「シャイニング」が好きな人は絶対に見てはいけない、ファンを舐め腐った低レベルホラー。今見てる光景は実はビジョンでした!というカットの連続でイライラさせられます。11点(100満点)
ドクター・スリープのあらすじ
オーバールック・ホテルでの悪夢のような出来事がトラウマになっているダニーは大人になってから酒に溺れていた。ダニーは酒絡みでトラブルを起こし、刹那的に生きていた。
そんなある日、ダニーは小さな町に引っ越し、面倒見のいい友人ビリーと知り合ったことをきっかけに仕事や家を紹介してもらい、アルコール中毒のリハビリをするようになる。
やがてダニーは自分と同じシャイニングの能力を持つ少女アブラとテレパシーで交信を始める。
一方、ローズ・ザ・ハットはシャイニングの能力を持つ子供たちを探し出し、彼らを殺したときに放出されるスチームを餌にして不老の肉体を得ようとしていた。
ローズは、催眠術のようになんでも言うことを聞かす能力を持つアンディを仲間に入れ、次なる獲物を狙っていた。
アブラはローズが次々と人々を殺していることを察知し、ダニーに助けを求めに行く。やがてローズは強力なシャイニングの使い手であるアブラの存在に気づき、彼女を探し出そうとする。
ドクター・スリープのキャスト
- ユアン・マクレガー
- レベッカ・ファーガソン
- クリフ・カーティス
- カール・ランブリー
- エミリー・アリン・リンド
- ブルース・グリーンウッド
- ジェイコブ・トレンブレイ
ドクター・スリープの感想と評価
マイク・フラナガン監督による、ホラーの名作「シャイニング」の続編にして、スティーブン・キングによる同名小説の実写化。
完全に前作の世界観をぶっ壊し、チープなヒーロー映画に仕上げた侮辱作品。キューブリックが見たらブチ切れること間違いなしの駄作です。
これのどこがどうホラーなのか理解できないし、心理的に迫る恐怖などは皆無でした。
え? シャイニングってこんな話だっけ?っていうほど、前作とは無関係の話で、終盤にちょこっとオマージュシーンと過去シーンを見せたら続編の出来上がりでしょ?みたいなノリで作ってます。
主な問題点を挙げると、こんな感じになります。
- テンポが悪い
- 上映時間が長すぎ
- 無駄なシーンが多すぎ
- テレパシー使い過ぎ
- ビジョン使い過ぎ
- 場面が唐突に移り変わりすぎ
- 心臓音のBGMに頼りすぎ
- シャイニングの能力を拡大解釈させすぎ
そもそも原作に問題あり、という説も否めないんだけど、映画シャイニングの根強い人気にあやかろうとし、続編ブームに便乗して、大して実力もない監督に撮らせたらどうなるかというのは最初から目に見えてましたよね。
「シャイニング」の成功ってやっぱりあの最高のロケーションと、ジャック・ニコルソンをはじめ、シェリー・デュヴァルの顔芸と、マニアの好奇心をくすぐる謎とスタンリー・キューブリックの美術性と芸術性の高い演出が奇跡的に重なったことが要因だと思うんですよ。
それに対し、この映画は芸術性は完全に排除されているし、ユアン・マクレガーの演技ではとてもジャック・ニコルソンには太刀打ちできないし、狂気を感じさせてくれる出演者が一人もいません。
さらに肝心のストーリーが特殊能力を持った正義の味方と悪者の対決、というなんとも安っぽい構図になってるんですよ。
それも登場人物の目が白く光ったりするもんだからXメンでも見てるのかと錯覚しちゃいました。
あと、一瞬、これMナイト・シャラマンの映画じゃないよね?って思う箇所もいくつかありましたね。つまり意味不明ってことです。
そもそもシャイニングって、少なくとも映画の中では、普通の人が見えないものが見えたり、聞こえたり、感じたりするっていうもっと抽象的な霊感のようなものじゃなかったっけ?
それが本作から急に催眠術をかけたり、相手を突き飛ばしたり、相手の頭の中に憑依したりする、分かりやすいスーパーパワーに変わっちゃってるのが笑えました。もしかしてシャイニングって技の名前なの?
そのうち「行くぜ、スーパーシャイニーング!」とか言いながら敵を攻撃するんじゃないのかと思ってはひやひやしました。
それもそれぞれの登場人物が独自の能力を身に着けたりしていて、まんまスーパーヒーロー映画なんですよ。
なによりラスボスがこれだからね。特徴がハットだけっていうね。そんでもって呼び名がローズ・ザ・ハットって絶対笑いを取ろうとしてるでしょ?
