相変わらず一貫性や計画性に欠け、方向性がさっぱり見えてこないDC作品。マーベルよりも数倍ひどいユニバースがこれです。11点
ザ・スーサイド・スクワッド極悪党集結のあらすじ
政府の諜報員アマンダ・ウォラーは囚人たちばかりを集めた二つのチームを南米のコルトマルタ島へと送り込む。彼らに課されたミッションはラボラトリーで行われているプロジェクト・スターフィッシュと呼ばれる実験を阻止することだった。
コルトマルタ島は独裁者のルナ将軍が支配しており、強力な軍隊がいつでも戦闘態勢にあった。最初に送られたチームはすぐに軍隊に包囲されてしまい、ハーレイ・クインとリック・フラッグ大佐以外全員やられてしまう。
一方、二つ目のチームは軍隊に気づかれずに上陸することに成功し、コルトマルタ島の内部へと潜入していく。ブラッドスポート率いるチームはピースメイカー、ポルカドットマン、キング・シャーク、ラットキャッチャー2によって構成されていた。
逮捕されたハーレイ・クインはルナ将軍に気に入られ、結婚を迫られる。これを承諾するかに見せかけて彼女はルナ将軍を殺害してしまう。やがてコルトマルタ島のラボで彼らがプロジェクト・スターフィッシュを通じてヒトデ形のモンスターを育てていることを突き止める。
ザ・スーサイド・スクワッド極悪党集結のキャスト
- マーゴット・ロビー
- イドリス・エルバ
- ジョン・シナ
- ジョエル・キナマン
- ジェイ・コートニー
- ピーター・カパルディ
- デヴィッド・ダストマルチャン
- ダニエラ・メルシオール
ザ・スーサイド・スクワッド極悪党集結の感想と評価
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズなどで知られるジェームズ・ガン監督による、DCエクステンデッド・ユニバース作品。
「スーサイド・スクワッド」の続編、または関連作品かと思いきやなんのつながりもなく、別の監督で撮り直したみたいな映画で、DCユニバースの迷走っぷりが分かります。最近では「ジャスティスリーグのザック・スナイダーカット」をリリースしたり、なにがしたいのか理解に困ります。なんなら今までの作品、全部違う監督で複数バージョン撮りなおせばいいじゃんって境地にまで来ていますね。
前回の「スーサイド・スクワッド」からはスーサイドスクワッドのメンバーではマーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインとリック・フラッグぐらいしかほぼ出ておらず、ジョーカーも登場しなければ、ウィル・スミス扮するデッドショットも顔を出しません。キャプテン・ブーメランがちょこっと出るけど、すぐ死んじゃうし、大分キャラクターが薄くなっているのが特徴です。
俳優たちも二流感がプンプンするし、マーゴット・ロビーとイドリス・エルバ任せです。その二人ですらまともな仕事をしたとは決して言えないぐらいひどく、早い話が絶滅でした。
スーサイドスクワッドってメンバーがあんなに緩々に変わるんですね。それもチームも2つで編成されたり、自由すぎてチーム感がありませんでした。どちらかというとすぐに死んじゃう1チーム目のメンバーのほうがキャラ立ちしていて、むしろ彼らのほうを最後まで採用するべきでしたね。
演出は最初からふざけた倒した感じで、ヒーロー映画というよりほぼほぼギャグ漫画に近いです。最初の10分ぐらいまではしょうもないボケにも付き合えるんですが、さすがに2時間超えの長尺作品でそれをやられると話が進まなさ過ぎてきつくなってきます。
戦闘シーンではコメディタッチのグロテスクシーンを多用していて、顔や体がぐちゃっとなったりします。前作の世界観やノリは完全に無視しちゃってるのはもちろんのこと、行き当たりばったりで作っているからかDCユニバースって全体の世界観にも統一性がなく、もはやユニバースって言えないぐらい個々の作品がそれぞれ全く別物の話になっていますよね。
話がつながらないだけじゃなく、気づいたときには俳優自体変わってたりするからね。演者側にまで愛想つかてるでしょ。
物語は、スーサイド・スクワッドが架空の南米の国に上陸する、というところからスタートするんですが、それって「ワイルドスピード・ジェットブレイク」と掴みが同じなんですよね。中南米の国にすればアメリカ人をはじめ、世界の人々はみんな知らないだろうっていう発想なんでしょう。やっぱりバカ映画の製作者ってみんな考えること一緒なんだね。
