伝説のバンド、クイーンを浅くつづった、低レベルミュージカル。クイーンの偉業については議論の余地はないけど、この映画はただただ平凡です。33点(100点満点)
ボヘミアン・ラプソディのあらすじ
複雑な生い立ちや、容姿へのコンプレックスを抱える孤独な若者だったフレディ。彼が出会ったのは、のちに生涯の”ファミリー”となり、音楽史にその名を残すことになるバンドのメンバーたちだった。
個性的なメンバーの革新的な挑戦によって、誰もが知る名曲が次々に生み出されていく。そしてバンドは、ロックミュージックにオペラを導入した「ボヘミアン・ラプソディ」で既成概念を覆すことに成功する!
数々のヒット曲を放ち、一躍世界的な大スターとなったクイーン。そしてフレディは”史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。しかし成功の光に照らされる一方で孤独の影が忍び寄っていた。
ボヘミアン・ラプソディのキャスト
- ラミ・マレック
- ルーシー・ポイントン
- グウィリム・リー
- ベン・ハーディー
- ジョセフ・マッゼロ
- トム・ホランダー
ボヘミアン・ラプソディの感想と評価
読者のTYさんのリクエストです。ありがとうございます。
「X-MEN:アポカリプス」、「ユージュアル・サスペクツ」などで知られるブライアン・シンガー監督による、どうってことない普通の作品。世間がこの程度の映画で何をギャーギャー言ってるのが理解に苦しみます。
とにかくストーリー性が薄すぎて、核心に迫るものがなく、当たり障りなく、できるだけ議論を呼ばないように、ファンや関係者を怒らせないように撮ったという感じがして、これをバイオグラフィーとか、クイーンの歴史とか、フレディ・マーキュリーの人生を描いたとか言われると、はっきり言ってふざけんな、ですね。
クイーンってあんなにとんとん拍子で成功したの? フレディ・マーキュリーがバンドに参加した途端に仕事が舞い込んで来て、レコードが売れて、ツアーが完売になったわけ? 下積み時代なしかよ。
フレディ・マーキュリーが出身地、外見、セクシュアリティーなどアイデンティティーに苦しんでいた、という描写に終始するんだけど、それぞれの悩みを掘り下げているかといったら、全く掘り下げてないです。これを見た限りでは、フレディ・マーキュリーが出っ歯だったという印象しか残らないもん。
また、出身地についても、出っ歯についても、ゲイであることについても、エイズについても、それに対する彼自身のコメントがほとんどないんですよ。
ただ話をそらして隠してるだけで、それについて本人がどう考え、どういう解釈をしたんだっていうのが知りたいのに「それはさておき、音楽を楽しんでください」みたいなミュージカル演出でいつも逃げてましたよね。
もしかして製作側は本人がどう考えてたのか知らないんじゃないのかなぁ。関係者や家族に取材してないの?って思っちゃいましたね。本を2、3冊読んで作りましたみたいな薄っぺらさだもん。
音楽製作においては独創的なバンドなんだなぁっていうのはまあなんとか伝わってきたものの、別にクイーンの音楽が聴きたかったらSpotifyで聴けばいいし、ライブ映像が見たかったらユーチューブで見たらいいじゃないですか。
なんで物真似バンドの演奏とCGまみれのライブ映像見て感動するんだよ。どうせ映画館に行く前から涙を散々溜めてから行ったんでしょ? そんなコンディションだったら2、3日まともに食べてなくてファーストフードに行って「本当美味しかった」って言ってるのと同じだからね。
唯一、へえ知らなかったぁ、って思ったのはフレディ・マーキュリーがインド人だった、ということです。実はガンジーに勝るとも劣らない世界的に有名なインド人だったんですねぇ。
それならそうと、もっとインド押しで行けばよかったのに。差別があったんだろうけど、できればあの大観衆と一緒にベリーダンスとか踊って、首を左右にクネクネするところを見たかったなぁ。そしたら感動してたわ。
あるいはゴリゴリのインド訛りで、こんな感じで歌うのもいいしね。
どうして日本でこんなに大ヒットしたかといったらリアルタイムでクイーンを見ていた世代が久々に若者に偉そうにできる絶好の機会だったからでしょう。周りのおっさんおばさんがやたらとしゃしゃり出ては、この映画について語ってるでしょ?