終盤、ダニーとアブラはラスボスのローズをおびき寄せるためにあの有名なオーバールック・ホテルに向かいますが、その流れも不自然極まりなく、ストーリー的に必要かどうかよりも、シャイニングの続編と呼ぶにはそうするしかなかった、としか思えませんでした。
そこからはオーバールック・ホテルといえばこれ!といったようなエレベーターから大量の血が流れてくるシーンやバーテンダーと話すシーンや迷路のシーンが、ストーリーとは全く関係ないところで割り込んで来るだけで、だからどうしたの?としか言いようがないんですよ。そんなに過去のシーンが見たいなら「シャイニング」見るって。
ラストは最近の流行に沿って続編があるかもよ的な余韻を残して終わっていくのも嫌ですね。
なにが「ほかにもシャイニングの能力を持った人間はいる」だよ。だったらそいつらも一緒に出せよ。そもそもそんなにたくさんいるんだったら特別な能力でもなんでもないじゃん。
コメント
MARVEL原作ですか
マーベルはドクター・ストレンジでしょ。
記事の著者に賛成。
回想とオマージュの場面以外見所のない無駄の塊のような映画でした。
見どころなしでしたね。
そんなに酷かったですか!
最近、あやかろう式のものはロクなもんありません。
ろくでもなかったです。
序盤の敵陣営のスカウトや捕食のシーン、主人公がホスピスで患者を看取るシーンなんかはわりと良かった。
問題は敵が弱すぎることに尽きると思う。そのせいでホテルにおびき出す意味が分からず、(゚Д゚)ってなる。
どうしようもなく追い詰められてから、ホテルのおばけと共食いさせよう!っていう筋なら、もう少し見れた気がしました。
敵キャラのことをちゃんと考えて作ってないですよね。
「キングはキューブリック版の悪口をさんざ言っときながら、あの映画のオイシイとこはイタダくんかい」と思ってしまって、どうも好感持てませんでした。
ダニ-にも黒人の子にも帽子の女にも感情移入できませんでしたし。
ホテルに行く理由も取ってつけたようでした。
双子や浴槽婆さんが【皆さんおなじみの!あのキャラ!】みたいになって、怖いどころか「バカバカしい」としか感じませんでしたね。
超能力描写もことごとく陳腐で。
SNSでは高評価が多いみたいですが、正直理解できません。
僕も高評価の理由が分かりませんでした。ハリーポッターみたいでしたね。
レビュアーが興奮してるレビューは読めたもんじゃないね
酷い。1時間で映画館を出た。今年見た映画20本の中でワーストです。新作のターミネーターだって最後まで見られたのに。キューブリックの美しい映像や、ニコルソンの怪演が懐かしい。
途中で映画館出て正解だとおもいます。
今作はキングの原作シャイニングを基に作られた感じですよね、映画の方が好きな人には受け入れられないでしょうね。
シャイニングじゃなくて、原作はドクタースリープですよ。
前作は原作の内容とかけ離れるシーンがかなり有り、キングにもこき下ろしされました。
ただ、キューブリック独自の表現もあり素晴らしい作品でした。
今作はオマージュ的な要素も強く、シャイニングで描かれてない話も織り込まれてました。
原作好きなら、ラストのホテルが燃えるシーンなどは、キングの原作をかなり意識しているのはわかりました。
シャイニングは原作派と映画派とはっきりと、わかれ賛否両論もあり、この映画とシャイニングを重ねて観るには難しいと思います。
原作二作共に読まれましたか?
是非、読まれて新たな感想が聞いてみたいですね。
原作は基本読みません。小説と映画は別物だから特に興味ないです。
横から失礼します。
原作から乖離している前作(とくに結末)と原作の正統的な続編であるドクタースリープをどう料理して今作として融合させるのか興味津々でしたか、本当によくまとまっていて原作・前作・続編それぞれに対するリスペクトもしっかり伝わる作品に仕上がっていると思いました。
心象場面の映像化も素晴らしく、キングのSF的な要素とスケール感が”かがやき”の奥行きを深くしているのを表現しているようで嬉しかったです!
ただ、リスペクトが偏っちゃうと面白さは半減するかもしれませんね…勿体ない事です。
B級ファンタジー映画として見るならギリ見れますね(笑)
野球少年がただただ可哀想だった。。。
残酷なだけで全然ホラー感なかったし
銃撃戦は始まるしもうぐちゃぐちゃ
野球少年、報われませんでしたよね。
これは原作を見てない人の意見と見た人の意見とで別れるところだなー
そもそもシャイニングの映画は見て原作は読んでないってにわかな人には理解出来ない所とか多いのでは?
