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ゴーストバスターズ/アフターライフはつまらないキッズ映画!

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懐かしの出演者をちょっと登場させればそれでいいんでしょ的な舐めた態度で作った人気シリーズの続編。大人が見たら怪我します。10点

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ゴーストバスターズ/アフターライフのあらすじ

前作から32年後、ゴーストバスターズは解散し、それぞれが別々の生活を送っていた。

イゴン・スペングラー博士はニューヨークからオクラホマ州の田舎町サマーヴィルに引っ越し、独りでゴーストと戦い続けていた。ある日、イゴン・スペングラー博士はゴーストを捕まえた末に心臓発作で命を落としてしまう。

その頃、イゴン・スペングラー博士の娘カリーは家を追い出され息子のトレヴァーと娘のフィービーを連れて父親が残したボロ屋敷に移住する。

フィービーは祖父の遺品を整理するうちにゴーストバスターズが使っていたゴーストを捕まえる装置、ゴーストトラップを見つける。その頃、サマーヴィルでは原因不明の地震が多発していた。実はその裏ではサマーヴィルで恐ろしいことが起きていたのだった。

ゴーストバスターズ/アフターライフのキャスト

  • マッケナ・グレイス
  • フィン・ウルフハード
  • キャリー・クーン
  • ポール・ラッド
  • セレステ・オコナー

ゴーストバスターズ/アフターライフの感想と評価

ヤング≒アダルト」、「タリーと私の秘密の時間」などで知られるジェイソン・ライトマン監督によるお化け退治シリーズ最新作。リメイクで味を占めた悪い大人たちが作った、子供向けSFファンタジーコメディです。

これまでのシリーズと違って子供たちを主人公にし、大人たちを脇役へと追いやり、最後に昔のメンバーを登場させ、新世代のファンを作りつつ、旧世代のファンにもサービスするという手法で作っています。そういう意味では新作のくせになんら新しい要素はなく、最近の続編作品のお馴染みのテンプレートにあてはめただけの内容になっていました。

小学生の子供たちが中心なので終始キッズギャグ満載のキッズトークが続くので子供が見る分にはいいでしょう。しかし昔のゴーストバスターズファンが見れるかといったらとても見れないレベルの幼稚さにまで対象年齢が落ちていて、まるで全く違うシリーズかのような感覚すら覚えました。

どうせなら逆に大人向けのアダルトゴーストバスターズにすればよかったんですけどね。もっとゴーストをグロテスクにして、登場人物たちが汚い言葉を使って、恋愛は全てDVで終わるぐらいの勢いでちょうど良かったと思います。

子役の中に「ストレンジャー・シングス」のフィン・ウルフハードといった有名どころを登場させ、なんとかB級にならないようにはしているものの、アジア系子役のローガン・キムとヒロインのマッケナ・グレイスの演技はちょっと危なっかしく、前半パートの大部分を占めるこの二人のやり取りがあんまり笑えないです。

子供たちが宝探しをするかのようにお化けを追いかける様子はゴーストバスターズというより、グーニーズみたいだったし、人間にゴーストが憑依して目が赤くなるくだりはスーパーヒーロー映画みたいでしたね。

物語は、田舎町に引っ越した科学オタクのヒロインが友達と町を探検しているうちにゴーストに出くわし、自分たちだけでは手に負えないので、引退したゴーストバスターズたちを呼んで一緒にお化け退治をする、という本当にただそれだけです。

それを最初の1時間はゴーストの登場を匂わすだけの長いフリになっていて、その間は恋愛ミニドラマやベタなコントに時間を費やしているため結構きつかったです。

なんでしょうね、この映画のダメさは。お金はそれなりにかけているのかもしれないけど、安っぽいし、出演者も有名人が出ているのにB級感すら漂うんですよ。監督と脚本の問題なんでしょうね。

鉱山の中のセットのいい加減さといったらなく、インディージョーンズみたいなことになっていましたね。エジプトのピラミッドをモチーフにしているのか、ギリシャの神殿をモチーフにしているのか、いずれにしてもちゃちゃっと数時間で作ったセットになっています。

ラスボスのエルビス・プレスリーの女版みたいなゴーストもなんなんでしょうね。基本、ゴーストがもれなくださいんですよ。マシュマロマンがちょっと可愛いぐらいで、キャラの存在感が弱いですよね。

ちなみに監督のジェイソン・ライトマン本人はゴーストバスターズ1,2の監督アイヴァン・ライトマンの息子なんですね。ゴーストバスターズ2をはじめ子供のころからお父さんの作品にちょこちょこ出演していたみたいだし、この作品も監督の個人的な親子の思い出づくりで撮ったんじゃないのかなぁ。そんなのスクリーンで見せられてもね。

コメント

  1. bluemoon より:

    なんと!この作品かなり期待してたんですがダメそうですね。
    映画男さんの「子供向けSFファンタジーコメディです。」という評に落胆してしまいました。

    本家(1・2)は大人向けだったはずですよね。今回は親子で一緒に見れるようにという狙いなのかもしれませんが。
    もう続編じゃなくて今の映像技術で1・2をリメイクしたほうがいいんではと思ってしまいました。

    • 映画男 より:

      本家は大人向けっていうほどでもなかったですが、少なくとも子供も大人も楽しめましたね。今回のは子供しか無理です。

  2. せんちょう より:

    映画男さんのレビューを拝見して、安心して子供と鑑賞してきました。
    楽しんでくれたようでよかったです。ありがとうございました。

    個人的にはマッケナ・グレイスが可愛さと、
    ラストの親子かめはめ波にやられました。

    最近、この映画のような”ザ・ファミリー映画”が
    少なくなってきている気がして寂しい気もします。