リアルタイムで見たことを自慢するそういう輩のことを「リアルタイム馬鹿」っていうんですよ。ぜひそう呼んであげてください。
一方でリアルタイムで見ていなかった世代は世代で、ネットで一生懸命クイーンのことを調べて、友達にその凄さを自慢したんじゃないの? つまりマウントの取り合いにはこの映画は最高だったということです。
コメント
あれ?
フレディはインド出身だけど
イラン人じゃなかったでしたっけ??
イラン系インド人になるのかな?
ザンジバル・スルターン国生まれ、インド育ち、イギリス移住者だそうですよ。両親がペルシャ系なので、イラン人とも言えますよね。
この映画は実家から母の方から観たいと言われ、一緒に観に行きました。とにかく一方通行なだけで平凡な映画でしたね、母は懐かしい良かったとはいってましたが面白いというような事は言ってませんでした。なんだかスピルバーグのレディプレイヤーワンに似てますね。70〜80年代の流行、文化をネタにしてこれといった山場、ひねりもなく淡々とした展開。くさすぎる感動の押し付け。まあただの凡作で終われば、そんなものでしょで終わるのですがなぜか日本では(アメリカ、ヨーロッパでも?)大ヒットですよね、リピーターもすごく多いみたいだし、応援上映を企画したりとか。普段は厳しい批評家達も大絶賛してたり。この映画のヒットで僕が怖いなって思うのは、金を持っていて人口の多い中年以上の世代にむけた懐かしい文化をネタにした再現だけの感動映画がつくられまくるのではないかという事ですね。映画の興行収入が減っていくなか手取り早く儲けたくかつ、あまり時間をかけずにつくれるものを見つけてしまったという。最近もリメイク映画ばかりですし。ただそれも徐々にネタが無くなりつつありますね。メリーポピンズとかダンボなど、どちらかといったらマイナーな作品にまでディズニーは手をのばしていますし、日本もドラゴンボールの再映画化でブロリーという世間的にはマイナーなキャラクター(漫画アニメファンの中ではまだまだメジャーですが)を題材にしてますし。これらまで使い果たし時、日米はともに倒れてしまうのでしょうか。
おっしゃる通りで、懐かしさが売りのなんてことのない映画ですよね。本当、リメイクもの、伝記もの、漫画、小説の映画化など、オリジナリティーのない映画が続きますね。
はじめまして。貴殿のレビューが目に留まったので初めてコメントを書かせて頂きます。クイーンは大好きですが、リアルタイムでレコードを買ったり、ライブに行けなかった世代♀です。まず始めに、フレディがインドで少年時代を過ごしたことすらご存知ない貴方様が、なぜここまで内容の無い映画だと言い切れるのか疑問に感じましたが、仰る通り、クイーンの歴史を事細かに深追いしていません。時系列も違います。この映画の素晴らしい所は、ドキュメンタリーではなく、エンターテインメントに徹した所です。クイーンのドキュメンタリーは貴方様はご存知無いかもしれませんが、たくさん作られました。監督がクイーンの知識量でこの映画の評価を受けたいのであれば、それこそ幾らでも出来たと思いますよ。ですが、ファンであればクスッと笑えるセリフが魔法のように散りばめられています。また、最後の一文のマウントをとる、というのは誰に対してなのでしょうか?クイーンのファンは当時から、バンドがあまりにも個性的だったため、公言できないことも少なくなかったと思います。誰に理解されなくても、ファンでいられるのです。このレビューもおそらく炎上を狙ってのことかと思いますし、本来なら返信するべきではなかったかも知れませんが、あまりにも妄言が過ぎると感じ、一言、書かせて頂きました。駄文失礼致しました。
