なにが面白いのかさっぱり分からないポンコツホラー映画。ほとんどいいとこなしでした。18点
Pearlパールのあらすじ
1918年アメリカ・テキサス。ドイツ系移民のパールは口うるさい母親と車椅子の父親と一緒に農園で暮らしていた。夫は世界大戦の戦地に赴き、家をずっと留守にしており、彼女は孤独とここから出ていきたいという強い衝動に襲われていた。
そんなパールは華やかな映画の世界に癒しを求め、いつか自分も有名になれるんじゃないかと思っていた。その一方で日ごろの鬱憤を動物を虐待することで晴らすなど、ダークな一面も持っていた。
ある日、パールは映画館で映写技師の男と知りあい、仲良くなる。映写技師はパールに夢を追いかけるように励ましてくれた。そんなときパールは街でダンサーのオーディションがあると聞きつけ、大興奮する。しかし母親はオーディションを受けることすら賛成してくれなかった。
パールは家族と農園の世話に疲れ果て、みんな死んでしまえばいいのにと思っていた。そうすれば自分はもっと華やか世界に行ける。
そんな中、夕食中母親と口論になったパールは母親に火をつけてしまうのだった、、、
Pearlパールのキャスト
- ミア・ゴス
- デヴィッド・コレンスウェット
- タンディ・ライト
- マシュー・サンダーランド
- エマ・ジェンキンス=プーロ
- アリステア・シーウェル
Pearlパールの感想と評価
『X エックス』の前日譚にあたるタイ・ウェスト監督によるスラッシャームービー。スローで退屈でなにより怖くないです。
最初の1時間ダラダラとヒロインの内なる狂気を小出しにしていって、1時間が過ぎる頃にようやくホラーが始まるだるい映画で、ヒロインの喋り方をはじめ、大した意味のない長セリフが見てられません。時代設定が古いだけじゃなく、演出や映像もあえて古臭くしているのが逆効果で、ただただ鼻につくだけでした。
批評家や視聴者からの評価も高いようですが、なにが面白いのか正直分からなかったですね。前作の『X エックス』も微妙だったけど、本作を見た後だと、まだ色気があったからましに思えてきます。
上映時間は1時間40分程度で短めなんだけど、時間の使い方が下手なせいか2時間半ぐらいに感じました。せめて冒頭の30分時点で殺戮シーンが入ってくれないと、集中力保てないし映画館だと途中退席、動画配信で見る人は途中離脱するんじゃないかなあ。
ほぼほぼ物語は農園、つまり家の敷地内で進んでいくので絵的にも代り映えしないし、登場人物も少なく、ずっとヒロインの顔ばかり撮っているのもつまらなくさせている要因でしょう。
なにか怖いことが起こりそうなハラハラドキドキもないし、いざヒロインが暴走を始めても「別にそいつを殺さなくてもよくない?」みたいな感覚にさせられるんですよ。かといって無差別殺人っていうのでもないし。
完全なるサイコパスやシリアルキラーっていうならまだしも、ちゃんと相手を選んで殺人を犯している様子だし、それであのターゲットのチョイスはないわ。それなら自分を落としたオーディションの審査員とか皆殺しにしないと。
唯一面白かったのは、オーディションの踊りのシーンですかね。あの踊りのレベルでどんだけ自信満々なんだよってちょっと笑っちゃいました。
最後のオチもよく分からなかったです。あれだけ農園を出たいと言っていたヒロインがなんで家族を殺害して自由になった後もまだ家にいるんだよ、結局どこにも行かないのかよって。あいつ、ただのアホじゃないですか。相変わらず何人殺してもお咎めなしのご都合主義だし、ダメダメですね。
そんでもってこれ3部作なんだってよ。次回作はもう見なくてもいいかなって思うような、そんな作品でした。
コメント
見どころがミア・ゴスの「顔芸」だけというか。
日本で今月公開の「マッド・ハイジ」の方がまだ楽しめそう。
まさに顔芸だけですね
予告だけ見ましたが、ヒロインの声が耳障りでした。
声、うざいですよね
本当にこれホラーなの?っていうくらい怖くなかったですね。
なんでこんなにも評価が高いんでしょうか?
パールがダラダラと心情を吐露するのが、なんか若い子の共感呼んじゃったんでしょうか。
そう!私も1番最初に殺された男、なんで?殺さなくてよくない?!って思いました。
元々サイコパス気質だとしても、なんでそんな殺すのかよくわからなかったです。
3部作?!えー!
これなんで評価されてるんですかね