レニー・ハーリン監督による最初の2分でB級映画だということがバレてしまうなんとも悲しい映画。
完成度は低いのにお金だけはしっかり無駄使いしているもったいない映画で、ストーリー、状況設定、演技があまりにもお粗末でした。2点(100点満点)
5デイズのあらすじ
イラクで恋人を失ったジャーナリストのトマス・アンダース(ルパート・フレンド)は、戦場への取材に再び赴くを決め、民族紛争に揺れるグルジアへと向かう。2008年8月8日未明、ロシアの軍事介入によって戦争が始まり、彼はロシア軍の非武装地帯への空爆を告発しようとする。しかし、世間は北京で開催中のオリンピックに目が向いており、この事態を報道しようとするメディアはなかった。
シネマトゥデイより
5デイズの感想
外国を舞台にした典型的なダメ映画で、B級アメリカ映画の法則にこれほど忠実なものも珍しいです。ダメな理由はおおよそ次の通りです。
1、出演者の国籍と実際の登場人物の国籍が一致しない。
この映画にはグルジア人なんか一人も出てないんじゃないのかと思えるほど、適当なキャスティングがされているのが一目瞭然でした。
2、キーパーソンはみんな英語が上手。
グルジア政府内の緊急会議でみんながわざわざ英語で話したりするところなんかはいかにもアメリカ人向けの都合のいい設定でした。
あんなに緊急事態でも英語で話すのを義務付けられてるなんて、この映画のグルジア政府か楽天ぐらいでしょう。
3、途中から戦争の話がラブストーリーに変わる。
主人公の男ときれいな女がどこかで知り合ったら必ず命がけで行動を共にし、最後くっ付いてしまうというアメリカ男が戦いにおいても、恋愛においてもヒーローになるのはもううんざりです。
女の命は助けたけれど、結局キスはさせてもらえなかったという映画に一度でいいから出会ってみたいです。
まだまだマイナス点を挙げていけばキリがないです。よくもまあこんなひどい映画作ったなと。
ヴァルキルマーもアンディガルシアもこの映画に出演したことで完全に株を落としました。ロシア人を悪者に描く手法はお馴染みですが、それよりなにより一番ひどいのがこんな低レベルの映画のラストに実際の被害者と思われる人たちを出演させてコメントさせていたのが許せなかったです。
事実とか、戦争とか伝える気なんて一切ないくせに、そこにノンフィクションを持ってこようとするなどという姑息な手段が作り手の人間性を表していました。
この監督が英会話教師だったら、生徒に話をするチャンスを与えずに自分の話ばかり聞かせるでしょう。風俗嬢だったら客をイカせずに自分ばかりイッて終わりでしょう。自分勝手すぎる。
コメント
酷い映画を0点にするのは解りますが、この映画の2点をあげたところはどこの部分ですか?
タイトルが良いとか?(笑)
mamarin42さん
2点をあげたというより、減点法で2点しか残らなかったといったほうが正しいと思います。
楽天ワロタw