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【動画】映画ドント・ウォーリーはちょっといい話!感想とネタバレ

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ホアキン・フェニックスが車椅子の漫画家を好演しているハートフルドラマ。全体的に優しい話です。55点(100点満点)

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映画ドント・ウォーリーのあらすじ

オレゴン州ポートランドの風刺漫画家ジョン・キャラハン。辛辣なユーモアを失わず、決して人生を降りない、車いす生活の破天荒な男。――――――これは、2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉な風刺漫画家の奇跡の実話。

アルコールに頼る日々を過ごしていたジョン・キャラハンは、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。

絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止めた彼は、過去から自由になる強さを得ていく。

そして、持ち前の辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた・・・。

公式サイトより

映画ドント・ウォーリーのキャスト

  • ホアキン・フェニックス
  • ジョナ・ヒル
  • ルーニー・マーラ
  • ジャック・ブラック
  • マーク・ウェバー
  • ウド・キア
  • アンジェリーク・リヴェラ
  • オリヴィア・ハミルトン

映画ドント・ウォーリーの感想と評価

プロミスト・ランド 」、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」、「追憶の森」などで知られるガス・ヴァン・サント監督による、車椅子の青年の半生をつづった闘病もの。実在した漫画家ジョン・キャラハンの自伝を基にしたノンフィクションです。

前半退屈で、後半からじわじわいい話になっていく人間ドラマですね。雰囲気や主人公のキャラは、障害者の性を描いた映画「セッションズ」に似ています。

つまり障害者を使って同情を誘い、感動を狙うタイプの映画ではなく、主人公の持前のユーモアや前向きな性格を通じて視聴者に元気を与えるような演出になっていました。

前半は、カット割の仕方にかなり抵抗を覚えました。主人公が喋っている途中で他のシーンが割り込んで来ることが多く、現在と過去を行ったり来たりする面倒な見せ方にはイライラさせられます。

ストーリーはジョン・キャラハンがいかにしてほぼ全身麻痺に陥るほどの事態になったのかをシンプルに語ろうとせず、なぜかもったいぶって寄り道しながら伝えるようなところがありました。

あれはむしろストレートに時系列順に語っていったほうがシンプルに伝わったんじゃないのかなぁ。いい話だけにもったいなかったです。

物語の主人公ジョン・キャラハンは養子として育ち、幼年時代から実の母親に捨てられたことをずっと根にもって生きてきたようです。

そのせいで現実逃避をするために13歳の頃からアルコールを摂取し始め、大人になってからも様々なトラブルを起こしながら、無責任にそして刹那的に生きてきたのでした。

そんなある日、パーティーに誘われるがまま付いていき、途中で合流した友人デクスターとさらに飲みなおし、遊園地に行ってからストリップ場に行き、ベロンベロンの状態でジョン・キャラハンは同じく泥酔状態にあったデクスターに運転を任せます。

そして当然のごとく帰り道に交通事故に遭い、ジョン・キャラハンは車椅子生活を強いられる、というのがストーリーの流れです。

そう、いわばヘマをやった男の自業自得ストーリーなのです。それでもジョン・キャラハンのキャラが変に同情を誘わなければ、かといってポジティブすぎるわけでもないところに好感が持てました。

交通事故が原因でジョン・キャラハンの人生が一転したのは間違いないのだけれど、実は根本的な問題はそれよりもずっと前から起こっていたことをグループセラピーを受けていくうちに彼自身が気づいていく様子が自然です。

自分の問題に直面し、原因を突き止めたジョン・キャラハンはまずお酒を止め、素面になることに努めます。

すると、次第に感謝や罪悪感が湧いてきて、過去に迷惑をかけた人たちに謝罪しにいく、という下りには心温まりましたね。

特に彼が自分をあんな目に遭わせたデクスターに会いに行くシーンが好きです。もはやジョン・キャラハンはデクスターに対して怒りも恨みもなく、むしろ心配させて、気を使わせて悪かった、と言います。

一方のデクスターが、自分のせいで車椅子生活を強いられたジョン・キャラハンに後ろめたい気持ちでいっぱいでどうしても会いに行けなかった、という気持ちも分からないでもないです。

そして事故後、無傷で助かったデクスターよりもむしろジョン・キャラハンのほうが好きなことを見つけて活き活きと生活していた、というところにジョン・キャラハンの強さが表れていたように思います。

この先一生歩けない。ヘルパーなしでは一人でも生活できないという絶望の中、他人を、そして自分をも許してあげるなんてなかなかできることじゃないですよね。ジョン・キャラハンの場合、風刺漫画を描くことに希望を見出し、それでうまく行ったからよかったけど。

ちなみにこちらがジョン・キャラハン本人。

こちらが彼の風刺漫画です。

劇中では女性にもモテたみたいに描かれていましたが、実際どうだったんですかね。持前のユーモアでブイブイ言わせたんでしょうか。

恋人のアヌーは美人なCAという設定だったけど、そんな彼女にお風呂に入れてもらったり、騎乗位してもらったり、ジョン・キャラハンずりいなあ、おい。

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