ファンの期待には決して応えたとはいえないシリーズ最後の作品。褒めるところは映像とテンポの良さぐらいで、あとは結構いい加減です。56点(100点満点)
スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明けのあらすじ
カイロレンはパルパティーンの居場所を探し、銀河系のあちこちをさまよっていた。そのうちウェイファインダーを見つけ出し、パルパティーンのいる未知領域の惑星エクセゴルにまでたどりつく。
パルパティーンはカイロレンに対し、スノークを作ったのは自分だと言い、新たな帝国を築き、銀河系を支配するために軍隊ファイナルオーダーを建設したという。そしてレイを連れてくるように命じるのだった。
一方、レジスタンス軍はファーストオーダーのスパイから受け取った情報を基にパルパティーンが復活したことを知る。そしてパルパティーンの計画を阻止するために惑星エクセゴルにたどり着く方法がないか模索していた。
レイはジェダイの訓練を積んでいたが、様々な不安やビジョンに襲われ、なかなか訓練に集中できなかった。
そんな中、かつてルークスカイウォーカーが惑星エクセゴルを探していたことを知り、ジェダイの本を見て彼の記録が残っていた惑星パサーナに向かう。するとそこでランド・カルリジアンと遭遇するのだった。
スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明けのキャスト
- デイジー・リドリー
- アダム・ドライバー
- ジョン・ボイエガ
- オスカー・アイザック
- ヨーナス・スオタモ
- ドーナル・グリーソン
スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明けの感想と評価
J・J・エイブラムス監督による、長年続いてきた大人気SFシリーズの最終章。
前作の「最後のジェダイ」と比べるとややましだけど、最新シリーズの中では「フォースの覚醒」よりも劣る、まあまあな出来でした。
公開初日に見に行きましたが「最後のジェダイ」のときよりも劇場にいた観客が少なく、上映中も特に盛り上がることもなく、明らかにスターウォーズ熱が冷めているのを肌で感じました。
例えば「フォースの覚醒」を見たときなんかは僕の住むブラジルでは映画館の中でキャーキャー歓声が飛んでたんですけどね。もうそういう熱狂はなく、みんな静かに見ていました。
テンポは良く、最初から最後までノンステップで話は進んでいきます。なので娯楽SFアクションとしてはそこそこ楽しめる部類に入るでしょう。
しかしストーリー性に欠け、多くの部分を端折り、そうかと思うと突然これまでになかった新しい設定やキャラクターが多く登場し、大した説明や背景が語られることもないまま不完全燃焼で終わっていった感が残りました。
例えば、オープニングロールの時点ですでにパルパティーンが生きていたことについて触れられるんですが、「最後のジェダイ」では全然そんな話が出てなかったくせに、突然当然のように彼が生きてることにされてもって感じでしたね。
カイロレンがパルパティーンと出会う下りでも、最初はお前のことを殺すぞ、とカイロレンがすごんでいた割にはすんなりパルパティーンに説得させられちゃうのも拍子抜けします。
絶対的指導者スノークに逆らってまでトップの座についた男が、あんなに素直にリーダーシップを譲っちゃうんだって思いましたね。
これはむしろファースト・オーダーVSファイナル・オーダーVSレジスタンスの三つ巴戦でよかったんじゃないかなぁ。
さらにウェイファインダー、シスの短剣といった物語の鍵となる新しいアイテムが当たり前のように登場していたけど、あれにしてもスターウォーズの世界観とマッチしてないですよね。
結局、何かの理由をつけて惑星から惑星を移動して時間を稼いで、散々引っ張った末に最後にレイとパルパティーンを戦わせるだけの展開しかなく、人物描写や心理描写はほとんどされてないです。だからドラマを感じなかった。
キャラクターについてもゾリ・ブリス、シストルーパー、プライド将軍、バブフリック、ジャナなど新キャラが次々と登場しているにも関わらず、ほとんどバックグランドに触れないんですよね。
結局、キャプテン・ファズマってなんだったの? 「最後のジェダイ」のラストに出てくる箒の少年はどこ行ったの?といった疑問を残したままで、シリーズものなのに話が全然つながっていないことがよく分かりました。
ジャナがランド・カルリジアンの娘なら娘でいいのに、なんではっきりそう言わないんだろう。暗示するだけって。
レイの両親も本当に何者でもなかったし、多くの場面でリスクを避けてばかりの腰抜け演出が目立ちましたね。
「最後のジェダイ」ではレイア将軍が宇宙空間を浮遊し、視聴者の度肝を抜いたと同時に「なんだそりゃ?」と突っ込まれていたのに対し、本作ではレイとカイロレンがヒーリングパワーを使って傷を回復するという反則技を披露します。
それについても今までそんなことをしたジェダイやシスはいなかったんだから急にやられてもって話じゃん。
死んだ人が生き返ったりするなら、もう戦う意味なくない? それに最後にカイロレンが一度死んだか、死にかけたレイの傷を癒してたけど、あそこまでできるなら傷が治ったレイが今度はカイロレンを救えばよくないか?
