子供をターゲットにしてるのか、LGBTをターゲットにしてるのかさっぱり分からない誰得映画。ビーストも少ししか出てこないし、ちっともファンタスティックじゃないです。3点
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のあらすじ
1932年、ニュート・スキャマンダーはブータンの森林で魔法動物のキリンの出産現場に遭遇する。キリンは人の魂を見抜き、未来を見ることができる神獣と考えられていた。ニュートが近づこうとすると、何者かがキリンを攻撃し、赤ん坊を連れ去ってしまう。これによって母親のキリンは命を落とすも実はもう一匹赤ん坊キリンが生まれていた。ニュートは無事赤ちゃんキリンを保護することができた。
一方、ダンブルドアは世界征服を企むグリンデルバルドに対抗しようと、ニュート、テセウス、ジェイコブ、ユスフ、ラリー、バンティを集めてチームを結成する。ユスフはスパイとしてグリンデルバルドのグループに潜入したのに対し、ほかのメンバーはドイツへと向かった。
ところがドイツで彼らは、国際魔法使い連盟によってグリンデルバルドが無罪放免にされるのを目撃する。さらにあろうことかジェイコブがおもちゃの杖を振りかざしことによって「マグルが魔法使いを暗殺しようとした」として大騒ぎになる。
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のキャスト
- エディ・レッドメイン
- キャサリン・ウォーターストン
- ダン・フォグラー
- アリソン・スドル
- エズラ・ミラー
- カラム・ターナー
- マッツ・ミケルセン
- ジュード・ロウ
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密の感想と評価
「ターザン:REBORN」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」でお馴染みのデヴィッド・イェーツ監督による、ハリーポッターのスピンオフシリーズ第三弾。回を追うごとに質が低下し、つまらなくなっていくシリーズ最低の駄作です。
あれ、このシリーズってこんな話だったっけ?と思ってしまうほど、前作、前々作の記憶が蘇ってこない続編で、とても同じシリーズとは思えないほど、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」と「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」とは違う世界のお話のような印象を受けました。
まず、続編を作るにしても前作から4年はいくらなんでも時間を空けすぎなんですよ。また、最初から見直さないといけないってこと? そもそも前作の印象も薄いのによくもまあそれをさらに下回るインパクトのないストーリーを持ってくるよなあ。
僕の認識ではこのシリーズは、エディ・レッドメイン扮するニュートが主人公で、彼が様々な魔法動物を可愛がり、交流し、魔法動物たちと共存を図る姿を描いていたはずなんですが、もう最初の話はどこに行ったのか。
本作ではもうまるでニュートは脇役扱いで、なぜかジュード・ロウとマッツ・ミケルセンが主役に昇格している始末でした。
マッツ・ミケルセンなんてどこから出てきたんだよって感じだし、ジョニー・デップの代役なのにいきなり主役かっさらっちゃダメでしょ。もうマッツ・ミケルセンの映画になっちゃってるじゃん。シリーズの途中でラスボス役を代えたら絶対ダメだろ。
魔法動物の登場も少なければ、魔法すらあんまり使われず、大部分の時間が魔法界における政治的な話になってるのもダメですね。これ、子供も見るんでしょ? あんな権力争いを子供に見せてどうするんですか?