まさにあなたのような人が、「フレディがインドで少年時代を過ごしたことすらご存知ない」とか「ファンならクスッと笑えるセリフが魔法のように散りばめられている」とか「クイーンのドキュメンタリーは貴方様はご存知無いかもしれませんが、たくさん作られました」とか言ってマウント取ってるんですよ。最初からバイアスがかかった状態で見てるから面白いと感じたわけで、僕のように特別ファンじゃない人からしたらただの駄作ですよって話です。
アンタのレビュー全般に言えることだけど、意図やテーマを能動的にくみ取ろうとした跡がまったく無いんだよね。映画ってそれが必要なジャンルなんだけどね。
常に受け身で「俺を気持ちよくさせろ」って態度が、映画と向き合う姿勢としてそもそも間違いなんだよ。風俗の客かよ。気持ち悪ぃw
映画女さんのおっしゃる通り。
別のレビューで、史実に基づいた映画を「嘘だらけ」と酷評していたので事実はどうなんだと読んでみたら「○○だったに違いない」の羅列。
面白くなかったって感想は別にいい。妄想だけで嘘つき呼ばわりするのはいただけないし、なんの参考にもならない。そもそも史実を元にしたドラマはドキュメンタリーではないことは映画好きなら分かっている。
他のレビューも読んだが、台詞にない心情描写を読み取れていない印象。
つまらなかったですか。「それは、残念でしたね!}と言うしかないです。
クイーンは40年以上ファンです。
映画そのものについては、あまり熱狂はしていません。
この大騒ぎには色々考えさせられましたが、結局、大音量でいい音楽を聴ける、それが良かったのかなと思っています。
最後のライブの部分は、本物のクイーンの、当時のライブ音源ですし。
ファンとしては、映画をリピするより、オリジナルのアルバムを聴いてほしいと願うばかりです。
大音量で聴くと盛り上がっちゃうっていう効果はあるでしょうね。
周りがうるさいので、ノリで観にいこうかと思ったりもしたのですが行かなくてよかった。
いまさらって感じです。ネットで配信されるまで忘れておきます。微妙なフレディ観るより、本物の高音質CDをヘッドフォンで聴いてる方がよっぽどいいと思う。
ネットでいいと思いますよ。それにしても周りがうるさいですよね。
クイーンはもともと好きで映画も見ました。映画は…悪くないけど音楽の存在がすごすぎて作品そのものの力としてはどうなのか、という感想です。ちなみに監督が撮影終盤降板になったとかいうのを後で知りました。
クイーン旋風がすごいのは映画に対してじゃなくてクイーンそのものの再評価&知らない人へのドアオープンのきっかけになったから、かなあと、改めてフレディマーキュリーとバンドの凄さを感じました。ライブエイドの映像は本家オリジナルがやはりすごくてこれを見る人が増えたみたいで、映画きっかけでアルバム売れたり再人気に火がつくならそれはそれで良いのかなと。
クイーンのアルバムを売るためだけの映画ですね。
せっかくレジェンドバンド使ってるのにララランドとかグレイテストショーマンみたいなうっすい内容だなぁと思ってたら同じチームの創作と見かけてやっぱりなと思いました。
ドキュメンタリーと思いきやエイズ発覚の事実とか本来とねじ曲げてるし本当のファンは怒るとこでしょう
にわかファンがマウントとりたいと言うのは賛同できます
クイーンが好きな自分すごいだろ!って遠回しに言いたくなってるんだろうと想います
クイーンが好きな自分すごいっていう人たちなんなんでしょうね。
やっとしっくりくるレビューに出会えた感じです
この映画は伝記としても創作としても糞つまらないんですよね。
誰も知らない事実を明かすわけでもなく、一つの物語として面白いわけでもない
wikipediaをなぞったような薄い内容