そしてその国ではヒトデの形をした怪獣がラボで実験対象にされていて、最後は街にヒトデが出て行って大暴れする、という流れになっています。途中からはB級怪獣映画そのもので、スーサイド・スクワッドと怪獣の戦いをクライマックスとしています。
つまるところヴィランがいるようでいないんですよね。ヒトデも話すわけじゃないし、性格があるわけじゃないからヴィランと言えるかどうか難しいところだし、そういう意味ではなんで彼らが戦っているのかさえ途中からよく分からなくなってくる話でした。
これも興行成績によっては続編を作っちゃうんでしょうか。もちろんそれすら行き当たりばったりで、ちゃんと計画性を持ってロードマップを作っていないんでしょう。そしてそうこうしてるうちにマーゴット・ロビーも離脱するんじゃないかと僕は思っています。
コメント
映画男さん今晩は。この映画、予告とブログの最初の画像を見た時、安いコスプレ臭の強い作品だと思い、嫌な予感がしました。結果、見事に「的中」したようですね。
先日映画館に行ったら、ジャングル・クルーズとワイルド・スピード、スーサイド・スクワッドが同時上映されており、カオスだなと思いました。しかも、上映数が多い中、全て「完売」状態になっており、この手の「脳筋アクション映画」が好きな方、結構いるんだなと驚きました。丁度夏なので、映画がヒットしやすい環境ではあると言えど、人気アニメ・漫画の実写化・続編シリーズもの以外の作品は1-2本しか上映しておらず、日本の映画界が心配になりました。
ほんと、コスチュームがコスプレみたいですね。キャラになりきれてない俳優ばかりでした。でもこういう映画が頭を使いたくない視聴者には好まれるのかもしれませんね
お返事ありがとうございます。確かに、一部の感想には「頭をカラッポにして観てください」とあったので、そうなのかもしれませんね。それを視聴者が「自覚」してしまうのもどうかと思いますが…
MCUは「割と美味いファミレス」みたいなイメージですが、DCは「2~3品マシなメニューがあるだけで、基本豚の餌並みの場末の食堂」みたいな感じ。
ジェームズ・ガンというと、どうしても「ガーディアンズ~」レベルを期待してしまいますが、「ブライトバーン」を始めとする他作品のクソさから判断するに、「ガーディアンズ~」ですら実はガンの純粋な実力ではなく、単にMCUというファミレスの厨房オペレーションが優れていただけなのでは?という疑念すら抱いてしまいます。
ジェームズ・ガン駄作ばかりですね。
DCユニバースの迷走っぷりは本当にひどいですね。
バットマンも作り直すみたいですし、舵取り出来る人がいないんでしょうね。
スーサイド・スクワッドは、敵のヒトデが残念すぎました。倒し方も、まぁ、このキャラがいればそうするよね、って感じ。決死部隊の活躍はほとんどなし。
ただ、それより前のハーレイクインの活躍はよかったと思います。華麗なる覚醒の時と比べれば、アクションが格段によくなっているように感じました。ハーレイクインのファンなら見に行ってもいいのではないかと思います。
いやあ、迷走していますね。ヒトデなんだったんですかね。ギャグにもなってなかった。
公開初日の今日観に行きました。
僕は前半の勢いとブラックユーモアはかなり好きだったけど、中盤から軸やキャラがブレてきて退屈になったなという印象です。
あんなに不謹慎をネタにしてたのに中盤から変にそれぞれ正義感を出してきたのが一貫性なく感じました。
ハーレイクインは子供殺しまくったイタチ見て笑ってたのに子供でも殺す宣言した大統領殺すし、オペレーション室の人達は人の生き死にで金かけてたのに後半街の人守ろうとするし、何より戦線から離脱した大佐とピースメーカーはそれぞれの正義感がぶつかって戦いになったっていうのも何急に真面目になってんだよと思いました。
ネズミ操る人が一人で全部終わらせた時はあまりのひどさに呆気に取られてしまいました😅
2時間以上面白くあり続けるのは難しいんだなと改めて感じれる映画でした。
序盤の滑り出しはよかったですよね。ほんと、おっしゃる通りで2時間視聴者を楽しませるのは至難の業ですね。
ハーレイクインが大統領を殺したのは「”ハーレイの婚約者”としての地雷を踏んだから」ってはっきり説明してますよ、司令部が賭けをしていたのも「子供を殺すようなクソ野郎共」が対処だったからであり、彼らはアマンダの過激な行動に最初からドン引きしてませんでしたっけ?
正義感が芽生えてくるのも「実はアメリカの尻拭いをさせられてるだけだった」という真相に気づいたからでは?