シャイニングが好きで原作見てない人っては少数だとは思いますが
キングがあそこまでぶっ叩いた映画を見て原作読まないってのは映画ファンと呼べるのか?とすら思います
原作を読む読まない以前の問題で原作があるものだということをまず理解しているようで理解していない。レビューを読んで感じられた。
ヒーロー映画と言っているが、誰が続編はホラーだと言った?
それに前作のシャイニングをオマージュしたシーンに文句をつけていたが、ちゃんと映画を見ていたのだろうか(笑)
集中力がない人にはいささか難しい映画だったみたいだな(笑)
普通にワーナーブロスの公式サイトにジャンル、ホラーって書いてあるから。
https://www.warnerbros.com/movies/doctor-sleep
そりゃカテゴリー的にはホラーでしょww こんなことを理由にもっとお化け的な怖さを勝手に想像して勝手に落胆して文句言っててウケる。
原作読みませんって、読むのが嫌いで手っ取り早くビジュアルで物語を見るのに慣れてるからって感じだな。映画評論するのに原作は見ずに原作は映画とは別だからって勝手に切り離してるとかすげー馬鹿って感じ。
展望ホテルを焼き尽くすことで「キューブリック監督のシャイニング」を壊して「スティーブン・キングのシャイニング」を完結させた作品かなと思いました。
キューブリック監督の映画シャイニング派には「あの名作を犯して焼き殺した」ありえないほどムカつく作品でも、
「シャイニングを訳のわからん芸術ホラーに改造された」と怒るスティーブン・キング派にとってはある程度納得いく作品かなと思います。
原作小説のドクタースリープが能力バトル物なので、「あの名作ホラー映画シャイニング完結!!」としか宣伝しない広告会社にちょっと疑問でした。
これ完結したんですかね。きっと続編作るような気がしますが。
レビューに全面的に同意します。美しさのかけらもなかった。無駄に長い。多くのシーンが無駄。
この作品自体が無駄でしたね。
私はシャイニング、ドクター・スリープ共に原作を読み、映画も見ました。学生で若輩者ではありますが、スティーヴン・キングの原作と映画の比較を専門に研究している身としてコメントさせていただきます。
まずスティーヴン・キングという作家の作品の特徴として視覚的表現が細かい作家であるということがあげられます。時にしつこいほど登場人物に言動や心情の変化を事細かに書き記す作家です。彼が重要視しているものは日常に潜む誰にでも降りかかるような恐怖だと言われています。そのため、本来原作シャイニングで彼が描いていたのは、変化していく自分に恐怖を感じながらも狂ってしまっていく自分(ジャック)自身というものだと私は解釈しております。その上でキューブリック版の映画は映画と原作の比較におけるアダプテーション(変更したり補正されること)方法は「圧縮」だと言われています。長い物語を主人公ジャックをただ夢見ているだけの男として表現したり、幽霊の存在を有閑階級が誇示した20年代というものとしたり、クライマックスの変化なども物語として局地的に表現されているものがキューブリック版だと考えられており、もちろんキングがどう言おうと映画としてはキューブリック版は大変有名ですし、キューブリック版はそういった「圧縮」があったからこそ多くの人に好まれているということは周知の事実です。
今作ドクター・スリープが映画派の方々に受け入れられない理由として、キューブリック版を取り入れつつ、原作の要素も失わないよう映画が制作された為であると考えられます。キューブリック版の続編と考えると、繋がらない部分もあると私自身も感じています。しかし、キューブリックの映画で切り取られていたダンとジャックの父子の関係性や、「シャイニング」とそれを使用したシーン等を盛り込みつつ、本来原作にはあまりないホラーの要素を感じさせるのが映画版ドクター・スリープであったと感じています。
映画版、原作版で好みが分かれるのは当然のことですし、別物だと捉えることはできますが、極めて同様のものだと捉える考え方もあります。キング作品の中ではスタンド・バイ・ミーやグリーン・マイル等がその筆頭ですね。ただ、シャイニングとドクター・スリープに関しては、キューブリック版が原作からかけ離れてしまったがために、ドクター・スリープは原作とキューブリックの間をいかなければならなかった様に思います。映画と原作共に触れている方であれば受け入れられたかもしれませんが、キューブリック版を好まれる方には今作は不評なのだろうなというのが私の考えです。
確かにキューブリック版のファンにはダメなやつですね。
監督自身が自分でストーリー書ける人だから、原作改編してもっと好きにやっちゃえば、娯楽映画としては良作になった気がする。
