スポンサーリンク

ファイティング・ファミリーはプロレスファンなら楽しめる!感想

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約4 分で読めます。

プロレスファンが見たら、そこそこ楽しめるであろう女子プロドラマ。ただし、特別な感動や興奮はなかったです。54点(100点満点)

スポンサーリンク

ファイティング・ファミリーのあらすじ

サラヤは英国ノリッジのプロレス一家に育ち、小さな頃からプロレスを見て育った。両親は地元で小さなプロレス団体を営み、自分の子供たちも当然プロレスラーにさせようとしていた。

サラヤもそのうちの一人で兄のザックと共に毎日のように練習に励み、いつかメジャー団体で活躍できることを夢見ていた。

そんなある日、自分たちの映像を見たWWEから電話がかかってきた。WWEが新人レスラーのトライアウトをするからアメリカまで受けに来ないか、というオファーだった。夢に近づいたサラヤとザックは大喜びし、さっそくアメリカへと上陸する。

ところが最初のテストでサラヤは合格したものの、兄のザックは失格となってしまう。これによってサラヤは18歳にしてたった一人でアメリカで挑戦を続けなければならなくなった。

きつい練習の中、ほかのメンバーたちとも折り合いがつかず、サラヤはじょじょに自分の居場所を見失っていく。すると、サラヤはプロレスラーになる夢すらも諦めようかと考え始めるのだった。

ファイティング・ファミリーのキャスト

  • フローレンス・ピュー
  • ジャック・ロウデン
  • ニック・フロスト
  • レナ・ヘディ
  • ヴィンス・ヴォーン
  • ドウェイン・ジョンソン

ファイティング・ファミリーの感想と評価

俳優やコメディアンとして知られるスティーヴン・マーチャント監督による、イギリスの田舎のプロレス一家に育った少女が、アメリカのメジャー団体のプロレスラーになるまでの軌跡をつづったサクセスストーリー。実在するレスラー、ペイジの半生をもとにした実話ベースの作品です。

これまでのプロレス映画との違いは主人公が男ではなく、女だという点でしょうか。女性ヒーローものが流行っているので、その流れに乗ったのかもしれませんね。

アメリカとイギリスの合作ということもあってか、ハリウッド映画の華やかさとイギリス映画の素朴さの両方を兼ね備えていて、田舎でプロレス団体を運営しているファミリーのエピソードはなかなか面白かったです。

なんでもお母さんがお父さんと知り合った頃、ホームレスでストリートで生活していて自殺まで考えていたそうです。一方でお父さんは暴力沙汰を起こし刑務所にいた経歴があり、落ちるところまで落ちたそうです。そしてそんな二人を救ったのがプロレスだったのです。

そんなファミリーが今では地元の不良少年少女や盲目の子供にまでプロレスを指導して社会貢献していたり、そうかと思うと子供たちを使ってプロレスグッズを手作りさせたり、ブラックな話とホワイトな話をうまくミックスさせてあるのがいいですね。

プロレス興行といえど、田舎の小さなプロレス団体のためいまだに生活は貧しく、両親はいつの日か子供たちが成功してくれることを願いますが、そんなときに世界一のプロレス団体WWEからのトライアウトの話が舞い込んでくる、というのがストーリーのおおよその流れです。

どこかアニマル浜口一家を彷彿させるようなところがありますね。自分が本当に好きでプロレスをやっているのかどうか分からなくなっていくサラヤが、どこか浜口京子とオーバーラップしました。

生まれたときから何の疑問も持たずに両親の生業を手伝っていると、途中でアイデンティティクライシスみたいに陥るんですかね?

物語の中ではユーモア交じりに描かれていたものの、サラヤの生活環境はなかなか大変そうでした。でもそこから這い上がっていったんだから立派ですね。

ストーリー構成は、よくあるハリウッドのそれで、前半は主人公が夢を追いかけ、中盤では挫折し、諦めかけ、後半に苦難を乗り越えて成功する、というものです。

展開はかなりベタなんだけど、いかんせんお金もかけてるし、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンまで出演させてるし、ラストのプロレスシーンの盛り上げ方なんかも上手いですよね。その辺は「パパのしごとはわるものです」なんかとはレベルが違います。

一方で人間ドラマ、プロレスドラマという意味では、いまひとつ深みはなかったですね。挫折の描き方もソフトだし、とんとん拍子のサクセスストーリーであることは否定できないです。その点では「レスラー」のほうが面白かったですね。

それと「ミッドサマー」のヒロインとしても知られるヒロインを演じたフローレンス・ピューはプロレスラーにしてはキュートすぎるのと、見せる体ができていない点において、役作りがいまいちでした。

ペイジことサラヤ・ジェイド・ベヴィス本人は173cmあるそうですね。なんなら本人が演じても良かったんじゃないかなぁ。

一方でコーチ役を演じたヴィンス・ヴォーンは、相変わらず嫌味で意地悪な男を演じていましたね。普通に上手いんだけど、はまり役というか、それしかキャラないんかよっていうぐらい、いつも同じキャラなんだよなぁ。

コメント