それとあの二人のキスシーンいりますかね? どうせならキスしたあとに「このことは誰にも言っちゃダメだよ。特にフィンには内緒ね」とかレイが言わないと駄目でしょ。
予告編で中身を公開しすぎたのもつまらなくした原因です。「アベンジャーズ・エンドゲーム」のときもそうだったけど、ディズニーはプロモーションに必死すぎて見せすぎちゃうんだよね。
挙句の果てにはフィン役の俳優ジョン・ボイエガが脚本を家政婦に盗まれてebayで売られちゃうといった信じられない失態を犯したり、情報管理の甘さもまたこの映画の価値と興奮を下げましたね。
また、色々噂されたもののアナキン・スカイウォーカーの姿は出てきませんでした。メイス・ウィンドゥもダースモールも登場しません。歴代ジェダイは声だけの出演で、サプライズはゼロだったと言ってもいいんじゃないかなぁ。
コメント
前作が前作だけによくまとめたけど内容は普通でしたね
歴代ジェダイが声だけなのは本当にもったいなかったです
今回から登場したキャラは次の3部作にだすからあえて今回は背景に触れなかったとかでしょうか
多分、ほとんど構想がない中で闇雲に作ってるんだと思いますよ。エピソード8とも全然つながっていないのはそのせいでしょう。
今まで「スター・ウォーズ」シリーズ、(Ⅶ・Ⅷも含む)を観てきて、鑑賞中に何度も欠伸をしてしまったのは初めてでしたw
情報をできるだけシャットアウトしていたので、レイが皇帝の孫だったていうのも鑑賞中に知ることとなった。なったんですが、ふ~ん程度で、いやいやちょっとまって!じゃあ親は?皇帝の子供は?なんでこうなったん?て、そっちのほうが気になって仕方なかったですねw
世間でバカみたくお祭り騒ぎで盛り上げて、神格化させているせいか、批判めいたこと言うとお前は何にも分かってない!とか、深い部分が見えてない!とか、どうして個人の感想よりも、俗的な風評に従わなければならないのか。ほんと日本人て集団心理に弱すぎです。(^_^;)
視聴者の疑問点に答えていないところばかりでしたね。パルパティーンの子供の扱いが小さすぎるし、細かいことは気にしないでっていう作りになっていましたね。あと、日本人のブランドに弱いのは相変わらずですね。
4DXで鑑賞
映像は綺麗だし、迫力はありました。
これがディズニーによるスターウォーズを題材にしたスピンオフ作品なら許せたかもしれない。
でも、公式ナンバリング作品で、しかも完結作品と言うんであれば、到底納得できない!
パルパティーン(シス)の血を引くものが、ジェダイとなり、最後はスカイウォーカーの名を名乗る
ある意味、シスとジェダイが一つになるという回答を出したのはいいが、それならそうと、その結論に向けての作品作りをしてもらわないと……
新設定がいきなり出てきて、常に置いてけぼり状態でした……
エピソード8とは一体なんだったのかと言うぐらい、エピソード8を見なくても問題ないぐらいの三部作になってしまっていたのが残念でした。
三部作を作る前にちゃんと構想を練っておけ!
フィンとレイの関係が描ききれていない。何か言いたそうなフィン。たぶん、「愛してる」「I Know」ネタを入れてくるのかと思っていたら、何も進展ないまま終了。ローズとの関係は?
これ、完結編ですよね!?
意味不明なスキルが多いこの作品。レイがパルパティーンの血を引いているから、ライトニングフォースを使うのは、1万歩譲って理解するとして……
ヒーリングフォースって何!?
ライトセイバーの貸し借りを遠隔でやってたけど何!?
パルパティーンが相手の力を吸い取っていたが、何!? そんなんできるなら、初めからやればいいじゃん!!
レンとレイの関係がよくわからん。レンがレイに「俺達は2人で一つなんだ」と言っていたが、もはや意味不明ですから!たぶん、祖父の代にまで遡れば、師弟関係にあったという意味なのかもしれないが、遠すぎですから!!
言いたいことはまだまだたくさんありますが、スターウォーズ公式ナンバリングとして見たら、非常にがっかりな三部作でした。
最後も盛り上がりに欠けてましたね。
2つの太陽に佇むのはいいとして、
最後は「フォースと共にあらんことを!」で締めて欲しかったな。
確かにライトセーバーの貸し借りやってましたね。そこ忘れてました。そんなこといつからできるようになったんだよっていうのが多かったですね。
この映画の評価自体はともかく…
>「最後のジェダイ」のラストに出てくる箒の少年はどこ行ったの?といった疑問を残したままで
絶望的に映画観る素養ない人が口を揃えてこれ言い出すの不思議でならない…
主要キャラを4人も作った割には、物語の中で4人が各々何らかの「歯車」としての役割を果たしているわけでもなく、単に「4人のキャラを作った」だけで終わっている。
主演女優にカリスマ性が皆無なため、完全にアダム・ドライバーに食われており、物語に観客を引き付け続ける求心力が無い。
良い意味で「ボンヤリした能力」だったフォースを、「ドクター・スリープ」のシャイニング能力と同じく万能の超能力じみた力にしてしまった為、SF版ハリー・ポッターになってしまった。
おっしゃる通りエピソード8ぐらいからフォースがなんでもありになりましたよね、レイアが宇宙空間を浮遊したりして。