ときどき魔法で戦うシーンがあるかと思ったら、いいおっさんおばさんが杖をお互いに向けてクルクル回してるだけで、アクションの迫力のなさったらもう恥ずかしくなります。
それも誰かが魔法を使ってるときは、ほかの誰かはずっと受け身になってされるがままで、魔法と魔法の応酬がほとんどないんですよ。魔法使いなんだったら相手の魔法を無力化しろよって。
ファンタジー要素がとにかく少ないです。ユーモアも薄いです。ダンブルドア軍団とグリンデルバルド軍団の戦いを描きたいならさっさと戦えばいいのに、やれ血の誓いがあるから戦えないだとかなんとか言ってダラダラ最後まで引っ張ります。途中のエピソードなんてバッサリカットしても問題ない話ばかりなのになんでこんなに長くするんですかね。
最後も最後で暴力で解決するのか、話し合いで決めるのかどっちかにしろよって思うんですよ。敵側に残虐性や冷酷さがあまり感じられないのも物足りないです。なにより結局ラスボスは死んだのか、逃げたのかはっきりしない終わり方もずるいですよね。
続編も作れちゃうし、これで完結もできちゃうよねみたいな逃げ腰エンディングなんですよ。同性愛トークも必要だったかどうかでいうと必要ないよね。あんな話をいきなり冒頭でされてもね。ダンブルドアもグリンデルバルドも全然そんな感じじゃなかったじゃん。なんで突然変異からのカミングアウトしてんのよ。
同性愛エピソードはそもそもストーリーに関係ないし、映画を使って誰に何をアピールしてるんだろう。いいおっさん同士の恋愛エピソードなんていらないから、それよりもエズラ・ミラーが酔っ払って椅子を投げるシーンを入れないと。もうなにからなにまでダメ。
コメント
本作、先程観ました。残念ながら、一番酷い内容でした。(ハリポタは好きですが、本シリーズには回を重ねるごとに「??」となっていました。)
魔法動物達は可愛いし、クイニーとジェイコブが結ばれたのは良かったですが、とにかく脚本と人物描写がお粗末で、視聴者の理解度を「無視」していると思いました。
正直、ローリング氏、脚本はやらないほうが良いのでは?と思うほどです。※一応、共著者はいるみたいですが。
中国?ベルリン?ニューヨーク?ブータン?と舞台が飛びすぎていて、ロードムービーが意味を成してないです。しかも、ブータンの扱いが「ジャングル・クルーズ」と同じで、文化へのリスペクトがまるでありません。折角なら、ブータン支部の魔法使いや秘術を出せば良かったのに。最近のハリウッド映画の「お約束」のポリコレ配慮もそこまで活かせていません。
また、人物描写も酷かったです。まず、ニュートはあの即席チームでどうやって勝つの?と引っかかりました。しかも、用心して探りを入れる割に、すぐに捕まる「無能」になっていたのは残念でした。
また、「魔法設定(読心術?)」もいい加減
で、クリーデンス・クイニー・ユスフ、てっきり「洗脳」されていた?と思いきや、「都合良く」改心?したり、グリデンバルド陣営に反旗を翻したりできるのが、よくわかりませんでした。
そして、「魔法界の指導者の交代」というテーマも唐突でした。そのための「キリン」争奪戦という、しょうもない展開にはガッカリしました。しかも、本当に指導者を「キリン」に決めさせたのには失笑しました。
映画男さんが仰るように、戦いのスタイル(杖を前に出して光と呪文を発生させる)が、ずっとワンパターンでしたね。エフェクト自体は良いものの、戦闘スタイルがハリー・ポッターから変わっていないので、何度もやられると「ダサく」見えてしまいます。
結局、アルバスとグリデンバルドは、「契り」で不戦状態な筈なのに、結局タイマン勝負するのか?攻撃と防御で戦えるなら、なぜ最初からやらないの?と疑問でした。
そういえば、「ナギニ」の女性、どこいったのでしょう?あんなにクリーデンスにベッタリだったのに。
結局グリデンバルドは消滅した?死んだの?ここをハッキリさせないのはズルいですね。
後、続編2作があるようですが、それらは要らないと思いました。辛口になって、すみません。
絶対ブータンに行ったことがない奴がブータンを描いてましたね。
血の誓いの件ですが、ダンブルドアとグリンデルバルドはタイマンで戦った訳ではなく、グリンデルバルドがクリーデンスに向けて撃った魔法に対して防御をした為、誓いが破壊されました。「攻撃と防御で戦えるなら、なぜ最初からやらないの?」ということですが、血の誓いがある限りそもそも攻撃ができないのでタイマン勝負ができないのです。