ライブシーンが凄い!と言ったってモノマネバンドの当て振り口パクですし
当時の映像が残っていないならいざ知らず、youtubeで鮮明なのを観れるわけですから
完コピしてる!すごい!と言ったってモノマネでしょ。つかそれなら本物観ればいいじゃん
としか思えない
つまりまともに観たら、どこをどう感動できるのかサッパリ分からない糞映画
おっしゃる通り感動するポイントが謎でした。
ボーカルは撮影では声を出して歌っているそうです
このレビューがあってよかったです。
周りはリピートして、何度も感動した!泣いたって言ってる人が大半で。。
随分薄っぺらいもので感動できるんだなって、違う意味でうらやましいと思ってました。
本物のクイーンの音源で、かつ大音量で聴けるのがただただ嬉しいだけで、ストーリー的には本当にこれでいいの?って私の中で悩んでました。
事実のフレディはもっともっと苦悩の日々だったと思うけど、映画はなんかもう薄くて。
ありきたりだし、泣かせたいんだなって分かったし。
おっしゃる通り「マウントの材料」、これですね。。(マウントに負けてました)
感動馬鹿たちからの迫害、つらかったことでしょう。この記事で少しでも救われたら嬉しいです。
感動ハラスメントを受けて見に行きました。映画館で洋画をメインに年間50~60本見てます。正直B級駄作だと思います。感動しているオジサマ達は普段映画見てるの?かなり造りの酷い映画ですけど。アーティストを題材にした映画だけど、アートな映画ではないですね。
ハラスメント受けちゃいましたかー。可哀想に。
普通にB級ですよね。これからこの流れで、どんどんアーティスト映画が出てきそうで怖いです。
・クイーンはデビュー当初は色物と見られていた
・最初にブレイクしたのは日本。だから日本に感謝の意を込めて日本語の歌を作った。フレディはソロでも日本語の曲を作っている
・We Will Rock You制作時のフレディは、まだオールバックに髭ではない。時系列がめちゃくちゃ
・いつのまにかフレディと一緒に加入していて、あとはほとんど置物状態のジョン
おっしゃる通り、クイーンを少しでも知っていると違和感だらけの映画でした。
架空の学生バンドを描いたシング・ストリートの方が余程リアルです。
単純な「感動狙い」路線の映画でしたが、養護するなら「クリード」よりマシといったところでしょうか。
クリードはよりは確かにましかも
YouTubeでボヘミアンラプソディのMVをたまたま見つけ、クイーンにハマりつつあるまさにその時、この映画の公開を知ったので、意気揚々と観に行きました。
・・・なんだこれ。
ボヘミアンラプソディのMVを観たときのガーンとしたあの衝撃、そんなものはこの映画にはどこにもありませんでした。
曲は最高ですが、映画の内容はハッキリ言ってB級どころじゃないですよね。
世間がなんでこんなに騒ぐのか全く理解できませんでした。
ライブを世界で回るときの都市名を文字で表記するダッセェ演出。
素晴らしい題材をよくもここまで、つまらない映画に仕立てたなって感じでした。
もっとエンタメに振り切って全編ノリノリにするか、もしくはフレディの悩みや苦悩を軸にそこから生まれる数々の名曲の素晴らしさを表現する方が良かったんじゃないでしょうか。
中途半端に暗い場面が多くて、それが昇華されることもなく、苦痛な時間でした。
これ、がっかりですよね。
クイーンてのを初めて観たとき、その素晴らしさが私には全く理解できなかったので、へえー、映画化されるんだー。くらいに思ってたら、随分な盛況ぶりで、びっくりしてましたが、この度の文句を拝読し、クイーンのファンでなければ観ることのない映画だなと思いました。
クイーンのファンじゃなければ見なくていいやつです。