女性ヒーローたちがしょぼいアクションを繰り広げる見所のない作品。駄作にもほどがあります。14点
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒のあらすじ
ハーレイ・クインとジョーカーは破局し、ハーレイ・クインはゴッサムシティで一人でやっていかなければならなかった。
それまではジョーカーが恐れられていたため、ジョーカーの恋人として彼女も周囲から一目置かれてきたが、ジョーカーの後ろ盾がなくなった今、彼女は誰から命を狙われてもおかしくなかった。
ハーレイ・クインはジョーカーとの過去を清算するためにも二人の愛を誓った工場を爆破させた。これによってハーレイ・クインがジョーカーと別れたことがゴッサムシティの街中に知れ渡った。
特にゴッサムシティを牛耳るギャングのリーダー、ローマン・シオニスが彼女の命を狙っていた。ゴッサムシティの女刑事レニー・モントーヤもまたハーレイ・クインを捕まえようとしていた。
一方、スリの名人である少女カサンドラ・ケインはローマン・シオニスのダイアモンドを盗んでいた。そのダイアモンドの中にはマフィアのバーティネリ一家の隠し財産の銀行口座情報が埋め込まれていた。
これによってカサンドラ・ケインまでローマン・シオニスの一味から命を狙われることになった。
まもなくハーレイ・クインはローマン・シオニスに捕まり、ダイアモンドをカサンドラ・ケインから取り返してくるから、殺されないでくれと懇願する。こうしてハーレイ・クインまでカサンドラ・ケインを追うことになるのだった。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒のキャスト
- マーゴット・ロビー
- メアリー・エリザベス・ウィンステッド
- ジャーニー・スモレット=ベル
- ロージー・ペレス
- クリス・メッシーナ
- エラ・ジェイ・バスコ
- ユアン・マクレガー
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒の感想と評価
キャシー・ヤン監督による、ジョーカーの恋人ハーレイ・クインを主人公にしたDCエクステンデッド・ユニバースのコメディアクション。
ジョーカーと破局後のハーレイ・クインを中心に、女性キャラクターたちがひょんなことから手を組み、ゴッサムシティのギャングたちに立ち向かっていく物語。それぞれ違う立場の寄せ集め集団が、最終的には女性ヒーローチームを結成していくまでを描いていきます。
まず、ハーレイ・クインを主人公にした単独映画を撮る、という企画自体がミスってますね。
ジョーカーありきのハーレイ・クインなのに、ジョーカー抜きで描こうというのがそもそも無茶だなぁ、と感じました。
脇役は脇役の良さがあるのはそうなんだけど、脇役だからこそ光るキャラクターと主役に押し上げてもなお光続けるキャラクターと両パターンあると思います。ハーレイ・クインは完全に後者ですよね。
いくらハーレイ・クインが「スーサイド・スクワッド」で人気出たからといって、調子に乗って単独映画作ったらダメでしょ。
最近やらためったらスピンオフ映画を作る流行に乗ってみた、というのが見え見えで、大したネタもないのに作ってしまった見切り発車感がすごいです。
さらにこれまた最近流行りの「キャプテン・マーベル」や「ワンダーウーマン」などと同じ、女性ヒーロー映画のブームに便乗した感があって、女性視聴者に媚びを売っているかのような気配すらあります。
といってもコミック映画見るのって大半が男じゃないの? あんなにわざとらしく女性キャラの活躍を描く意味があるのかなぁ。
そもそも、女性が活躍する=男に力ずくで勝つ、という発想がバカですよね。知能や判断力や戦略で勝つとかじゃダメなの? 女性の強さを表現するのに、強さの概念が、男の強さと同じでフィジカルっていうのがなんとも筋肉バカの国っていう感じがしますね。
メインキャストを女性で固めるのはまだいいんだけど、アクションやコメディが大してできないキャストばかりなので、クオリティーが「ゴーストバスターズ」の女版みたいなことになっています。
肝心なストーリーも作り込まれた感が全くなく、ただ複数のキャラクターが一つのダイアモンドをめぐって、行ったり来たりするだけの話になっていました。
ヴィランの存在感が薄かったのもこの映画をつまらなくした原因の一つでしょう。ユアン・マクレガーに悪役は似合ってませんね。残忍さも出てないし、逆に無理して狂人を演じてる感じが出ちゃってダメダメでした。
また、ヒロインのマーゴット・ロビーも短い登場時間の中でぶっ飛んだキャラをやるのは良くても、さすがにあれだけ登場シーンが多いと、ハーレイ・クインの狂気がもはや狂気ではなくなっていくようなパラドックスに陥っていて、彼女に長時間フォーカスすることによってキャラが平凡になってしまいましたね。
さらにハントレスことヘレナ・バーティネリやブラックキャナリーことダイナ・ランスのキャラなんて完全に消えてたじゃないですか。
唯一、キャラが立っていたのってスリ役のカサンドラ・ケインぐらいじゃない?