タカさん貴重なご意見ありがとうございます。
確かに僕の文では説明不足でしたね😅すみません。
一番訴えたかったのは前半の不謹慎で勢いのあるパートは好きだったけど中盤から変に正義感を感じさせる展開が好きではなかったということです。
なので、ハーレイが大統領を殺した理由を説明しているのもオペレーション室の人がアマンダが娘を人質に取ったときに引いている伏線も知っているうえで意見をさせていただきました。
ただ、それらのシーンは個人的には前半の勢いを考えると急に真面目になってつまらないなぁと感じました。
辻褄が合わないシーンという意味ではなく、急に真面目になってつまらないと感じたシーンだと理解して頂ければ幸いです。
初コメ失礼します。
先ず二流俳優だと何かいけない点でもあるんですか?というかジョン・シナやシルベスター・スタローンを起用してるし、他の俳優もある程度経歴はある人だしそもそもそこまで「二流俳優だらけの映画」ではなくないですかね。
あとこの映画は明確にピースメイカーとアマンダというヴィランを出してます、要するにイラク戦争やベトナム戦争を初めとしたアメリカの軍事介入をディスってるんですよね(南米が舞台なのもその辺をテーマにした戦争映画パロディがやりたかったからって言ってたような)、冒頭の国旗しかりかなり分かりやすく皮肉られてますよ。
彼らが戦うのはヒーローとしての成長とアマンダ(アメリカ)という本当のヴィランに対抗するためなんですよね、これは見てれば何となく分かると思います。
今回のレビューでよく「DCユニバースは何がしたいか分からない」と仰られてますが、少なくとも今作でやりたかったことは「暗くてジメジメしたDCユニバースとの決別」だと思います。だからキャプテンブーメランやリックフラッグを退場させたんじゃないですかね?
wikiによるとウィル・スミスが出てこないのは普通に都合が悪かっただけらしく、イドリスエルバがデッドショット役じゃないのも「今後ウィル・スミスが帰って来れるようにするため」らしいです。ジョーカーが出ないのは前作で完全に大炎上しちゃったからだと思います…
お疲れさまです
今日観てきました!
正直に言うと、
僕はネズミのシーンで
涙ポロッポロ出まして
ホント自分でもなぜかわかんないけど
ポロッポロ出ました笑
多分刺さる人には刺さるんだろうね笑
あの映像と
音楽と編集が
絶妙に合うと
周波数が合う人は泣けてしまうらしいです
(嫌われものが救うっていう
じゃあもしネズミがゴキブリだったら
どうだっただろう笑
あの音楽で
ゴキブリで泣けたら5つ星だったかも
しれない
(いやそれはそれで…))
ジェームズ・ガンの映画で
泣いたことなかったんだけど
(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2でさえ)
スーサイド・スクワッドで泣いてしまいました…笑
あとアメコミ映画なのに
やっちゃいけないことのオンパレードで笑
高級なZ級映画って感じでした
まぁそのギャップも面白さに入ってたかと
ホントなんなんだろうな
なんで自分が泣いたのかも分からへん奇妙な体験でしたよ
これで泣けるってなかなかすごいですね。
自分が泣いたの
「キング・コング」(2005)
「クレイマー、クレイマー」
ぐらいしかなかったから…
なのでビックリしましたかね
(ホント滅多に泣くことがないので
なんで自分泣いてるの?ってなってですね笑)
音楽の相乗効果は絶対ありました
ちなみに今回の音楽担当が
ジョン・マーフィーって人で
ジョン・マーフィーで
しかもジェームズ・ガンのことだから
感動する映画になるに違いない
って鑑賞前から思っててちょっと期待したら
想像以上に泣きましたね…笑
あでもシンエヴァでも涙出たか
これはそんな明確に泣いたわけじゃなくて
ぽろりだったんですけど
(まぁこれも特殊な泣き方でしたけどね
シンジ…成長したなってのと
エヴァを多少知り尽くして見ると
ものすごいカタルシスが味わえるので)
まぁ鬼滅では泣けなかったですかね😅
あとアベンジャーズ/エンドゲームも
泣けなくて
正直言うと悔しかったんですよ
ほんとは泣いても良いんじゃないかな
って思うんですよ鬼滅でね
あれでも
泣くに越したことないし
ただ周りも泣く人が居なかったのは
残念でしたけども笑
まぁしゃあない
(急にこんな話ですみません)
今回は
あんな明確にしっかり涙出たのは
クレイマー、クレイマー以来無かったでしたね笑
(映画館でちゃんと泣いたのは初めて)
次ギルバート・グレイプ観てみようと思います👍
他にも感動した映画でオススメあったら映画男さんのオススメ教えてください!
お願いします!
クレイマー、クレイマーは分かります。ルーム、見てみてください。https://www.tadamonkugaiitakute.com/11581.html
おぉ!ありがとうございます!!
クレイマークレイマー良いですよね
マリッジ・ストーリーも観たいんですが
Netflixに入ってなくて
早いところ入りたいです笑
「ルーム」は前に見たことがありますが
もう一回また観たくなりました!
ルームもすごい良いですよね
あと泣くまでは至らなかったんですが
マグノリアも感動しました👍
いろんな感情になれるというか
(あれもこのブログで知って出会えました
感謝です)
これを見て11点てもはや映画見るの向いていないのでは?
違う趣味探した方が有意義
これは、星みたいなヒトデみたいな宇宙人だかと最後に戦うやつでしたね。
ハーレイクインが色気なかったのと、サメ男が酸欠になるぞと思いました。