そもそも、原作自体が無理やり「シャイニング」の続編にしているだけで、「よく出来たヤング・アダルト小説」レベルの作品だから、プロットが結構スカスカで映画化にあたって脚本家がイジる余地なんか十分あったわけで。
キングとキューブリック両者に媚び売って右往左往して撮った結果がこれ。
キングは本来的に「ストーリー・テラー」で、それに対してキューブリックはストーリーはあまり重視しない「抽象表現」的な「画づくり」の監督。
この全く正反対の二者に目配せして折衷作品作ったら駄作になるのは最初から分かりきっている。
只々つまらなかったです。全てが安っぽい。
役者もローズ役の女優さんだけは素敵だったけど、他は全員小粒で魅力がない。
ジャック・ニコルソンとシェリー・デュヴァルって素晴らしい役者だったんだと再確認。
レンタル半額クーポンを使って見たのですが、こんな映画に折角の半額クーポン使うんじゃなかった。
クーポン無駄にしましたね。確かにジャック・ニコルソンとシェリー・デュヴァルはシャイニングでいい演技してましたからね。
>•テレパシー使い過ぎ
>•ビジョン使い過ぎ
>•シャイニングの能力を拡大解釈させすぎ
原作ではシャイニングの能力は↑のようなこともできます。
>•心臓音のBGMに頼りすぎ
これは1980年の映画「シャイニング」への明確なオマージュです。
映画は映画、原作は原作と切り離して考えるのは自由ですが、
ドクタースリープの監督はスティーブンキングに、
原作より1997年キング自ら監修のTVシリーズより、1980年の「シャイニング」が一般的に広く認知されていると説得した上で、
原作ファン・1980年の「シャイニング」ファン双方に敬意を払って監督しています。
あなたもいちレビュワー(ただ文句を言っているだけと逃げ道を用意していますが)を騙るぐらいなら、
映画を観た感想だけでなく、背景や細部まで目を向けては?
浅薄な知識、上っ面だけ観た小学生のような感想文では、レビューでも感想でもなく、恥を書いているだけですよ。
wowowで見た。途中で寝れる映画。見れない(つまらなすぎて)。
ガッカリ…。
スティーブンキング映画は子どもが悲惨に死ぬシーンが多くないか?
胸糞悪い。腹が立つ。ITオープニングも怖いっていうよりも胸糞悪い。何なん?
あれみて「コワーイ!」って思うか? 捕まえて死刑にしてって思うわ。許せん。
帽子の子が飛んでるシーンなんかイミフでしたね。パロディにしてもつまらん。
「hi,there…」って。
スティーブンキングは伏せんオタクの異常性愛者かもって思ってしまったわ。
ひどかったですねぇ。
シャイニング執筆当時、キング自身がアルコール、薬物依存症でボロボロだったそうです。ドクタースリープでは克服する様を自身の体験を元に描いており父親に対する感情も前作同様書かれています。この映画はキングの小説通り映画化しているので『映画が悪い』ってよりそもそも原作の小説が嫌いなのではないでしょうか?キューブリック監督の映画シャイニングに大変怒り、制作したスティーブンキングが監督した『ドラマ シャイニング』の続編だと思ってみると合点がいくと思います。
映画版のファンってだけでこのこき下ろしは、正直読んでて下品だなと思いますよ。
なんの愛も感じられない。原作も前作も今作も全てファンですが、「きらめき」の
意味の変化とか、時代を超えて作者自身の成長(と諦め)を感じながら全部楽しめば良いじゃないですか。
あまりレビュワーに向いてない方だと思います、秘宝系気取るのもいいですけどねえ。
劣化クリストファー・ノーラン監督みたいな感じですかね。
シャイニングって能力の方にフォーカスしてるのがそもそもこっちとしては別にそれを求めてないけどって思いましたね。
「シャイニングの続編と思ってたのに求めてたのと違う!!」って意見度外視にしても単純映像的にあまり面白くないし長い、って印象でしたね。映画男さんが仰るように。
あのラストもね〜…
俺は面白かったけどな
シャイニングのファンに別に謝らなくていいし
無駄な作品だとは思わなかった
オープニングシークェンスで連中の目がピカピカ光ったのを見て「うおっ、これB級作品だ!」って椅子から転げ落ちそうになった(笑)。
そこからはB級映画を楽しむ頭に切り換えたので、それなりに面白く鑑賞できました。
後半、スプリット島の空撮が出てきたときには声をあげて笑った。
キューブリックの映画シャイニングは美術工芸品のような作品なので、もともと凡百の監督が太刀打ちできるもんじゃないですしね。くらべるほうが間違ってる。
昔、映画2010年で同じような気持ちを味わった人間なので、今回は余裕をもって観ることができました。
頭の切り替えが上手ですね。自分もそんなふうになりたいです