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クライ・マッチョは全員メンヘラのつまらない話!ネタバレ感想

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よくこれに大手の映画会社が金を出したなって思うほど、低レベルの映画。重要な役のメキシコ人はみんな英語が喋るご都合主義のハリウッドおバカロードムービーで少年をはじめ、登場人物の演技がかなりひどいです。11点

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クライ・マッチョのあらすじ

1979年、ロデオの騎手だったマイクは雇い主のハワードに突然首を宣告される。ところがそれから1年後、ハワードがマイクの前に現れ、自分の息子のラファエルをメキシコから連れてきて欲しいと言われる。マイクはハワードに長年雇ってもらった借りがあることから断り切れず、渋々その危険な仕事を引き受け、メキシコに向かう。

しかしメキシコに着いたマイクを待っていたのは強欲で権力者であるハワードの元妻レタだった。レタはラファエルはラファエルはいい子ではなく、盗みをしたり、闘鶏をしたりと手が付けらない子供だといといった。

マイクは闘鶏場でラファエルと出会い、アメリカに一緒に行くように説得するも、レタにラファエルは自分の物であり、誰も自分の物には触らせないと脅されたことからそのままアメリカに諦めて帰ろうとする。

ところがマイクの自動車の後部座席にラファエルと彼のペットのマッチョが知らないうちに乗っていったのだった。こうしてマイク、ラファエル、マッチョはアメリカへと共に旅することになる。

クライ・マッチョのキャスト

  • クリント・イーストウッド
  • エドゥアルド・ミネット
  • ナタリア・トラヴェン
  • ドワイト・ヨアカム
  • フェルナンダ・ウレホラ
  • ガルシア・ロハス

クライ・マッチョの感想と評価

リチャード・ジュエル」、「運び屋」、「15時17分、パリ行き」、「ハドソン川の奇跡」、「アメリカン・スナイパー」、「ジャージー・ボーイズ」などでお馴染みのクリント・イーストウッド監督による、同名小説を基にしたヒューマンドラマ。トントン拍子に非現実的な展開が続き、リアリティーがなさすぎて、笑っちゃう映画です。

プロットがまず酷すぎます。ある日、ロデオライダーのお爺ちゃんマイクが雇い主からメキシコに行ってきて俺の息子ラファエルを連れてきてなどと言うところから話がスタートします。

その依頼内容だけでも十分に危険だし、誘拐だし、そもそもなんでスペイン語も話せないお爺ちゃんにそんな無理な頼み事をするんだよって話ですよね。その言い訳とは、主人公のマイクが自分に借りがあるからなんだそうです。

マイクもマイクで結構あっさりその依頼を受けちゃって、次の瞬間にはもうメキシコに行ってるんですが、本当に手ぶら+ノープランで、まずはラファエルの母親のところに会いに行きます。

そのラファエルの母親レタというのがマフィアの女帝みたいな風貌の金持ち風セクシー美女で気性が激しく、都合よく英語がペラペラで、なぜかマイクを誘惑し、ベッドに連れ込もうとするといういろいろ詰め込んだキャラになっていました。

レタは完全なるメンヘラ女で、ラファエルのことなんてどうでもいいわ、連れて行きたかったら連れて行ってもいいわよと言ったかと思ったら、次の瞬間には私のものだから触るなとか言ってくる始末でした。

挙句の果てには一歩も動くなとか、早くこの部屋から出ていけとか数秒ごとに真逆のことを連発するので、もう笑うしかなかったです。一番面白かったのはやたらとマイクと一緒に飲みたがるところですかね。なんなの、寂しいの?

レタもアホなら息子のラファエルもかなりのアホキャラで、会ったばかりの知らないマイクに対してすぐに心を開き、あろうことかアメリカに一緒に行くなどと言い出します。でも鶏のマッチョも一緒じゃないとダメなんだって。それだけは絶対に譲れないんだって。

それでラファエルがマイクの車の後部座席に忍び込んで、いざアメリカに行くぞってなったら、今度はマイクがラファエルに降りろって言い出して、お前なんて連れていかないぞ、お母さんがそう言ってたからなどと訳の分からないこと言い出します。そもそも母親から奪いに来たんじゃないの? 全キャラメンヘラってなかなかの設定だよね。

相変わらずクリント・イーストウッドはこれでもかというほど格好つけていて、もう痛いを通り越して、すごいのレベルにまで達していますね。90歳過ぎてまだ格好つける? 

とにかくクリント・イーストウッド扮するマイクがメキシコで、メキシコ女たちからモテモテなんですよ。誰が90歳のお爺ちゃんに色目を使うよって思うんだけど、もう少女から熟女までみんなが言葉も通じないマイクのことが好きで好きで仕方なく優しくするんですよ。自分であんなストーリーにして恥ずかしくないのかね?

クリント・イーストウッドを見てると、若い頃モテたであろう人がいい歳になってもずっとその頃の異性に対するノリや態度や自信が抜けきれないおっさん、おばちゃんたちのことを連想します。

あるでしょ、俺昔モテたから、私昔チヤホヤされてたからっていう態度で、いい歳した奴が接してくるときって。昔の話、知らねえし、今はただのじじいだし、ばばあだし、いい加減もう態度改めろよ、気持ち悪ぅって思うんですよ。

クリント・イーストウッドと飲んだら「私には今でも3人のガールフレンドがいるよ」とかしょうもない自慢してきそうですよね。

そういう「いくつになっても現役ですよ」アピール満載で、90歳のおじいちゃんが殴り合いをしたり、カーチェイスをしたり、人生賛美というより、クリント・イーストウッドの自己賛美映画といった感じで、ナルシシズムの塊のような内容になっています。

それを気持ち悪いと思って見るか、いくつになってもこんなことしてすごいなって見るかが鍵になってくるでしょう。僕はもちろん前者のほうですが。

だってアメリカとメキシコの国境にまでいざラファエルを連れていっても、ノーチェックでアメリカ側まで国境を渡ったり、あれだけマッチョが大事な存在だって言ってたのにあっさりマイクに預けちゃうし、最後はなぜかマイクがメキシコに残って、メキシカン未亡人とダンスを踊って終わるって、なにからなにまで恥ずかしいんだもん。無理、無理。

コメント

  1. eggmobile より:

    メキシコ人の彼女ができたか、メキシコでモテなかった腹いせのどっちかですかねえ…。

  2. 苦集滅道 より:

    いつも文句を楽しく拝見しております。
    これは生きて歩いているイーストウッドを確認するためだけの映画でしたね。
    配役としては、全面にでてこなくても脇役で場を締めるぐらいでよいのでは?と思いました。

  3. アオヤンマ より:

    存在知った時からこれは観ないなと思いましたね。

  4. ちー より:

    安いテレビドラマの様な話でひどかったですねー。
    イーストウッドが歩行さえおぼつかない様子でより話が入ってきませんでした。