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フォードvsフェラーリはフォードが嫌いになる!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

レースシーンは迫力あるし、ストーリーは単純だし、車好きの娯楽映画としておすすめできる一本。ただ、フォード社のことは嫌いになるはずです。60点(100点満点)

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フォードvsフェラーリのあらすじ

かつてル・マン24時間レースで優勝したことのあるレーサー、キャロル・シェルビーは心臓疾患のため引退を余儀なくされた。

引退後、、キャロル・シェルビーは自動車メーカー、シェルビー・アメリカンを立ち上げてレーシングカー製造するなどして細々と活動していた。

一方、フォード社は事業拡大のためにイタリアのフェラーリを買収しようと企んでいた。しかしいざイタリアに行くと、フォードの幹部たちは侮辱的な扱いを受け、交渉はとん挫してしまう。

さらにあろうことかフェラーリは、競合社のフィアットに買収されてしまう。

これに腹を立てたヘンリー・フォード二世は、ル・マン24時間レースで打倒フェラーリを掲げ、自らレーシングカーを製造することに決める。

そのためフォード社はアメリカ人で唯一ル・マンで優勝経験のあるキャロル・シェルビーに助けを求めた。

キャロル・シェルビーはル・マンで勝つにはレーシングカーのことを熟知しているレーサーが必要だとし、気性の荒いケン・マイルズを推薦するもフォード社の幹部はケン・マイルズの振る舞いは企業イメージに反するとしてそれを退けた。

しかしほかのレーサーでは結果が出ないことが分かると、フォードはケン・マイルズを起用するしか選択肢はなかった。

フォードvsフェラーリのキャスト

  • マット・デイモン
  • クリスチャン・ベール
  • カトリーナ・バルフ
  • ジョン・バーンサル
  • トレイシー・レッツ
  • ジョシュ・ルーカス

フォードvsフェラーリの感想と評価

LOGAN/ローガン」や「アイデンティティー」のジェームズ・マンゴールド監督による、モータースポーツドラマ。

アメリカのフォードVSイタリアのフェラーリのライバル関係をル・マン24時間レースを通じて描いた物語で、カーレースや車が好きな人なら十分に楽しめるであろう作品です。僕は特に車好きということでもないんですが、楽しめました。

若干、偉大なアメリカをアピールするプロパガンダ映画のような雰囲気もありますね。しかしアメリカ企業とイタリア企業の競争を分かりやすく描いているうえ、レーサーのキャラも光っていて、実話ベースなのにまるで漫画のようです。

レーサーやメカニックたちが純粋にレースに勝利すること、より速く走ることを考えている一方で、フォード社はあくまでも企業イメージのアップと自動車の販売台数を増加させることしか考えていない、という大人の事情にまで触れているのもいいです。

そのためフォードVSフェラーリの話だけに収まらず、フォードのレーサー&レースチームVSフォード社の幹部という構図にもなっていて、自由に走らせてもらえないレーサーやそれを支えるチームメンバーたちの葛藤なども見れます。

フォード社の幹部がいい具合にヴィランになっていましたね。フェラーリよりもむしろ質の悪い、極悪人に映っていたのが面白かったです。

僕的にはこの映画を見てから完全にフォード社に対してはイメージが悪くなりましたね。幹部たちはただのクズじゃないですか。

レーサーのことを駒として見ていないし、スポーツマンシップに反することばっかりやるのが嫌で仕方なかったです。

衝撃だったのは、1966年のル・マン24時間レースではフォードのレーサーが1、2、3位を独占するという偉業を達したとき、フォード社のクソ社長と幹部がトップを独走していたケン・マイルズにわざとスピードを落として、3台のフォード自動車で同時にゴールするように命じた下りです。

そうすることでフォードの強さ、速さをアピールすることができるから、という理由なんですが、レーサーはもちろん大会そのものに対しても礼を欠いた行為を平気でやるんだな、と思っては後味が悪かったです。フォードクズだわー。

こんなこと言ったら怒られちゃうかもしれないけど、全体的にはディズニーアニメの「カーズ」を実写化したみたいな内容といえなくもないですね。

主人公のライバルがいて、ヴィランがいて、ラストに主人公のチームが勝つっていうパターンは、ありきたりといえばそうかもしれません。

そしてまた感動狙いのポイントがすがすがしい友情や家族に頼っているのもハリウッド映画っぽいかもしれませんね。おっさん同士の殴り合いの下りとか絶対作り話でしょ。殴り合って仲直りって青春ドラマかよ。

俳優陣はクリスチャン・ベールを筆頭にマット・デイモンなど安定の仕事をしています。クリスチャン・ベールはレーサーを演じていましたが、本当誰にでもなれんですね、あの人は。

ただ、アカデミー賞とかいうほどまでの演技ではなかったと思います。彼は過去にも散々すごい役作りしてきてるからね。特に「戦場からの脱出」はやばいですよ。それと比べると、普通だったかなぁ、という印象を受けました。

この映画に文句をつけるとするならな上映時間の長さですかね。2時間半もあるため、本題に入っていくまでにちょっと時間がかかりすぎているなぁ、という気がしました。

キャロル・シェルビーが引退するまでの下りばっさりカットでいいと思いましたね。最初からフォードとフェラーリの交渉から入ってもよかったんじゃないかなぁ。

それにしてもイタリア人はこの映画を見てどう思うのかが気になるところです。完全にアメリカ人に敗北したイメージを植え付けられ、自慢のフェラーリをズタズタにされて、どんな気持ちになるんでしょうか。イタリアでボイコット起こらないのかなぁ。少なくてもイタリアではヒットはしないと思うなぁ。

僕は劇中、ずっとフェラーリ応援してたけどね。

コメント

  1. ソープ より:

    U-NEXTで遅蒔きながら見たんですが
    実話だと知らなかったのでマットデーモンがレーサーとしていつ参戦するかワクワクしてみてたんですが
    結局参戦せずがっかりでした
    あれなら映画男さんが言うように
    最初のシーン無くても良かったと
    しかしフォードのイメージ悪くなるのによくこんな映画作れたとおもいます
    個人的には気を使いながらケンカしてるのは笑いましたw

    • 映画男 より:

      フォードのイメージ悪くなりますよね。それでもあえて作ったのが面白いですね。

  2. ちー より:

    確かにフォード社なんなん?ってモヤる映画ですねー。
    良い意味でも悪い意味でも勧善懲悪がはっきりしていてマンガみたいですね。
    殴り合いして分かりあうってやつ、現実で本当にあるんでしょうか。

    けれどル・マンのシーンは迫力があって引き込まれました。
    過酷なルマンを完走して、試運転で亡くなるなんて、人生って本当わからないですね。

    クリスチャン・ベイルはまた10キロくらい減量して挑んだそうですね。
    ただのモノマネに終わらないところがさすがだな、と思いました。