もしかしてこれもまた続編を作る気なんですかね。しょうもな。それにしてもDCエクステンデッド・ユニバースってMCUと比べると、だいぶ差を付けられましたね。
そりゃあそうだよね。ユニバースとかいっても、作品同士がつながっていく感じが全然しないし、キャラ同士のクロスオーバーも少ないんだもん。
コメント
この映画企画した奴はバカだね
ハーレイクイーンなんてジョーカーありきのキャラなのに単独化したらただのモブキャラじゃん
情報ありがとうございます!また1000円救われました笑
確かにマーベルに比べるとかなり差をつけられてますね
そのうちジョーカーの続編とか作り出しそうで怖いです
ほんと、ジョーカーありきのキャラですよね。
マーベルとは差が付いちゃいましたね。
期待はしてませんでしたが、やはりつまらない映画、という印象でした。解説をありがとうございます
参考になって嬉しいです。
もうDCはMCUに対してアメコミ映画で正面から勝負しかけるのは止めた方が良いと思います。
もし、アメコミ映画を続けるのなら、MCUが絶対にやらないであろう「暴力&セックス」描写を惜しまないダーク路線をコンセプトにして、MCUとの差別化を図るしかないんじゃないかと。
アメコミのダーク路線のほうが面白い気がしますね。
この前食べた幕の内弁当に入っていた漬物が予想外に美味かったので、その漬物だけ盛りつけた「漬物丼」を作ったら酷い出来だったみたいな。
上手いこといいますね。
わざわざそんな事をこんな所に書かなくても…
氷河期世代みたいな頭空っぽの連中にはウケるんでしょう
でしょうね。
通常の「俳優」としての才能と、「喜劇役者」としての才能は異なるものだという感想を抱きました。マーゴット・ロビーは若手女優としては才能のある人なのでしょうが、この作品での彼女のコメディー演技には何というかワザとらしさの様なものを感じてしまいました。
「真面目が無理してお道化ている」感というか。「スーサイド」の時はピンポイント・リリーフの様な出演の仕方だったのでさほど気になりませんでしたが、今作の様なソロ出演になるとコメディエンヌとしての技量の拙さが浮き出てしまったと感じます。
比較としては、「マスク」で怪人を演じたジム・キャリーと比較すると分かりやすいと思います。群像劇としてのコメディーならば、脚本次第で「喜劇スキル」が足りない一般俳優達の芝居でも成立させられると思いますが、ソロのコメディーでは主演俳優のコメディーセンスが決定的な要素となってしまうのではないでしょうか。
あと、監督も巧くないですよね。物語中において時系列が行ったり来たりする事で作品全体のリズム感が損なわれていますし、主人公側のチームとして登場する「歌手・刑事・殺し屋」にしても何の為に登場するのか存在意義が曖昧で、「トッピング」の価値すら出ていない気がしました。
あと、個人的に「オズの魔法使い」方式と名付けているのですが、主人公側に複数キャラを登場させる場合には各キャラに個別のテーマ(例えば、「オズ」のきこり・かかし・ライオンの場合は、知性・心・勇気など)を設定しないと、物語中における役割が発生しないので存在意義が曖昧になる、又 複数キャラを登場させた場合、作品の時間的「尺」という制約上、各キャラの描写に使える時間的割合が薄くなるので、その分格キャラの個性の味付けを濃い目にしなければならないのですが、この作品においてはそれらが一切できていない。
各キャラのテーマ設定が出来ればそれは作品という皿の中で「副食(おかず)」になり、それが出来ていなくても、キャラの個性の味付けがしっかりしていれば「トッピング(ふりかけ」にはなるのですが、この監督にはそういう考察が一切感じられません。
例えば、「歌手」は本気で歌うと殺人的に音痴、「殺し屋」はお嬢様育ちと殺し屋のギャップが併存している、「刑事」は80年代刑事映画・ドラマオタクという設定をもっと強調して、ダーティー・ハリーの頭の形をしたバイブで毎晩自分を慰めているとかぐらいした方が、コメディー的なバカ感が出た様な気がします。
コメディは難しいですよね。演技が上手い下手ともまた違ったスキルが必要なんでしょうね。
スーサイドスクワッドの続編の感覚で借りたらクソギャル向け映画だった
金をドブにすてたわ。時間も
ジョーカーありきのハーレイクイーンって言う価値観を壊す映画な気がしますそれとモブキャラから主人公になるって意味で覚醒なんじゃないんですか?