自信のない女子向けのポジティブメッセージ満載のコメディードラマ。ヒロインのうざキャラに笑ってしまいました。55点(100点満点)
アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングのあらすじ
自分のルックスに引け目を感じていて、何事にも消極的なレネー(エイミー・シューマー)は、自分を変えるためにジムに通い始める。だが、ジムで頭を打って意識を失ってしまう。目覚めたとき、なぜか彼女は自分が超美人に変身したと思い込み、性格も前向きに変わっていた。
シネマトゥデイより
アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの感想
アビー・コーンとマーク・シルヴァースタイン監督による、ちょっと笑えるラブコメディー。ベタではあるものの、ヒロインの勘違いぶりに思わず笑顔になってしまう話です。
物語は、自信に欠ける太ったヒロインが頭を強くぶつけたことで自分を完璧な女として見るようになり、たちまち社交的になり、男からもモテだし、仕事も上手くいって人生をエンジョイし始める様子を描いていきます。
女性の変身願望をくすぐる内容になっていて、さえないヒロインが完璧な外見ではなく、勘違いから自信を得たことで、人生を好転させていく姿を映します。
先は読めるし、ストーリーはワンパターンです。イケてない女性が自信を取り戻していくという点においては「ブリジット・ジョーンズの日記」っぽい感じもしますね。
ただ、変身ストーリーにもかかわらず本作のヒロインは、外見は一切変わらず、心の持ちようだけに変化が起こるのがほかの作品との相違点になりそうです。
早い話、ヒロインは自分を美人だと勘違いする痛い女になっていくんですが、多くの人が彼女の自信過剰な態度に失笑するのに対し、一部の人はそんな姿を魅力的だと思い始める、という設定になっていました。
まさに勘違いも突き抜けると魅力になる、といういい例ですよね。やっぱりあそこまで開き直ったら清々しいもん。
自信を持つ、自分のありのままを好きになることの大切さを分かりやすく表現しているのでいかにも女子から共感されそうです。
でもどうなんだろう。美人が優遇されるのはどこもそれほど変わらないだろうけど、アメリカでもイケてない女子に対しては店員の態度とか、人々の態度とかあんなに扱いが違うのかなぁ? ラテン系の国だったら太ってても若ければみんなチヤホヤされますけどね。
序盤はデブ女のあるあるエピソードが満載で、”変身後”は勘違いぶりをネタにして盛り上げていて、ちょっと笑っちゃいました。
しかし主人公が舞台に上がって観客に語りかけ、スタンディングオベーションでフィナーレを迎える、というラストはいらないですね。ハリウッドのあのパターンはホントどうにかならないかなぁ。
基本、主人公がみんなの前で称賛されるシーンがないと感動を作れないっていうのがバカですよねぇ。だって自分で自分を認めようよっていう話なんだから、外野からの拍手とかいらなくない?
この映画のヒロインを見ていて、真っ先に思い浮かんだのが渡辺直美でした。そしたら日本語吹き替え版では彼女が声を担当していて、そのまんまじゃんって思っちゃいました。渡辺直美もまた色んな意味で突き抜けてますよね。っていうか渡辺直美で日本版リメイクを作ったらいいのに。
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