、猫はシマリングーと再会し、木に引っかかった船へと案内される。

犬たちは次々と船から飛び降りるが、カピバラが降りようとした瞬間、木が船の重みに耐えられなくなる。猫は船のロープをシマリングーと犬たちに渡し、皆で協力して船を引き寄せる。しかし、そこへ一匹のウサギが走り去ると、犬たちはラブラドールを置いてウサギを追いかけてしまった。

カピバラと猫は間一髪で船から飛び降り、崖へと落ちるのを免れる。一行が安堵したのも束の間、再びシカの暴走が発生する。猫はその流れに従い走り続けるが、森の中で打ち上げられたクジラを見つける。猫はクジラに寄り添い、慰めるようにそばに座る。そして、カピバラ、ラブラドール、シマリングーも再び猫のもとへと集まり、水たまりに映る自分たちの姿を静かに見つめた。

Flowの感想と評価

「Away」のギンツ・ジルバロディス監督による、長編アニメーション。5年の歳月をかけて作ったという以外、特になにもセールスポイントのないエセ芸術映画。アカデミー賞ノミネート作品です。退屈で最後まで見るのはかなり苦痛です。

「Away」をたった一人で手掛けたことで一躍有名になったギンツ・ジルバロディス監督ですが、本作は多くのスタッフとともにフリーソフトのBlenderを使って完成させたようです。

これどういうことかというと、いわばスマホ一つで映画を撮りましたとか、10年の構想を経て映像化しまたとか、その手の制作手法や裏話ばかりが話題になるタイプの作品で、見ているこっちからしたら「ご苦労様」としか言えないんですよ。

映像が美しいだの、リアルだのといって評価を受けているんですが、実際のところひと昔前のゲームの映像みたいで、特にこれといった完成度の高さを感じさせるものはないです。正直なところ大手制作会社が作ったアニメーションのほうが100倍綺麗だし。

つまりだいぶ「大変な作業を頑張ったね」バイアスがかかって過大評価されていて、本来ならアカデミー賞にまでノミネートするほどの作品ではないんです。

なんとか長編にするためにまあダラダラした話になっていて、黒猫がラブラドールやカビバラといった動物たちと出会っていき、助け合いながらなんとか厳しい環境を生存していく様子を大洪水後のアポカリプスとして描いているのです。それも全編セリフなし。要するに犬や猫たちが行ったり来たりするだけの85分なのです。

最大の問題点はファンタジー路線なのか、リアリティー路線なのかはっきりしない中途半端な方向性をたどったところでしょう。動物たちがボートを操縦したりする時点でリアリティー路線からは脱線してるのに、できるだけ擬人化しないような気配もあって動物の動きとか鳴き声を売りにしているのは明らかです。セリフなしにこだわる理由もちょっとよくわからなかったです。リアルっていってもカビバラとラブラドールと猫と鹿とサルっていう生息地帯がおよそバラバラの動物たちを同じ場所に登場させたりしてて、ものすごく違和感があるんですよね。

動物たちが船に乗って大洪水を乗り越えようとするところとかは「ノアの方舟」をモチーフにしてるんでしょうか。それとも滅びた地球を見せて環境問題に苦言を呈しているんでしょうか。そういう聖書を匂わすところとかも嫌いだし、深読みさせようさせようとしているアートという名のあざとさを感じずにはいられません。

なにより「種族超えた絆が感動的だ」とか「これはものすごい映像体験だ」とか言いだす奴がいそうで気持ち悪いです。まあ、早い話が中身空っぽ雰囲気映画ですね。一番笑えるのが「ギレルモ・デル・トロが絶賛!」とか宣伝してるところですかね。あいつなんでも褒めすぎだから。

コメント

  1. sink より:

    鳥がやけに猫に構ってたり鯨?が都合よく助けてくれたり鳥どっか消えたり色々説明不足な印象はありましたね